feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『了美 vineyard & winery』「ゼフィール シャルドネ 2020」〜上品な樽香が華やかな場面を演出してくれる白ワイン〜

こんにちは、宮坂佳奈です!

ワインテイスティングに関する前回までの記事は読んでいただけましたか?
まだの方は、お時間のあるときにぜひご確認いただければ嬉しいです!

feel terroir!日本ワインを味わってみよう!

上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。

今回テイスティングコメントを紹介するワインは、宮城県「了美 vineyard & winery」の「ゼフィール シャルドネ 2020」です。

まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、了美 vineyard & wineryの紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください!

▶ワイナリー紹介

宮城県黒川郡大和町の見晴らしのよい丘の中腹にある「了美 Vineyard & Winery」は、2017年に開業したワイナリー。
自社のぶどう畑と醸造所、さらに地元の味を楽しめて、美しい景色も堪能できるレストランが併設されている。

了美 Vineyard & Wineryを開業したのは、これまでも地元でさまざまな事業を営み、町づくりに貢献してきた、早坂了悦さんと早坂美代子さん夫妻。消滅の可能性がある地方都市のひとつとされた、生まれ故郷の大和町に人を集め、農業で地域貢献をしたいとの思いからだった。
自社のぶどう畑3.3haでは、11種類の品種を栽培。ぶどうにとって最適な方法で、適切な圃場管理をすることにこだわり、質の高いぶどうを育てている。

目標とするのは、ボルドーワインのような味わいだ。ぶどうが持つもっともよい状態をすぐにワインにすることで、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出す醸造方法を採用。
熟成期間を長く置いて、「ぶどうの特性と品種特性を活かしたワイン」を生み出している。できあがるのは、「日常のちょっと特別な場面」で食事にあわせて楽しむ、人々を笑顔にするワインだ。

▶ワイン紹介

ゼフィール シャルドネ 2020

ワインの商品説明

輝くような淡い黄金色の色調に、ナッツやバニラの心地良い香りと共に華やかでフルーティな香りが広がります。
厚みのある味わいにきれいな酸味が程よく感じられ、とてもバランスの良い仕上がりです。白身魚や貝類はもちろん、鶏肉や豚肉にクリームソースを合わせた料理にも相性良くお楽しみいただけます。

今回のワイン会では、ゼフィールシャルドネ2020を冷蔵庫で2時間ほど冷やして提供しました。時間の経過と共にワインの温度が上昇し、香りが変化する様子も皆さまと楽しみましたよ。

▶「シャルドネ」とはどんなぶどう品種?

フランス、ブルゴーニュ地方が原産のシャルドネは、早熟で寒冷な気候でも育てやすく、世界中で栽培されるぶどう品種です。日本でもヨーロッパ系の白ぶどう品種の中では、もっとも広く栽培されています。

白ワイン用ぶどう品種の代表選手のようなシャルドネですが、もともとは味わいや香りの特徴があまりないぶどうといわれています。その分、育った土地のテロワールや栽培家・醸造家の影響が香りや味わいに色濃く反映するのです。

樽発酵・樽熟成されたシャルドネワインは、樽香豊かな芳醇なワインに仕上がります。また、ステンレスタンクで醸造・熟成されたシャルドネワインは、シャープでスッキリした印象に。

独自の特徴は少ないけれど、果実味・酸・構造の強さといったワイン用ぶどうのポテンシャルがとても高いぶどう品種です。高品質なものほど、熟成によって風味が増し、味わい深くなる特徴も。

原産地であるブルゴーニュ地方、コート・ドール地区では、果実味と酸味のバランスが素晴らしい、世界最高峰ともいわれるシャルドネワインが生産されています。

一方、ブルゴーニュ地方にあるシャブリ地区では、独特な石灰質土壌で育てられたシャルドネから、ミネラリーで鋭い酸味のワインが誕生します。

太陽の恵みをたっぷり受けたアメリカ・カリフォルニア州では、しっかりとしたボディの濃厚なワインに。

多彩な顔をもつ白ワイン用品種、シャルドネ。「了美 vineyard & winery」の「ゼフィール シャルドネ 2020」はどのような表情を見せてくれるのでしょうか。

▶ワイン会参加者の声

それではさっそく、10名の参加者の感想を紹介します!

■Aさん

そうですね!しっかりとした味わいの1本、後味のナッツ感も主張しすぎず心地よいです。好みのワインが見つかって、私も嬉しいです!

■Bさん

今回提供した料理、「ゆずはちみつ林檎ジャム」を添えたクリームチーズは、ゆずのほろ苦さと甘みがあるのでゼフィールシャルドネ2020と相性がよかったですね!実は私は、シャルドネとプリンを合わせることもあるんですよ。

■Cさん

確かに、バニラのような樽香を感じるというよりは、飲んだ後、鼻から抜けるような穏やかな樽香がありました。樽の香りは「焦がしキャラメル」と表現されることもあり、人によっては苦みを感じることもあるかもしれません。今回のキノコのフリットは衣にビールを使用しているので、そのほのかな苦みと相性がよかったのかもしれません。

■Dさん

「トロたく」とは、ネギトロと刻んだたくあんを海苔で巻いたお寿司。たくあんとネギトロの甘み、酢飯の酸とゼフィールシャルドネ2020が合いそうです!焼き鳥の塩、ねぎまともぴったりの組み合わせです。ほうれん草とベーコンをバターで炒めたものとも合いそうだなと思いました。ほうれん草は乳製品と相性がよく、これからの季節にワインとも合わせやすいですね!

