皆さま、こんにちは!宮坂佳奈です!
「Terroir.media」の新企画、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の第1弾をお届けします。
今回ワイン会を開催し、これまで「Terroir.media」の紹介記事に登場したワイナリーのおすすめワイン4本(+私が厳選したワイン3本も一緒に)をテイスティングしました。
『ワイン概要とテーマ』
それではさっそく、ワイン会の概要を紹介します!
日本ではワイン醸造用ぶどうに加えて、生食用ぶどうからもワインが醸造されてるので、とってもバラエティに富んでいるのが特徴なんです。
今回のワイン会のテーマは、「日本ワインのバラエティ」。
いろいろな品種のワインを飲み比べていただきました!
ワイン会を開催する際には、提供するワインを数本と、それぞれペアリングする料理も準備します。
ワインというと、何となく難しいお料理を合わせるイメージがあるかもしれませんが、実は普段の食事とも合わせられるお酒なんです。
生ハムやチーズも、日本のものなら日本ワインとペアリングしやすいですよ。
今回準備した料理はこちら。
- 梅水晶(サメの軟骨を梅肉で和えたもの)きゅうり
- いぶりがっこブルーチーズ
- キャロットラぺ
- オレンジピールとスパイス入りのパン
▶ワイン会の参加者
ワイン会に参加してくださったのは、6名の方たちです。
ワイン好きはもちろん、日本ワイン博士みたいな方もいるので、毎回いろいろな意見が出て楽しいワイン会ですよ。
今回どんな感想が出てくるのか楽しみです!
- Aさん(北海道出身のワインラバー)
- Bさん(日本ワイン通のキャリア女子)
- Cさん(日本ワイン通のキャリア女子)
- Dさん(料理上手なワインラバー)
- Eさん(山梨ワイン博士)
- Fさん(飲食店オーナー)
「今日も楽しみにしてきました!これワインに合わせて皆で食べたいなと思って」と、差し入れていただいたのは、ザラメのついたカステラ!
これは面白そうです。
また、今回のワイン会用に準備したワインの提供が終わったところで、参加者のひとりから
「持ってきたワインでブラインドテイスティングをしませんか?」との提案が。
ブラインドテイスティングとは、ワインの情報を隠した状態でおこなうテイスティング方法です。
色合いや香り、味わいからぶどうの個性を感じ取って、品種と産地、ヴィンテージなどを探っていくんです。
日本ワインに使われているぶどうは、交配品種も多いのでなかなか難しいのですが、それがまた面白い。参加者全員でワインに夢中になって向き合うことはとても贅沢な時間で、勉強にもなりますよ。
▶「Terroir.media」提供ワイン(4本)の紹介
続いては、「Terroir.media」提供ワインの紹介です。バラエティ豊かなラインナップでした!
1.【岩手県】THREE PEAKS(スリーピークス)
【白】REGALO 2021 ナイアガラ(750ml)
〜柑橘系の甘く爽やかな香りで心地良く〜 (ナイアガラ)白・辛口・750ml・REGALO2021 自然豊かな海街ワイナリーで醸造するスリーピークスのワイン。
震災後の三陸に新たな文化創造を目指す、『THREE PEAKS(スリーピークス)』のワイン造り – Terroir.media
スリーピークスは、2013年5月、及川武宏さんが地元・岩手県大船渡市で始めたワイナリーだ。譲り受けたりんご農園から生まれたシードルが好調で、2019年には大船渡で収穫した最初のワインがリリースされた。…
追跡!ワイナリー最新情報! 『THREE PEAKS』素材のよさを最大限に活かし納得のワインに – Terroir.media
