こんにちは、宮坂佳奈です!
ワインテイスティングに関する前回の記事は読んでいただけましたか?まだの方は、お時間のあるときにぜひご確認いただければ嬉しいです!

上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。
今回ご紹介するワインは、「Le Milieu(ル・ミリュウ)」のリースリングの白ワイン「Polaris Riesling 2021」です。
まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、Le Milieu(ル・ミリュウ)の紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください!

▶ワイナリー紹介
長野県安曇野市、明科七貴(あかしなななき)にある「Le Milieu(ル・ミリュウ)」は、2018年に塩瀬豪さんと齋藤翔さんが立ち上げたワイナリーだ。
ワイナリー設立当時には、なんとふたりとも30歳という若さだった。
代表の塩瀬さんは、安曇野のワイナリー「あづみアップル」に所属していた頃に醸造家として「日本ワインコンクール」で銀賞を獲得した経験の持ち主。
副代表の齋藤さんは、須坂市の「楠わいなりー」と「安曇野ワイナリー」で合計5年間栽培と醸造を学び、現在ではソムリエとしても活躍している。
2人の若きプロフェッショナルによるLe Milieuでは、安曇野の地にふさわしい栽培法を心がけ、収穫したぶどうそのままの味をワインに表現。手作業による自然なワイン造りにこだわっている。

▶ワイン紹介

Polaris Riesling 2021(SOLD OUT)
商品名Polaris(ポラリス)について
Polaris:北極星。迷った時の道しるべ。
「ワイン選びに迷った時に選んでいただけたら」という思いを込めました。
【品種】リースリング
【タイプ】辛口
【アルコール】12%
【内容量】750ml
良い状態で仕込めたので今までで1番華やかな香りがでたヴィンテージとなりました。
公式サイトより引用
花のような香りがグラスいっぱいに広がります。酸味もあり、食事との相性もいいですし、単体でも楽しめるワインとなりました。
今回のワイン会では、「Polaris Riesling 2021」を冷蔵庫で1時間ほど冷やし、少し冷たく感じる温度で提供しました。キンキンに冷やしても美味しいですが、少しだけ冷えた状態の方がワインの味わいを感じやすく、おすすめです。
以前、銀座の街でLe Milieuのワインをテイスティングできるイベントがありました。色々試飲しているうちに造り手の方にお会いしたくなった私は、長野県安曇野市まで行ってきました!
もともと農協の施設だった建物を改装し、事務所として使っているLe Milieu。
デスクにはたくさんの天使の切り絵が貼られていたり、ワイナリーのシャッターにアーティスティックな絵が描かれていたりと、お洒落で自由な雰囲気が印象的でした。
ワイナリー代表の塩瀬豪さんと副代表の齋藤翔さんは、私と同世代。気さくに対応してくれました。
バスケットプレスという人力のプレス機は体力勝負だそうで、「毎回筋トレしてます!」と嬉しそうに話してくれました。ワイン造りへの愛情とワクワク感が伝わってきて、たくさん元気をもらったことを覚えています。
今回ご紹介するワインは、塩瀬さんと齋藤さんが丹精込めて栽培したリースリングを使用した白ワイン。アルコール度数は12%です。

▶リースリングとは?
それでは早速、リースリングという品種について紹介していきましょう!
リースリングは世界中で栽培されている国際品種ですが、栽培面積の半分ほどは原産であるドイツで作られています。ドイツのラインガウとモーゼルというエリアが、世界2大産地といわれています。
耐寒性にすぐれた品種で、最近では長野県でリースリングを栽培するワイナリーも増えているんですよ。
ドイツのリースリングというと、甘口のイメージがあるかもしれません。ですがリースリングは甘口から辛口まで、あらゆるタイプのワインを造ることが可能な品種。「もっとも高貴なぶどう」と表現されることもあるほど、高品質なワインも造られています。
香りの特徴として、白い花、柑橘類、青リンゴなどの表現がよく使われます。完熟したリースリングから造られたワインからは、あんずやパイナップルの香りも感じられます。
キリッとした強めの酸も特徴で、この酸のおかげで、リースリングは長期熟成が可能。中には100年という長い時間をかけて熟成されるリースリングのワインもあるんですって!
▶参加者の感想と解説
今回は10名の方が参加してくれました。それではさっそく、皆さんのテイスティングコメントを紹介しますね!


蜜のような香りが強く、飲んでみると酸味がしっかりしていて、ドイツのリースリングに感じるような甘さはありませんね。少しアルバリーニョのようなテイストもあるかな、と感じました。


ワインをグラスに注ぐと少し気泡が見られました。濾過をしていないワインや若いヴィンテージのワインの場合、微発泡があることも。「ゆずはちみつ林檎ジャム」と合わせると、ワインのドライさとジャムの甘みが相乗効果を発揮してとても合いました!



