こんにちは、宮坂佳奈です!
ワインテイスティングに関する前回の記事は読んでいただけましたか?まだの方は、お時間のあるときにぜひご確認いただければ嬉しいです!
この企画の趣旨と、私の自己紹介はこちらからご覧いただけます!
上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。
今回ご紹介するワインは、岩手のワイナリー「エーデルワイン」のリースリング・リオンの白ワイン「五月長根2020」です。
まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、エーデルワインの紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください!
▶ワイナリー紹介
「エーデルワイン」は岩手県花巻市にあるワイナリーだ。前身となった合資会社の創立は1962 年。「地元の農家の収入を少しでも高めたい」との想いから歩みをスタートした。 60年もの長きに渡り、地元の生産者たちとの結びつきを強めながら、「よいワインはよいぶどうからしか生まれない」の社是のもと、高品質なワインを世に送り出してきた。花巻を代表する特産品として、エーデルワインのワインはふるさと納税の返礼品にも指定されている。
ワイナリーと研究施設、生産者の三位一体により造り出されるワインは、国内外のコンクールでの数々の輝かしい受賞歴を誇る。公営の研究施設との協力体制のなか、試験栽培からぶどう品種の選定を行い、新しい品種でのワイン造りにも積極的に取り組んでいる。
「ラタイ」や「ロースラー」など、日本ではほとんど栽培例のない品種も栽培しているのだ。 また、醸造用ぶどう農家は化学肥料や農薬の低減に取り組み、エコファーマー認定も受けている。「ワインツーリズム岩手」をはじめとした各種イベントも行っており、生産者と消費者との交流の場を積極的に設けている。
▶ワイン紹介
エーデルワイン公式オンランショップ
エーデルワイン
いわて早池峰山麓 ワイン紹介 五月長根 リースリング・リオン 原料品種 岩手県産リースリング・リオン 飲み頃温度 6℃ ~ 13℃ 飲み口 やや辛口 Alc.数 11.5% 容量 750ml JANコード2021年産 4932009470071 価格 2,497円(税込) りんごやグレープフルーツを感じさせる爽やかな香りで、ほど良い酸味と果実味のあるバランスのとれた味わいの白ワインです。
〜エーデルワインを代表する白ワイン〜
(リースリング・リオン)白・やや辛口・750ml・五月長根2020
岩手県花巻市大迫町は、リースリング・リオンの栽培適地で、日本を代表する産地です。適期に収穫された良質なぶどうを長期低温発酵させました。
〈商品情報〉
ご自宅用にはもちろん、お世話になった方、大切な方へのご贈答用としてもピッタリ。青リンゴやグレープフルーツを感じさせる爽やかな香りで、心地よい酸味と果実味のあるバランスのとれた味わいの辛口白ワインです。
日本のブドウからできたワインは、当然和食にもピッタリです。製造数20,000本。味:やや辛口
品種:リースリング・リオン
原料産地:岩手県花巻市大迫町
アルコール:11.5%
内容量(栓):750ml(コルク栓)
酸化防止剤(亜硫酸塩)含有ウィーン国際ワインコンクール 2021 銀賞
公式サイトより引用
ジャパンワインチャレンジ 2021 銀賞
エーデルワインのワインは、ここ数年、数々のコンクールで入賞を果たしています。知名度もアップし、関東のワインショップやスーパーで見かける機会も増えました。
上記にご紹介した「エーデルワイン公式ワイン紹介」の中で、「長期低温発酵」という単語が出てきました。「長期低温発酵」をするとどのような効果があるのか、ここでご説明しますね。
アルコール発酵をしている間、酵母は糖分をアルコールと二酸化炭素に分解するだけでなく、ほかにもさまざまな物質をつくり出しているんです。
発生する物質は当然、ワインの風味に影響を与えるのですが、つくられる物質の種類や量は、発酵温度によって大きく変化します。
アルコール発酵という化学反応は熱を生み出し、何も手を加えない場合、温度は30度以上になります。それを人為的にコントロールするのが温度管理です。
白ワインの場合、15度以下の低温で発酵させるとフレッシュでフルーティーな香りのワインになります。いっぽう、20度以上の温度で発酵させると口当たりがよく、ふくよかで肉厚なワインになります。
今回ご紹介するワインは、リースリング・リオンを使用した白ワイン。アルコール度数は11.5%です。良質なぶどうを長期低温発酵した「五月長根2020」。青リンゴやグレープフルーツのような爽やかな香りを感じる、まさに夏にピッタリのワインですね!
