feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『暑い夏にピッタリのワイン』

皆さま、こんにちは!宮坂佳奈です!

「Terroir.media」の新企画、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の第2弾をお届けします。

企画の趣旨と、私の自己紹介はこちらからご覧いただけます!

feel terroir!日本ワインを味わってみよう!

上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。

前回に引き続き、今回もワイン会を開催し、これまで「Terroir.media」の紹介記事に登場したワイナリーのおすすめワイン4本をテイスティングしました。

今回のワイン会では、私が厳選したワイン2本も一緒に楽しみましたよ。

『ワイン概要とテーマ』

それではさっそく、ワイン会の概要を紹介します!

今回Terroir.mediaから提供されたワインは、白ワイン3本、ロゼワイン1本でした。しっかり冷やして暑い日に飲んだら気持ちいいだろうなと思い、今回のテーマは「暑い夏にピッタリのワイン」にしました。

ワイン会を開催するときには、提供するワインと、それぞれペアリングする料理も準備します。ワインというと、何となく難しい料理を合わせるイメージがあるかもしれませんが、実は普段の食事とも合わせやすいお酒なんです。

今回準備した料理はこちら!

  • 野沢菜の漬物
  • ウフマヨ
  • キャロットラぺ
  • レバーパテ
  • 唐揚げ
  • 締めのおつまみカレー

野沢菜の漬物は、私にとって日本ワインの白に絶対合う鉄板おつまみです!

ウフマヨとは、フランス語で「ウフ・マヨネーズ」の略。ゆで卵にマヨネーズをかけたもので、ビストロなどで前菜として提供されます。

キャロットラペは少しスパイシーな味付けにするのがオススメ!シャキシャキの食感が酸味のあるワインと相性抜群です。
レバーパテも鉄板ですね。唐揚げも醤油系のシンプルな味付けで、白ワイン、赤ワインはもちろん、ロゼワインにも合わせやすい一品。

締めのおつまみカレーは、今回ワイン会を開催したお店の常連さんからのリクエストでできたメニュー。トマトベースのカレーなのでワインにも合いそうです。

▶ワイン会の参加者

今回、ワイン会に参加してくださったのは8名の方たちです。

飲食店経営をされている方、山梨ワインに詳しい方、お家でワイン会を主催されている方、日本ワインがお好きな方、ワインを勉強中の方、ワインエキスパートやソムリエの資格を持っている方。さまざまな方が集まるので、毎回どんなコメントが出てくるのか楽しみです!

「ワインと合わせて食べたいなと思って!」と差し入れでいただいたのは、クリーミーでほどよい酸味のチーズケーキと、シイタケの素揚げスナック!これは面白そうです。

また、ワイン会用に準備したワインの提供が終わったところで、今回もブラインドテイスティングをおこないました!

ブラインドテイスティングとは、ワインの情報を隠した状態でおこなうテイスティング方法です。

色合いや香り、味わいからぶどうの個性を感じ取って、品種と産地、ヴィンテージなどを探っていきます。

ただでさえ難しいブラインドテイスティングですが、生産されている地域が日本全国にあり、食用ぶどうもワインにすることがある日本ワインは更に難しいのです!

参加者全員でワインに夢中になって向き合うことはとても贅沢な時間で、とても勉強になりました。

▶「Terroir.media」提供ワイン(4本)の紹介

続いては、「Terroir.media」提供ワインの紹介です。バラエティ豊かなラインナップでした!

1.【岩手県】エーデルワイン

【白】五月長根2020(750ml)

エーデルワインを代表する白ワイン岩手県花巻市大迫町は、リースリング・リオンの栽培適地で、日本を代表する産地です。適期に収穫された良質なぶどうを長期低温発酵させました

2.【山梨県】マルサン葡萄酒

【白】甲州百 2020(720ml)

果肉由来の爽やかさと甘味、果皮由来の旨味と心地よい苦み等バランスのとれたワインです。【色】白【タイプ】辛口【品種】甲州種【容量】 720ml【醸造場所】甲州市勝沼町

3.【石川県】ハイディワイナリー

【白】相承キュヴェメモリアル2020(750ml)

700年の歴史を誇る大本山總持寺の御用達ワインです。日本海を見下ろすミネラル豊富な土壌で育ったセミヨンとアルバリーニョを使用。洋梨のようなアロマを感じ、特徴的な酸味が心地よい仕上がりです。海のミネラルを感じる能登のテロワールをご堪能ください。

4.【岩手県】涼海の丘ワイナリー

【ロゼ】涼海の丘の風2020

岩手県沿岸北部地方では、山野に自生している山葡萄の搾り汁を愛飲する風習が古くからあり、鉄分を多く含むため、滋養強壮、貧血(増血)、疲労回復などに大変良いとされ、愛飲されてきました。

▶︎宮坂佳奈セレクトワイン(2本)

