追跡!ワイナリー最新情報!『秋保ワイナリー』東北の豊かな食とワインを発信

宮城県仙台市太白区秋保町にある「秋保(あきう)ワイナリー」は、仙台の奥座敷と呼ばれる秋保温泉郷に位置する。東日本大震災からの復興を願い、2015年に誕生したワイナリーだ。

代表取締役の毛利親房さんが秋保ワイナリーを立ち上げた目的は、東日本大震災の津波で途絶えた宮城のワイン産業の復活と、食との関りが深いワイン産業の力を活用して、被災した生産者の応援と地域の人・産業・文化をつなぎ育んでいくこと。また、自然豊かな地元産の食材とワインのマリアージュを強みにワインツーリズムを展開し、東北地方に多くの観光客を呼び込みたいとの狙いもある。

秋保ワイナリーでは主力品種として、赤ワイン用品種のメルロー、白ワイン用品種のピノ・グリとゲヴェルツトラミネールを栽培。また、試験も兼ねてさまざまな品種の栽培に挑戦しており、宮城県の土地に合う品種の選定も進めている。

今回は2023年から2024年にかけての秋保ワイナリーの最新情報と、今後の展望について毛利さんにお話いただいた。詳しく紹介していこう。

『秋保ワイナリーのぶどう栽培』

日本各地で厳しい猛暑となった2023年と2024年。秋保ワイナリー周辺の気候は、ぶどう栽培とワイン造りにどのような影響を与えたのだろうか。

年ごとの気候の特徴と、秋保ワイナリーがおこなった対策などについて、具体的に振り返ってみたい。

▶︎2023〜2024年を振り返る

秋保ワイナリーの自社畑周辺は、夏の間も涼風が吹き抜けるのが特徴だ。しかし、2023年は非常に暑かったため、収穫時期を早める必要があったという。

「例年と比較して夜温が下がらなかったので、多めに除葉するなどの対策をおこないました。ぶどう自体は品質がよくしっかりと実りましたが、色付きがなかなか進みませんでしたね」。

一方、2024年は梅雨の時期頃までは雨が少なく、2023年と比べて色付きも順調に進んだ。ここ数年では、もっともよい品質ではないかと期待が持てたのだ。

ところが、9月に入ると一転して雨が多くなり、水分量が急激に増えたことで裂果が発生。割れた実を狙って虫や鳥が集まり、さらに雨による病気のリスクも増加した。秋雨による影響は秋保ワイナリーの自社畑だけにとどまらず、ぶどうを買い付けている山梨県や山形県の契約農家でも同様の被害が出たそうだ。

「2024年は雨だけでなく、鳥獣による被害にも悩まされた年でした。自社畑には電気柵を設置してありますが、初めてイノシシに突破され、相当な量を食べられてしまったのです」。

秋保ワイナリーの自社畑でだけでなく近隣の民家も被害を受けたため、地元の猟友会と仙台市に相談してワナを仕掛けた。6頭がワナにかかり、そのうちの1頭を頂いて調理したところ、ぶどうを食べているせいか臭みがなくとてもおいしかったそうだ。

畑の被害は大きかったものの、ワイン造りの体制に影響がでるほどではなかったのは幸いだった。白ワイン用品種に関しては2023年よりも収穫量が上がり、優れた品質のぶどうが収穫できた。

▶︎第2圃場を新設

秋保ワイナリーでは、2024年に第2圃場を開設。醸造所から車で20分ほどの距離にある約1haの土地で、栽培品種はアルバリーニョを選んだ。

「日本でも徐々に人気が高まっている品種なので、アルバリーニョを選びました。また、すでに第1圃場でもアルバリーニョを少しずつ増やしていたため、土地への適性があることがすでにわかっていたのです」。

以前参加したアルバリーニョについての勉強会で、国内で先行してアルバリーニョ栽培に取り組んでいるワイナリーの発表を聞き、海外のワインとの飲み比べもしてアルバリーニョの将来性を強く感じたという毛利さん。

「アルバリーニョの利点のひとつに、ヨーロッパ系品種としては耐病性が高いことが挙げられます。また、最近は温暖化の影響で酸が抜けやすい傾向がありますが、アルバリーニョは酸がしっかり残るため、世界で戦えるワイン造りに使える品種だと言えるでしょう」。

▶︎アルバリーニョに期待を寄せる

新しい圃場の標高は約200m、丘の上にあって見晴らしがよく、日当たりと風通しも良好。土壌は花崗岩が風化してできた砂状の真砂土(まさつち)で水はけがよく、アルバリーニョ栽培にうってつけだった。土壌分析を実施したところ、やや酸性寄りであることが判明したため、もう少しアルカリ性に寄せるべく調整をおこなっているところだ。