THREE PEAKSは、岩手県大船渡市にあるワイナリー。ぶどうとりんごを自社畑で栽培し、ワインやシードル、アップルワインを醸造している。 三陸の海沿いにあるワイナリーであり、潮風が吹き抜ける圃場を持つTHREE …
2.【富山県】ホーライサンワイナリー
あさっぱら 2019 【ロゼ】720ml
“フルーティー”と“すっきり”が程良く調和して、召し上がる場面を選ばない1本です。お食事も、ジャンルを問わず相性が良く、組み合わせのバリエーションもお楽しみのひとつ。朝の光に包まれて、澄んだ空気で深呼吸するイメージで。
『ホーライサンワイナリー』家族の歴史と愛がつまった、ぶどうの園 – Terroir.media
ホーライサンワイナリーの「ワイン」と「ワインにかける思い」について、その歴史を紐解きながら見ていきたい。 昭和初期から続く、ホーライサンワイナリーの歴史は長い。日本のワインの歴史は明治からとされており、現在まで続くワイナリーの中でも、古い歴史を持つもののひとつだ。 …
追跡!ワイナリー最新情報!『ホーライサンワイナリー』「ワインで楽しませる」ことを考え抜いた2021年 – Terroir.media
富山県富山市婦中町にある「ホーライサンワイナリー」。家族経営の小規模ワイナリーだが歴史は古く、創業は昭和初期の1927年。北陸最古のワイナリーだ。 …
3.【長野県】サンクゼールワイナリー
9ヵ月間の樽熟成を経たワインをベースに、21ヵ月間の樽熟成を経たワインをブレンド。黒い果実や甘いスパイスの香り、なめらかな渋みが心地よく、まろやかな味わいが楽しめる上品なワインです。
『サンクゼールワイナリー』おだやかな大人の時間と造り手の愛情に満ちたぶどう畑が広がる丘 – Terroir.media
長野県飯綱町にあるサンクゼールの丘。ここには、まるでフランスの田園にワープしてしまったようなおだやかな世界が広がっている。どこまでもつづくぶどう畑と丘から見下ろす田舎の村を眺めれば、日常が遠いことのように思えるような、のんびりとした時間の流れを感じることができる。 …
追跡!ワイナリー最新情報!【サンクゼール・ワイナリー】ぶどうの品質向上に取り組んだ2021年 – Terroir.media
「サンクゼール・ワイナリー」は、自然豊かな長野県飯綱町にある。食品の製造販売を手がける「サンクゼール」と「久世福商店」を経営する、株式会社サンクゼールが運営するワイナリーだ。保有する自社畑でのこだわりのぶどう栽培、ワインとシードルの醸造を行っている。 …
4.【山形県】月山ワイン山ぶどう研究所
ソレイユ・ルバン ヤマソービニオンバレルセレクト(750㎖・辛口)
ヤマソービニオン100%使用。数種類のフレンチオークをブレンドすることでバニラ、グローヴなどの樽由来の香りが感じられます。
『月山ワイン山ぶどう研究所』山形ワインの個性表現を追求する、異色の「農協」ワイナリー – Terroir.media
月山ワイン山ぶどう研究所は、山形県鶴岡市(市町村合併前の旧朝日村)にあるワイナリー。月山(がっさん)は山形県中央部に位置する火山で、その美しい山麓は環境庁が制定した名水百選にも選ばれた。このワイナリーは、そんな自然の美しい場所でワイン醸造をしている。 …
追跡!ワイナリー最新情報!『月山ワイン山ぶどう研究所』糖度の高いぶどうが採れた2021年はワインの出来に期待大 – Terroir.media
「月山ワイン山ぶどう研究所」は、日本古来のヤマブドウと、ヤマブドウの交配品種を中心にワインを醸造している。「月山(がっさん)」とは、ワイナリーがある山形県鶴岡市から望むことができる火山。 …
▶宮坂佳奈セレクトワイン(3本)
私がセレクトしたワインも紹介しますね!