私がセレクトしたワインも紹介しますね!今回は白ワインとロゼワインが多かったので、赤ワインをセレクトしました。

1【長野県】いにしぇの里葡萄酒

【赤】オールドルーキー2017

3年目自園収穫メルローの初自社醸造ワイン。39歳からのワイナリー事業、北小野で葡萄栽培が出来るのか?メルローという品種は合っているのか?継続していける事業なのか?走り続けるより、走り始め続ける事。人生折り返し地点、幼子を育てながら「オールドルーキー(by竹原ピストル)」の挑戦。

2【山梨県】シャトージュン

フラッグシッププレステージワイン【赤】ルージュ2017(SOLD OUT)

シャトージュン40周年記念の限定リリースです 2017年収穫のカベルネソーヴィニヨン、メルロ、プチベェルドを、ボルドーブレンド比率で再現。カベルネの旨味を、メルロがまろやかに包み、プチヴェルドが色合いに深みを与えます。樽熟成は1年、骨格の有るリッチな味わいを実現しています。山梨県産ぶどうを使用。

『日本ワインの魅力』

前回のシリーズでもお話しましたが、再度同じことをこちらにも記します。

ワインの魅力は、ぶどうそのものがワインになること。土地の味わいや特徴がダイレクトに感じられるお酒なんです。同じぶどう品種でも、育った土地や年ごとの天候によって、味わいが変わってくることも面白さのひとつ。

特に日本ワインは、ワイナリーが私たちの身近にあることで、土地の味をより感じやすいところがポイントです。

例えば、自分の出身地のワインの場合、「地元ではこんな食材と合わせるよ!」なんて会話が広がりますよ。ワインと一緒になにを食べようかな?と悩んだときには、ワイナリーがある土地の食材や料理を選んでみると合わせやすいと思います!

日本ワインは、食べ合わせを難しく考えなくても、日常の食事に寄り添ってくれることが多いのが特徴ですよ。

▶テイスティング順序

ワイン会を開催するときにまず考えることは、ワインを提供する順番です。ワインの教科書どおりだと、次のような感じですね。

  • スパークリングワイン
  • 白ワイン
  • ロゼワインかオレンジワイン
  • 赤ワイン
  • デザートワイン

そのほか、軽快な味わいのワインから、重厚なワインに。また、お手頃価格のワインから、お祝いで飲むようなワインの順にテイスティングするのが一般的とされています。

でも、日本ワインの場合はいろいろな造りのワインがあるので、もっと自由に飲むことができますよ!

今回、私が提案したテイスティング順序を紹介します。

1杯目:【岩手県】エーデルワイン【白】五月長根2020
2杯目:【山梨県】マルサン葡萄酒【白】甲州百 2020
3杯目:【石川県】ハイディワイナリー【白】相承キュヴェメモリアル2020
4杯目:【岩手県】涼海の丘ワイナリー【ロゼ】涼海の丘の風2020
5杯目:【長野県】いにしぇの里葡萄酒【赤】オールドルーキー2017
6杯目:【山梨県】シャトージュン【赤】ルージュ2017

『ワインの表現方法について』

ワインの風味を表現するとき、どのような言葉を使えばよいか困ってしまうことはありませんか。私がワインエキスパートの資格取得のために勉強していた時にびっくりしたのが、「濡れた子犬のような香り」という表現。聞いた時には、頭の中が?マークでいっぱいになりました!

ワインをテイスティングするときは、難しく考えず、「色合い」「香り」「味わい」を意識して表現するとわかりやすいと言われています。色合いとは、赤、白、ピンク、というだけでなく、「ルビーを思わせるような鮮やかな赤」などがよく使われる表現です。また、「桜の花びらのような淡いピンク」なんて表現も素敵ですよね。

ワインの香りは、お花やスパイス、ハーブで表現することがあります。グラスを回して空気と触れ合うことで、違った香りも楽しめますよ。「ちょっとおでんの香りもする!」なんて、みんなで感じた香りを言い合うのも面白いですね。

味わいも、香りと同じく、お花、スパイス、野菜やハーブなどのテイストで表現されることがあります。でも、難しく考えず、「グレープフルーツをかじったような味がした!」なんて表現もとてもいいと思います。正解はありませんので、みんなで楽しく表現してみてください!

『次回以降は、個別テイスティング記事をお届け!』

今回のワイン会は昼間にスタートしました。終わる頃には夕陽がキレイでしたよ。暑さの残る夏の夕暮れ時に今回のワイン会で試飲したワインをいただいたら美味しいだろうなあ、と想像しながら楽しみました。

次回以降の記事では4本のワインを1本ずつ順番に解説して、ワイン会の参加者からいただいたテイスティングコメントや、料理とのマリアージュも紹介していきます。

参加者同士で同じ意見が出たり、私には思いつかない意見があったりと、とても楽しかったです。

次回の記事では、エーデルワイン「五月長根2020」のテイスティングについて、詳しく紹介しますね!お楽しみに!


【宮坂佳奈プロフィール】

YouTubeチャンネル「宮坂佳奈の日本ワインて楽しい!」では、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の記事で紹介する、おすすめワインのテイスティングの様子も公開予定です。

  • 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
  • 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
  • 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
  • 日本ワインショップスタッフ
  • 日本ワインイベントMC経験多数

【宮坂佳奈さんSNS】

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