■Eさん

ゼフィールシャルドネ2020はしっかりとした骨格のワインで、数年熟成にも耐え得るワインだと思います。ワインを飲み進めるうちに温度によって香りも変化するので、ぜひ変化を楽しんでください!クリーム煮は樽熟成したシャルドネに合うこと間違いなしですね。

■Fさん

熟年夫婦にたとえられるとは!わかりやすいです。食材とワインがなめらかに心地よく胃におさまりますね。

■Gさん

シャルドネは樽熟成せず、ステンレスタンクで醸造されることもあります。その場合、ハツラツとした酸味が特徴になることが多いのですが、樽熟成のワインは酸がまろやかで、角が取れたような印象に変化します。

■Hさん

シンプルに美味しいと感じるワインは、飲むと幸せになりますね!合わせる料理によってワインの塩味が際立つというのは、素晴らしい発見です。

■Iさん

ヨーグルトのようなまろやかな酸味は、のど越しがよく、飲みやすいですね。
マイタケは旨味が強く苦みもあるので、ワインの旨味と苦みが相乗効果になったのかもしれません。

■Jさん

同じぶどう品種でも、育った土地によって特徴がガラリと変化しますので、ぜひその変化を楽しんでみてください。ゼフィールシャルドネ2020は、樽熟成されたまろやかさの中に、しっかりとした酸を感じます。冷涼な場所で育つぶどうは酸が高くなる傾向にあります。優しく、様々なお料理に寄り添いつつ、余韻が長く印象的なワインですね。

▶おすすめペアリング

ゼフィールシャルドネ2020の色味は、クリアで淡いレモンイエロー。

ナッツやバニラを連想する香り、柑橘系や、洋梨や白桃の濃厚なフルーツの香りも感じます。後からレモンクリームのような甘い香りも。

口にふくむとあとから旨味が口の中いっぱいに広がり、最後にナッツやバニラの香りが鼻から抜けていきます。余韻が長く、とても贅沢な気分になるワインです。

私のおすすめのペアリングをご紹介しますね。

★クリームシチューやクラムチャウダー
樽香のあるシャルドネは、クリーム系のお料理と相性抜群。ゼフィールシャルドネ2020は上品なナッツやバニラの香りですので、やわらかい味付けがおすすめです。肌寒くなる時期にぴったりの組み合わせ!

★シーザーサラダ
サラダであればシーザーサラダがおすすめです!チーズやベーコン、卵の濃厚さと、ゼフィールシャルドネ2020のまろやかな酸がよく合います。

★ポッサム
ポッサムとは、ゆでた豚肉をキムチなどの付け合わせと共に、サンチュで包んで食べる韓国料理です。豚肉はゆでてあるのでさっぱり。豚肉の甘みや付け合わせの野菜の味わいと、酸もバランスよく感じるゼフィールシャルドネ2020は相性がよさそうです。

★天ぷら
かぼちゃやお芋はもちろん、エビやキスなどの魚介類も。ゼフィールシャルドネ2020のフルーティーな香りとしっかりとした酸が、サクサクとした衣とも相性がよさそうです。

★牛のロースト
今回も出した牛のロースト。醤油ベースで玉ねぎやニンニクを使用したソースをかけた和牛です。お肉には赤ワインを連想される方が多いと思いますが、甘い和牛の脂身や赤みの柔らかいお肉は、意外とシャルドネと相性がいいです。ゼフィールシャルドネ2020の酸味と樽香がお肉とソースを包み込み、さっぱりとした後味になりますよ。

▶まとめ

ゼフィールシャルドネ2020は、上品な樽の香りとしっかりとした酸で、口いっぱいに広がる旨味が華やか。余韻の長い贅沢な時間を約束してくれるワインです。

シャルドネは、その土地のテロワールや造り手の特徴が如実に現れる品種。人にたとえると、八方美人なぶどう、などといわれることもあります。

日本の風土で大切に育てられ、樽で熟成されたゼフィールシャルドネ2020。イベント事も増える秋に、温かいお料理と楽しい仲間と共にいただけば、華やかな場になることは間違いありません。さまざまなお料理と相性がいいゼフィールシャルドネ2020を、皆さまもぜひ試してみてください。

次回は、はすみふぁーむ&ワイナリー「千曲川ワインバレーシリーズ ピノ・ノワール2020」のテイスティングについて紹介します。どうぞお楽しみに!


【宮坂佳奈さんプロフィール】

  • 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
  • 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
  • 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
  • 日本ワインショップスタッフ
  • 日本ワインイベントMC経験多数
  • ニッポンのいいお酒 ディレクター

関連記事

  1. feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『はすみふぁーむ&ワイナリー』「千曲川ワインバレーシリーズ ピノ・ノワール2020」〜大切な時間をより華やかに演出してくれる赤ワイン〜

  2. 発表!2022年上期「Terroir.media」公式Instagram総合ランキング

  3. 特集:日本ワイナリーの魅力を伝える

  4. feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『マルサン葡萄酒』「甲州百 2020」~「ザ・甲州」「正統派の甲州」と表現したくなる白ワイン~

  5. 【発表!】Terroir.media 1周年特別記念企画!! ワイナリー対談

  6. イベント体験記「ねりまワイン2021リリースパーティー&つながるマルシェ 」