こんにちは、宮坂佳奈です!
ワインテイスティングに関する前回の記事は読んでいただけましたか?
まだの方は、お時間あるときにぜひご確認いただければ嬉しいです!
feel terroir!日本ワインを味わってみよう! 『日本ワインのバラエティ』
皆さま、こんにちは!宮坂佳奈です! 「Terroir.media」の新企画、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の第1弾をお届けします…
今回テイスティングコメントを紹介するワインは、岩手のワイナリー「THREE PEAKS」のナイアガラの白ワイン「REGALO 2021」です。
まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、THREE PEAKSの紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください!
▶ワイナリー紹介
THREE PEAKSは、岩手県大船渡市にあるワイナリー。ぶどうとりんごを自社畑で栽培し、ワインやシードル、アップルワインを醸造している。三陸の海沿いにあるワイナリーであり、潮風が吹き抜ける圃場を持つTHREE PEAKS。家族経営だからこその暖かさと、手作業の丁寧さが自慢だ。ぶどうやりんご本来の力を生かしたワイン造りを信条にしており、極力人の手を加えない自然なスタイルで醸造。生み出されるワインやシードルからは、素材の風味がダイレクトに感じられる。
▶ワイン紹介
スリーピークス公式オンランショップ
【白】REGALO 2021 ナイアガラ(750ml)
〜柑橘系の甘く爽やかな香りで心地良く〜 (ナイアガラ)白・辛口・750ml・REGALO2021 自然豊かな海街ワイナリーで醸造するスリーピークスのワイン。
〜柑橘系の甘く爽やかな香りで心地良く〜
(ナイアガラ)白・辛口・750ml・REGALO 2021
自然豊かな海街ワイナリーで醸造するスリーピークスのワイン。潮風の爽やかさと、ホッとする懐かしい風景を感じれば、ありのままの自分に帰れる時間が訪れます。頑張る毎日だからこそ、自分の素敵なワインタイムを。“やさしくなれるひととき”をどうぞお過ごしください。《商品内容》
REGALO 2021「ナイアガラ」《商品紹介》
前菜と合わせたい、軽やかで心地よいワイン。
柑橘系の甘く爽やかな香りと、程よい酸味が明るい雰囲気をかもしだす白ワイン。よく冷やして、温度変化を楽しみながら飲むのがお勧めです。
大迫のナイアガラを使い、甘味と酸味のバランスを良く仕上げました。– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
REGALOとは
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
「REGALO」とは、スペイン語で「贈り物」という意味です。
REGALO(レガーロ)は、その年おすすめのぶどうを選び、仕込み ました。年々でぶどうの品種が変わるシリーズです。
毎年異なる自然からの贈り物(REGALO)。
今年だけの味わいをどうぞ楽しみください。– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
公式サイトより引用
海街ワインのネーミング
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
スペイン語でつけたのは、大船渡市の姉妹都市がスペインにあること、リアス海岸の発祥もスペインということで、今後スペインとの交流をより深くしていくことを目的としております。それによって国際的な交流を増やし、子どもたちの視野を広げることができればこの三陸地方の新しい文化を創っていけるのではないかと考えスペイン語で名づけました。
毎年おすすめのぶどうを使用して醸造しているんですね。毎年違うぶどうからできる同じシリーズというコンセプトが、とても面白いなと思いました!
アルコール度数は10%と、ワインにしては少し低め。そのぶん、口当たりが優しく飲みやすいワインかな?と乾杯のワインに選びました。
▶ナイアガラとは?
ナイアガラは、アメリカ生まれのぶどう品種です。日本には、日本ワインの父と呼ばれる川上善兵衛氏がもたらしました。日本でのナイアガラの主な産地は、北海道と長野、岩手です。
甘くてジューシーなナイアガラは、ジュースや白ワイン原料として使用されますが、そのまま食べても美味しいぶどうです。
特有の甘い芳香があり、ワインに使われる際には、甘口ワインに仕上げたものが多いですね。しかし最近は、辛口仕上げのワインや、瓶内二次発酵させたスパークリングワインも。
THREE PEAKSにもナイアガラのスパークリングワインがあるので、ぜひ飲んでみたいと思いました。
今回のナイアガラは、THREE PEAKSがある岩手県産ぶどうを使用しています。どんな味わいなのかとても楽しみです!