「第1圃場の開墾時には低温で焼成した三陸の牡蠣殻を入れたので、第2圃場にも同様に牡蠣殻を使用する予定です。pH調整ができ、マグネシウムなど必要とする微量元素がしっかり残る資材ですよ。健全な土づくりを進めて、質のよいぶどうを育てていきたいですね」。

アルバリーニョは樹勢が強いため、棚栽培の一文字単短梢仕立てを採用。また、真砂土の土壌は土地が瘦せているので、あまり栄養分がない環境であることが、かえってアルバリーニョには向いているという。房型が小さい品種のため、安定した収穫を目指して、すでに栽培している他のワイナリーの仕立て方も参考にして栽培していく考えだ。

第2圃場はワイナリーから少し離れた山間に位置するため、野生動物による被害を防ぐための対策も欠かせない。

「棚仕立てならイノシシは届かないし、ネットをかければ野鳥除けになるので、昨年の反省を踏まえて鳥獣対策はしっかりおこなっていきます」。

▶︎新品種の栽培にも挑戦

第2圃場でアルバリーニョ栽培に取り組む一方、第1圃場には耐病性が高いハイブリッド品種である「バコ・ノワール」を新たに植樹した。

「温暖化や雨の問題に対応するため、品種改良を重ねた新品種が世界的に注目されています。赤ワイン用品種のバコ・ノワールは主に北米で栽培されている品種です。果実の色が濃く、酸と豊かなアロマもしっかり感じられるのが特徴ですね。病気への耐性も期待でき、高温多湿の日本でも育てやすいといわれているため試験的に栽培を開始しました」。

ヨーロッパでもバコ・ノワールを育てるワイナリーが増えている。防除の回数が減らせるため、環境負荷も少ないというメリットもあるそうだ。ただし、まだ知る人ぞ知る品種であるため、商品化する上ではマーケットへのアピールが不可欠だ。一般消費者に手に取ってもらうためには、持続可能性や味わいをきちんと説明する必要がある。

「ワイン愛好家の多くは自分好みの王道品種を選ぶ傾向があるので、新品種に関しては、まず広く認知してもらうところから対策していくことが大切ですね」。

今後ますます主流になると予想される「持続可能なぶどう栽培」。秋保ワイナリーは未来を見据えて、新たな品種への挑戦にも意欲的だ。

「山形県に数軒ある契約農家さんにもバコ・ノワールの苗木を渡して栽培してもらっています。契約農家さんも初めて手がける品種なので、私たちも自社畑で栽培して、気付いたことがあれば情報共有していくつもりです」。

『秋保ワイナリーの新たな試み』

秋保ワイナリーでは2024年から、ワイン用ぶどうの醸造栽培エンジニア・エノログである「Nagi」さんこと永澤真人さんをコンサルタントに迎えた。Nagiさんはドイツの大学でぶどうの栽培学とワイン醸造を学び、著名なワイナリーで醸造責任者を務めた経歴を持つ人物だ。

Nagiさんが手がけたワインは、世界で活躍する評論家から100点満点の評価を得たこともある。2024年8月末に日本へ帰国し、現在はフリーランスの栽培醸造技術者として活躍しているそうだ。

▶︎さらに進化したワイン醸造

「Nagiさんに醸造を見ていただき、さらに質の高いワインを造りたいと考えています。以前はNagiさんがドイツ在住だったので、打ち合わせもオンラインでしていました。今年からコンサルタントとして現地で参加してくれるようになり、醸造指導を受けています。Nagiさんの技術を間近で見ることは、非常に勉強になりますよ」。

Nagiさんの醸造スタイルを体験して、新たな発見はあったかと尋ねたところ、品質確保のために必要なことを妥協なく徹底しておこなうことや、各工程における見極めと判断の速さを特に感じたと話してくれた。

「2024ヴィンテージは、開業して10回目のワイン造りでした。過去9シーズンのワインを造って来たという多少の経験と、コンクールで受賞するなどの実績は出来ました。しかし、試行錯誤は続いており、特にここ数年は仕事に追われたために妥協もあったと思います」。

Nagiさんとのワイン造りは緊張感があり、正直なところ、「そこまでやるのか」と思ったこともあったというが、とにかくNagiさんに食らいつく覚悟でスタッフ一丸となって頑張った。収穫のタイミングを変えたり、ぶどうの状況に合わせて仕込みのスタイルを変えたりと、これまでおこなったことが無いような新しい手法も多く学ぶことが出来た。