1.【青森県】ファットリア・ダ・サスィーノ
弘前マルヴァジア 2020 750ml | Fattoria Da Sasino powered by BASE
津軽の霊峰、岩木山を望む約1.5ヘクタールの自社畑のマルヴァジアから造られるワイン。 11月の初旬、ネッビオーロよりも遅れて最後に最高のコンディションで収穫。 1房ずつ選果して除梗破砕。 半月程度アルコール発酵後、マロラクティック発酵を行います。 …
『ファットリア・ダ・サスィーノ』芸術品を生み出すごとく醸される美しいワイン – Terroir.media
「ファットリア・ダ・サスィーノ」は、青森県弘前市にあるワイナリーだ。代表の笹森通彰さんは、イタリアン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」のオーナーシェフでもある。笹森さんは「自らワインを造ってレストランに出す」ことを実践している、なんとも珍しいシェフなのだ。 なぜイタリアンシェフがワインを造っているのか?笹森さんにはどんな信念があって、どんなワインを造っているのか? …
2.【山梨県】ダイヤモンド酒造
【赤】シャンテY,A petit diX 2019
『ダイヤモンド酒造』勝沼で珠玉のマスカット・ベーリーAを醸す老舗ワイナリー – Terroir.media
日本ワインの一大産地として名高い、山梨県甲州市勝沼町。日本ワイン好きなら勝沼といえば「甲州」ぶどうのワインが頭に浮かぶだろう。そんな勝沼に「マスカット・ベーリーA」の醸造を追求するワイナリーがある。今回紹介する「ダイヤモンド酒造」だ。 …
3.【長野県】原山農園きふたと
GRAPE JUICE(カベルネ・ソーヴィニョン2021)
原山農園きふたとのカベルネ・ソーヴィニョンがぶどうジュースになりました。甘味と程よい酸味を感じられ、お子様にはもちろん、大人の方にも楽しん頂けるぶどうジュースです。 名称:80%ぶどう果汁入り飲料 原材料名:ぶどう(カベルネ・ソーヴィニョン長野県原村産)、グラニュー糖/酸味料 内容量:550ml
『日本ワインの魅力』
ワインの魅力は、ぶどうそのものがワインになること。土地の味わいや特徴がダイレクトに感じられるお酒なんです。同じぶどう品種でも、育った土地や年ごとの天候によって、味わいが変わってくることも面白さのひとつ。
特に日本ワインは、ワイナリーが私たちの身近にあることで、土地の味をより感じやすいところがポイントです。
例えば、自分の出身地のワインの場合、「地元ではこんな食材と合わせるよ!」なんて会話が広がりますよ。ワインと一緒になにを食べようかな?と悩んだときには、ワイナリーがある土地の食材や料理を選んでみると合わせやすいと思います!
日本ワインは、食べ合わせを難しく考えなくても、日常の食事に寄り添ってくれることが多いのが特徴ですよ。
▶テイスティング順序
ワイン会を開催するときに私がまず考えるのは、ワインを提供する順番です。
ワインの教科書どおりだと、次のような感じですね。
- スパークリングワイン
- 白ワイン
- ロゼワインかオレンジワイン
- 赤ワイン
- デザートワイン
そのほか、軽快な味わいのワインから、重厚なワインに。
また、お手頃価格のワインから、お祝いで飲むようなワインの順にテイスティングするのが一般的とされています。
でも、日本ワインの場合はいろいろな造りのワインがあるので、もっと自由に飲むことができますよ!
今回、私が提案したテイスティング順序を紹介します。
1杯目:【岩手県】THREE PEAKS | 【白】REGALO 2021 ナイアガラ |
2杯目:【青森県】ファットリア・ダ・サスィーノ | 【白】弘前マルヴァジア |
3杯目:【富山県】ホーライサンワイナリー | 【ロゼ】あさっぱら 2019 |
4杯目:【山形県】月山ワイン山ぶどう研究所 | 【赤】ソレイユ・ルバン ヤマソービニオン バレルセレクト |
5杯目:【長野県】サンクゼールワイナリー | 【赤】長野ルージュ 2018 |
6杯目:【山梨県】ダイヤモンド酒造 | 【赤】シャンテY,A petit diX 2019 |
7杯目:【長野県】原山農園きふたと | 【ジュース】カベルネ・ソーヴィニヨン |
『ワインのアロマとペアリング』
ワインには、さまざまな「アロマ」が存在します。第1アロマはぶどう由来の香り、第2アロマは醸造由来の香り、第3アロマは熟成由来の香りです。ワインのアロマの複雑さは、合わせる料理のスパイスにもなるんです。
アロマというとなんだか難しいので、楽しく飲むときには、自分が感じたままの味わいを受け取ればいいと思います。
無理に「乳酸菌のニュアンス」などと言わなくても、「なんかヨーグルトっぽい!」といえば味わいは伝わりますし、合わせる食材が浮かんできやすいですよ!
『次回以降は、個別テイスティング記事をお届け!』
次回以降の記事では4本のワインを1本ずつ順番に解説して、ワイン会の参加者からいただいたテイスティングコメントや、料理とのマリアージュも紹介していきます。
同じ意見が出たり、私には思いつかない意見があったりと、とても楽しめました。
次回の記事では、THREE PEAKSのワイン「REGALO 2021 ナイアガラ」のテイスティングについて、詳しく紹介しますね!
お楽しみに!!
【宮坂佳奈プロフィール】
YouTubeチャンネル「宮坂佳奈の日本ワインて楽しい!」では、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の記事で紹介する、おすすめワインのテイスティングの様子も公開予定です。
- 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
- 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
- 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
- 日本ワインショップスタッフ
- 日本ワインイベントMC経験多数