▶リースリング・リオンとは?
リースリング・リオンという品種はご存じですか?こちらの品種、実は日本で交配された品種なんです!リースリングの収量が不安定であるという欠点を改良するために、1975年に品種登録されました。リースリングと甲州三尺というぶどうをかけ合わせた品種です。
フルーティーな香り、ほのかな甘みとスッキリとした酸が特徴で、口当たりはソフトでさわやか。和食との相性もよさそうですよ。
さっそく、紹介していきましょう!
▶参加者の感想と解説
今回は8名の方が参加してくれました。参加者のみなさまの感想を紹介します!
フレッシュでフルーティーなワインですが、おっしゃる通り、粘性もしっかりあるワインでした!
キリッと冷やして暖かい日差しの中で飲みたいワインですね!今回のキャロットラペはワインビネガーを使用しているので相性抜群でした。
私の個人的な感想ですが、スペインのアルバリーニョという品種を使った、フレッシュなワインに似ているように感じました!
よく冷やすとキリッとした酸味が際立ち、太陽の日差しの中で飲んだら気持ちいいこと間違いなしのワインです!
少し温度が上がると、じんわりした甘みが出てきました!冷やした状態で飲み始め、温度が上がると変化する香りや味わいを言い合うのも楽しいですね。
リンゴやグレープフルーツのサラダとも合いそうですね!
今回のお料理でお出しした野沢菜の漬物ともよく合いました。野沢菜とワイン?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとって野沢菜は、日本ワインの白に絶対合う鉄板おつまみです!
本当にその通りですね!ワインに苦手意識のある方も、こちらのワインを飲めば印象が変わるはずです。
複数の参加者が挙げてくれたテイスティングコメントは「ほどよい酸味」「甘い後味」「グレープフルーツや青リンゴの香り」でした。ワイナリーの商品紹介とも共通点がありますね。
テイスティングしたワインの香りや味わいの特徴に気が付くと、合わせる料理を思いつきやすくなります。
▶おすすめペアリング
今回テイスティングした白ワイン3本の中で、色合いが一番淡いワインが「五月長根2020」でした。香りをかいだ途端に青りんごを連想させ、口に含むとグレープフルーツジュースのような爽やかな酸味が広がります。
合わせるお料理は、真鯛のカルパッチョやピクルスなど、軽めの前菜にピッタリ。1杯目にぜひ飲みたいワインです。揚げた白身魚と野菜をオリーブオイルとビネガーに漬け込んだ、エスカベッシュという地中海料理にも合いそう。
天ぷらやエビフライなど、和食にもピッタリです。塩茹でした枝豆もいいですね。今回のワイン会でお出しした、野沢菜の漬物とも相性抜群でした。
▶まとめ
参加者の方から「このワイン、好きです!」というお声をたくさんいただいた「五月長根2020」。
ワインがちょっぴり苦手な方でも、ワインの概念が変わるようなワインだと思います。ワインが苦手と思ってしまう理由は、香りや味わいが複雑すぎたり、あまりなじみのない表現が出てきて難しく感じてしまうからかもしれません。
でも「五月長根2020」は、青リンゴなど身近なフルーツに似た香りを感じるので、難しいことを考えずに飲めるワインです。
暑さ厳しいこの時期、ワインショップで何を買おうか迷ったときには、「五月長根2020」をぜひ手にとってみてください!
冷ややっこ、冷やしトマト、枝豆など、日本の夏の晩酌定番メニューにも合いますよ!
次回は、マルサン葡萄酒「甲州百 2020」のテイスティングについて紹介します。どうぞお楽しみに!
【宮坂佳奈プロフィール】
YouTubeチャンネル「宮坂佳奈の日本ワインて楽しい!」では、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の記事で紹介する、おすすめワインのテイスティングの様子も公開予定です。
- 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
- 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
- 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
- 日本ワインショップスタッフ
- 日本ワインイベントMC経験多数