リースリングは酸がしっかりしたワインになるといわれますが、Polaris Riesling 2021の酸は優しい印象ですね。ハーブや青さが爽やかな印象を与えつつ、濁りの中に存在する旨味成分が、ワインのバランスを整えていると感じました。


確かにマスカットの香りがしましたね!マスカット系のワインはエスニック料理とも相性がいいので、クミンが合うと感じられたのも納得です。


癒されるような、とてもよい香りでしたね!甘い香りがフワッとするのですが、口に含むとスッキリドライなところにギャップを感じたのだと思います。


無濾過の厚みと、食材の質感の組み合わせまで考えるとはさすがですね!しっかり味付けされた、ねっとりとしたイカのマリネに合わせてみたくなりました。


香りは甘くフローラル系、口に含むと酸味もキリッと後味に苦みも残るPolaris Riesling 2021。香りと味わいにギャップを感じるワインですね。柑橘を添えるイメージで、マツタケの土瓶蒸しにも合いそうだなと思いました!


ネオマスカットは、ワインとしても醸造される品種です。アロマティックな香りが特徴ですね。ワインのペアリングでは、ワインとお料理の味わいを合わせるのがコツ。今回はワインの後味の苦みがゆずのほろ苦さとマッチしたので、この組み合わせを提案してよかったです!


苦みを伴った旨味という感じで、じんわりと余韻の続くワインですね。大学芋のほっこり感が引き立ち、さらにお芋の甘みを感じられたので、こちらも今回提案してよかったなと思いました!


「優しくフローラル」とは、とてもわかりやすい表現ですね!マスカットのような癒される香りでした。余韻が短めだといわれがちな日本のワインですが、Polaris Riesling 2021は余韻も長く、日本ワインの印象が覆されます!
皆さん、素敵なコメントをどうもありがとうございました!

▶おすすめペアリング
Polaris Riesling 2021の色は、少しグリーンがかったイエロー。濾過をしていないワインなので、少しにごっています。
香りは青りんごや花の香り、花の蜜のような甘い香り、少しジャスミンの香りも感じました。アロマのような心地良い香りです。
口に含んだ瞬間なめらかな質感で、フワッと甘さが広がり、のどを通るとしっかりした酸味を感じます。苦みを伴う旨味が、余韻を長くしていると感じました。
スッキリしながらも旨味を感じられるワイン。暑い夏が終わり、涼しくなるこの時期に飲むと、ムクムクと食欲が湧いてくる、まさに食欲の秋にピッタリのワインです!
私のオススメのペアリングをご紹介しますね。
★エビフライのタルタルソースかけ
酸がしっかりあるので、揚げ物と合わせると油分をまろやかに中和してくれると思います。
エビフライには、ソースではなく濃厚なタルタルソースを。タルタルソースにはタマネギやピクルスが入っていることもあり、酸味とタルタルのクリーミー感がワインと合いそうです。
★白身魚やホタテのカルパッチョ
白身魚やホタテのカルパッチョに。Polaris Riesling 2021のシルクのような質感と苦みが、オリーブオイルをマイルドに包んでくれそうです。味付けは塩コショウでシンプルに。ベビーリーフのハーブ感も加えたいです。
★フリーズドライのリンゴチップス
以前、Polaris Riesling 2021のヴィンテージ違いのワインを、長野県産のフリーズドライのリンゴチップスに合わせたらとても相性がよかったんです!フリーズドライのリンゴが口の中で生のリンゴに戻っていくようで、ジューシーで面白い感覚を味わいました。ワインと食べ物の味わいの印象をマッチさせるとペアリングしやすいです。また、同じ産地のワインと食材も合わせやすいのが特徴です。

▶まとめ
Polaris Riesling 2021は甘く心地よい香りと口に含むとシルキーでキリッとした酸、長い余韻を感じるワインです。
参加者のみなさまから多くコメントをいただいた、「ゆずはちみつ林檎ジャム」を添えたクリームチーズとの相性は抜群でした!
Polaris Riesling 2021は蜜のような甘い香りとリンゴのような印象を感じるワインなので、「ゆずはちみつ林檎ジャム」は、Polaris Riesling 2021の印象を引き立てるおつまみでした。
また、Polaris Riesling 2021のにごりの由来である乳酸の印象と、クリームチーズが合いました。
ワインとお料理のペアリングは難しいと感じてしまいがち。ですが今回のように、ワインの香りや味から連想される食べ物に合わせてみると、とても簡単にペアリングできますよ。そして、ワインと食べ物の出身地も合わせるとさらにいいです!
次回は、了美 vineyard & winery「ゼフィール シャルドネ 2020」のテイスティングについて紹介します。どうぞお楽しみに!

【宮坂佳奈さんプロフィール】
- 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
- 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
- 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
- 日本ワインショップスタッフ
- 日本ワインイベントMC経験多数
- ニッポンのいいお酒 ディレクター