「Nagiさんのご指導で2024ヴィンテージは多くの学びがあり、全員が成長出来たと思っています。ワインの質も明らかに向上しており、今後のリリースが楽しみです。徹底してよいワインを造るという『Nagiイズム』は、これからも我々のワイン造りの土台として引き継がれるでしょう」。

▶︎おすすめワインの紹介

毛利さんに、おすすめの銘柄を挙げていただいたので紹介していこう。

「2024ヴィンテージでは、『新たな挑戦』と『ワインを楽しむ』をコンセプトに、『NEO TRAIL(新しい道)』という新たなシリーズをリリースしました。オレンジワイン、無濾過、スパークリングワイン、自社ぶどうを野生酵母で発酵させたワインなどです。ラベルも一新し、これまでとは異なったチャレンジングなワインになりました」。 

さらに、2023年ヴィンテージに初めてソーヴィニヨン・ブランを仕込んだ。2024年には醸造量を増やし、Nagiさんの指導によってさらに香りが際立つ仕上がりとなっている。

ヨーロッパ系品種を使った新たな銘柄がラインナップに加われば、合わせる食材や料理の幅も広がる。毛利さんが思い描く「食とワインのマリアージュ文化」もさらに豊かになるだろう。

また、ヤマソーヴィニヨンを使ったワインも好調だ。ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを掛け合わせた品種であるヤマソーヴィニヨンのワインは、イベントでも人気が高い銘柄だという。

「山形県の月山で栽培されたヤマソーヴィニヨンを使っており、食事とも合せやすいので個人的におすすめしたい1本です」。

ヤマブドウ系統の品種だけあってしっかりとした酸があるが、飲みやすく心地よい味わいなのがヤマソーヴィニヨンの特徴。色は濃いがタンニンは比較的穏やかで、イノシシや鹿、鴨といったジビエ料理など赤身肉との相性は抜群。また、濃い味付けの和食やタンドリーチキン、ブルーチーズ、ウナギのかば焼きなどにもよく合う。

「ヤマソーヴィニヨンのワインをまだ飲んだことがない方にも、ぜひ試していただきたいですね」。

▶︎秋保の自然を表現したエチケット

ワインの顔といえるエチケットにも、秋保ワイナリーならではのこだわりを垣間見ることができる。例えば、ヤマソーヴィニヨンのワインのエチケットに描かれているのはイノシシで、ジビエ料理と好相性であることを表しているそうだ。

「エチケットでは、秋保の自然環境も表現しています。白ワインのエチケットに描いた魚は、秋保の渓谷で獲れる川魚をモチーフにしたデザインです」。

また、2023年ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランのワインのエチケットデザインには、秋保の山で取れる山菜を採用。数人のソムリエが試飲し、えぐみのある山菜と合うワインだという感想をもらったためだ。

「開業から10年という節目の年でもあるので、また新たな気持ちでスタートを切り、さらなる進化と新たな取り組みに挑戦したいと思っています」。

『食とワインのマリアージュで地域を活性化』

秋保ワイナリーでは以前から、「テロワージュテーブル」という、ワインと食が楽しめるイベントを開催してきた。そもそも秋保ワイナリー立ち上げの大きな目的は、「食とワインのマリアージュを通して生産者を応援する」こと。「テロワージュ」とは、「テロワール」と「マリアージュ」を掛け合わせた造語だ。

「テロワージュテーブル」は、東北のお酒と食を産地で堪能するメーカーズディナーである。地元の優れた生産者とのつながりを生かし、生産者の声に直接耳を傾けながら楽しむことができる趣向が特徴だ。

そして、毎回好評を博してきた「テロワージュテーブル」をさらに発展させる形で、2024年には念願のワイナリー併設レストラン「テロワージュ秋保」をオープンした。

▶︎ネットワークを生かして高品質な食材を確保

東北の食とワインの奥深い魅力に触れることができるレストラン「テロワージュ秋保」を、ワイナリー設立10年目を迎えるタイミングで持てたことは大きな喜びだと毛利さんは話す。

「『テロワージュテーブル』は、私たちが提唱してきた『テロワージュ』を体験できる場です。うちのシェフはイタリアンが専門で、ソムリエの資格も持っているのでワインと一緒に存分に楽しめるメニューを提供しています。私のお気に入りは熟成牛肉を使った料理で、ヤマソーヴィニヨンのワインがよく合いますよ」。

ワインの力で人と産業をつなぎたいと考えている毛利さん。熟成牛肉は、熟成肉業界で有名な滋賀県の精肉店「サカエヤ」から特別に卸している。

さらに、宮城県牡鹿半島の猟師である小野寺望さんが仕留めた鹿肉が味わえるのも、テロワージュ秋保の強み。小野寺さんは名だたる料理人からの信頼を集め、ジビエ料理の師としても慕われているベテランハンターだ。