ワイン会でのテイスティング前には、品種やワイナリーの説明をしない状態で飲んでいただきました。
さて、どんな感想が出るのでしょうか。ワイナリーの商品紹介と同じように感じるのかもしれませんし、まったく違う面白い意見が出る可能性もありますよね。
さっそく、紹介していきましょう!
▶ワイン会参加者の声
海に近い場所で育ったぶどうには、塩のニュアンスを感じることがあるのが、ぶどうの面白いところ。確かに、北海道のナイアガラよりもミネラル感があるかもしれません。
私は長野県のナイアガラのワインをよく飲みます。岩手のナイアガラは、北海道よりも長野の味に近いと感じました。
ソムタムとは、青パパイヤのサラダです。辛みや酸味、干しエビの海鮮のうまみがナイアガラのワインと合いそうですね!
初心者がアルコールを感じやすいのは、辛口のワインだからかもしれません。その場合には、食事と一緒にワインを楽しむと、飲みやすいと感じるはずです。
また塩味を感じるという感想が出てきました!多くの方が感じていらっしゃるので、大迫産のナイアガラには塩味がしっかりとあるのでしょうか。同じ産地の、ほかのワイナリーのナイアガラワインも試してみたくなります。
飲食店のワインリストにDさんのテイスティングコメントが書いてあったら、ワイン選びが楽しくなりそうです。
簡潔ですが、ワインの特徴をしっかりととらえたテイスティングコメントですね!
アルコール度数は、ワインの味わいがしっかりしていると、比較的高く感じるように思います。今回のワインも、果実感や酸味、ミネラルや塩味などの要素の影響で、アルコール度数が高く感じたのかもしれません。
複数の参加者が挙げてくれたテイスティングコメントは、「甘い香り」「酸味」「塩味」でした。ワイナリーの商品紹介とも共通点がありますね。
テイスティングしたワインの香りや味わいの特徴に気が付くと、合わせる料理を思いつきやすくなります。
たとえば、柑橘系の香りや酸味があるワインの場合には、レモンを絞った食事と合わせるのがおすすめですよ!
▶おすすめペアリング
ナイアガラは、好き嫌いが分かれやすいぶどう品種です。また、甘口に仕上げてあると食事に合わせにくいこともあります。
しかし今回のワインは、甘く華やかな香りがありつつも、シャープでキリッとした酸が感じられて、すっきりと飲みやすかったです!
おすすめのペアリングは、天つゆでいただくタラの芽の天ぷら。ほろ苦いタラの芽と、衣の油、つゆの出汁感がナイアガラに合いますよ。
暑い季節には、トマト入りの海鮮冷やしおでんや、野菜のゼリー寄せともペアリングしてみてください。夏の定番メニューの素麺に、トマトときゅうりをトッピングするのもおすすめです。
和食だけではなく、パクチーが入ったエスニック系の料理との相性もよいと思います。
料理は苦手だけど、気軽にナイアガラのワインを楽しみたい!という人は、チータラと合わせてみてください。また、少しマニアックですが、千葉銚子電鉄の「ぬれ煎餅」とも合うので、ぜひ試してみてくださいね!
▶まとめ
THREE PEAKSのナイアガラワインは、軽快で明るい味わいのワインでした。同じナイアガラという品種を使ったワインでも、産地やワイナリー、醸造方法によって味わいが変わります。
ワインをテイスティングする際には、事前情報なしで、産地や品種を想像しながら飲んでみるのがおすすめです。今回のように、「塩味を感じるということは、海が近い地域にぶどう畑があるのかな?」と気づくことも。
参加者からは、「イエローゴールドの色合いがきれい」など、見た目に関するコメントもいただきました。ワインは、風味だけでなく、色合いを眺めて楽しむこともできるんですよ。
皆さまもぜひ、家族や友人とTHREE PEAKSの「REGALO 2021」を飲んで、テイスティングコメントを話し合ってみてください!
次回は、ホーライサンワイナリー「あさっぱら 2019」のテイスティングについて紹介します。
どうぞお楽しみに!
【宮坂佳奈プロフィール】
YouTubeチャンネル「宮坂佳奈の日本ワインて楽しい!」では、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の記事で紹介する、おすすめワインのテイスティングの様子も公開予定です。
- 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
- 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
- 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
- 日本ワインショップスタッフ
- 日本ワインイベントMC経験多数