「小野寺さんが仕留めた鹿肉は非常に上質で、ワインとのマリアージュも最高です。素晴らしい食材とワインで最高の『テロワージュ』体験を提供できることがうれしいですね。今後は、食とワイン、そして生産者のストーリーも織り交ぜた『テロワージュ』を気軽に楽しめる環境を整えたいと思っています」。

さらに秋保ワイナリーでは、ワイナリーや日本酒の酒蔵ともコラボして多彩なイベントを展開し、仙台市のみならず東京や全国にも広げていく見込みだ。

▶︎寿司に合う甲州ワインを醸造

三陸沖で獲れる豊かな魚介も、冬の宮城県では見逃せない食材である。三陸沖は世界三大漁場のひとつに数えられ、取れる魚の種類が豊富で質も極上なのが特徴だ。

これまで「テロワージュテーブル」で寿司とワインのペアリングもたびたびテーマとしてきたこともあり、秋保ワイナリーでは2024年に、寿司店専用ワインを醸造した。

「使用している品種は甲州で、小売りはせずお寿司屋さんにだけ卸す特別なワインです」。

寿司店ではシャルドネを置いていることが多いが、毛利さんはかねてから、寿司にはシャルドネよりも甲州が合うのではと感じていた。寿司に合う甲州ワインは、厳選した酵母を使用して醸し発酵をおこない、プレスするタイミングも慎重に測って完成した自信作だという。「サクラアワード2025」にて、銀賞を受賞した。

「お寿司はもちろん、繊細なダシを使った和食全般によく合いますよ。いずれは全国のお寿司屋さんで広く扱っていただけるように頑張ります」。

▶︎インバウンド向けのグルメツアーを主催

最後に、2025年以降に秋保ワイナリーが目指す未来について尋ねてみた。毛利さんが思い描いているのは、『テロワージュ』を武器に、今後はインバウンドにも力を入れていくこと。

コロナ禍が明けて以来、訪日観光客の数は増加の一途をたどっている。だが実際は、東北へ足を運ぶのは全体のわずか1.7%ほど。毛利さんは「東北の強みは食である」と考え、自らガイドとして海外の富裕層に向けたツアーを企画しているのだ。

「私はアメリカ生まれで、7歳までは現地で育ったために英語を話すことができます。そこで、自らガイド役を担って、仙台市内の名店で食とワインのペアリングを楽しむツアーを始めることにしました。ワイナリーのオーナーかつ醸造家だからこそ提供できる深い話題まで、しっかりご案内できると思いますよ。レストラン、旅行会社、タクシー会社など、地元の企業と連携して準備をしているところです」。

まずは外資系オンラインサイトや旅行会社での販売を予定しているというツアーは、ペアリング以外にもニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所や、アメリカ・ウィスコンシン州発のクラフトビール「グレートデーンブリューイング」の秋保醸造所などを巡るプランを考案中だ。すでに海外からの反響もあり、いずれは国内の旅行会社とも協力体制を取りたいと考えている。

「協力してくれるレストランや地元企業の数を増やし、ツアーの内容を充実させて軌道に乗せるのが今後の課題です。このツアーをきっかけに、海外からのお客様に東北の魅力を広く伝え、東北各地を旅してほしいですね」。

東日本大震災の復興支援としてスタートした秋保ワイナリーだが、今の目標は地方創生。その足掛かりとなるべく、共に東北を盛り上げる仲間を増やすことを目指していく。

『まとめ』

創業から10年経つが「食とワインのマリアージュで人と産業をつなぐ」という当初からのコンセプトには一切ブレがない秋保ワイナリー。

高品質なぶどうを栽培し、美味しいワインを造ることを目指して、常に果敢に挑戦する毛利さんの姿勢には感銘を受ける。気象変動を見越して新しい品種に取り組んだり、持続可能性を考えたりと、広い視野でワイン造りに関わっている点も魅力的だ。また、今後は台湾など海外への展開も視野に入れて動いているという。

自身のワイナリーを発展させていくだけではなく、東北全体の活性化に力を入れている毛利さん。これからも成長し続ける秋保ワイナリーの美味しい「テロワージュ」を体験しに、現地を訪れてみてはいかがだろうか。


基本情報

名称秋保ワイナリー
所在地〒982-0241
宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西6
アクセスJR仙台駅より直通バス(西部ライナー)にて30分
HPhttps://akiuwinery.co.jp/index

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