feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『都農ワイン』「キャンベル・アーリーロゼ2022」〜甘さと爽やかさのバランスが絶妙!食事に合うロゼワイン〜

こんにちは、宮坂佳奈です!

ワインテイスティングに関する前回までの記事は読んでいただけましたか?まだの方は、お時間のあるときにぜひご確認いただければ嬉しいです!

feel terroir!日本ワインを味わってみよう!

上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。

今回テイスティングコメントを紹介するワインは、宮崎県「都農ワイン」の「キャンベル・アーリーロゼ2022」です。

まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、「都農ワイン」の紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください!

▶ワイナリー紹介

「都農ワイン」は、宮崎県都農町の農業復興と町おこしを目的として生まれたワイナリーだ。都農ワインがある宮崎県は、年間降水量が多い気候。「ワイン用ぶどう栽培には合わない土地」とまでいわれている。

しかし、都農ワインでは1996年の創業以来、難しい環境をチャンスに変え、世界に通用する高品質なワイン造りを行う。

ぶどうは有機肥料や草生栽培を活用し、可能な限り農薬を押さえて栽培されている。雨の多い宮崎県で農薬を減らすのは、想像を絶する難しさだ。また降雨に対応するため、棚栽培で枝を垂らす独自の方式を採用。こだわりの全ては、宮崎のテロワールをワインに反映させるためだ。

都農ワインが販売するワインには、30種類以上のラインナップがある。多くの種類のワインをあえて造ることで、挑戦を続ける環境に身を置いているのだ。

▶ワイン紹介

キャンベル・アーリー ロゼ 2022

やっぱり女性に人気No.1のワイン。
フルーティーさが心地よい!!

『田んぼん木を植ゆる馬鹿が居るげな』
こうして、尾鈴ぶどうは一人の農民が田んぼにぶどうの木を植えたことから始まりました。その尾鈴ぶどうの歴史を支えてきたキャンベル・アーリーが色鮮やか薔薇(バラ)色のワインになりました。良質な果汁のみを使用し低温発酵させ、熱処理せず、フレッシュでフルーティーなワインに仕上げました。食前酒、デザートワインとしてお楽しみください。

私は新型コロナウィルスが蔓延する中、都農ワインが開催したリモートワイン会に何度か参加しました。

Google Earthを使用して、都農ワインのワイナリーや畑の様子を見ながら、自宅でワインを楽しみました。レインカットが設置されている畑や、雨が降った後の土の様子も見せてもらえましたよ。リモートワイン会の普及によって、遠く離れたワイナリーでも近くに感じることができて嬉しかったです!

今回のワイン会では、「キャンベル・アーリー ロゼ 2022」を冷蔵庫で冷蔵庫で2時間冷やし提供しました。

▶キャンベル・アーリーとはどんな品種?

キャンベル・アーリーとは、アメリカで「ムーア・アーリー」という品種に「ベルビダー×マスカットハンブルグ」を交配させて生まれた、北米系ラブルスカ種の黒ぶどうです。日本には1897年、「日本のワインぶどうの父」ともいわれる川上善兵衛氏によって持ち込まれたといわれています。フルーツとしても生産されているぶどう品種で、店頭で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

果肉はとてもジューシー。ワインにすると華やかなアロマとしっかりとした酸が特徴で、タンニンは少なめです。今回紹介する「キャンベル・アーリーロゼ2022」のように、ロゼワインやスパークリングワインに向いている品種です。

日本で栽培されている場所としては、北海道や岩手県、青森県、秋田県などが有名です。

▶ワイン会参加者の声

それではさっそく、8名の参加者の感想を紹介しますね!

■Aさん

苺のサラダとは色合いもリンクしていましたね!「キャンベル・アーリーロゼ2022」からはラズベリーや苺の香りも感じ、相性がよかったです。チキン南蛮とのペアリングは、試飲前に「本当に合うの?」というご意見も多かったのですが、ご満足いただけて嬉しいです。

■Bさん

「キャンベル・アーリーロゼ2022」はスッとしたハーブ感が甘みを爽やかに包んでくれる、心地のよいワインです。酸もしっかりあり、チキン南蛮の甘酢タレの甘酸っぱさとリンクして相性抜群でしたね!

■Cさん

「キャンベル・アーリーロゼ2022」の特徴のひとつは、なんといってもこの美しい濃いピンク色です。パッと咲いたバラのような鮮やかなピンク!チキン南蛮には柔らかいお肉を使用しており、ふわっとほどけるような感覚をお楽しみいただきました。チキン南蛮は宮崎県の郷土料理。宮崎県同士ということでさらに相性がよかったですね。

■Dさん

そうですね、ワイナリーさんで飲むワインは格別ですよね!コメントしていただいたように、居酒屋料理や甘辛いお料理にもよく合いそうです。焼きそばや鳥の軟骨唐揚げ、川エビの唐揚げなどにも合わせてみたいです。揚げ餃子もいいかもしれません!

■Eさん

今回参加者のみなさまから、甘すぎない、甘いけれど後味がスッキリでよい、というコメントをいただきました。私がワイン販売の現場に立つ際、お客様から甘過ぎるのは苦手だけど辛口過ぎるのもちょっと…というご意見を頂く事があります。そんな時に「キャンベル・アーリーロゼ2022」をおすすめすると、気に入っていただけることが多いですよ!甘酢と合うという意見が多いので、酢豚との相性もよいかもしれません。

■Fさん

日本のワインはそれぞれの銘柄の生産本数が少ないことも多く、おすすめしたくても既に完売していることがあり残念です。でも、「キャンベル・アーリーロゼ2022」は比較的安定した生産本数なので、読者の皆さまもぜひお手に取って飲んでみてください!

■Gさん

「キャンベル・アーリーロゼ2022」は甘さがありながらも食事と合わせやすいワイン。Gさんがおっしゃるように、果物との相性もよさそうですね。フルーツやチーズと一緒に、食前や食後に楽しむワインとしてもよさそうです!

■Hさん

Hさんがおっしゃるように、チェリーのような甘酸っぱさを感じました!綿あめという表現もピッタリですね。ワイン単体だと甘いけれど、食事と合わせることで油をスッキリさせてくれるという視点が素晴らしいです。

皆さま、素敵なコメントをありがとうございました。

読者の皆さまもぜひご家庭のお料理とペアリングしてみてください。相性のいい組み合わせを教えていただけると嬉しいです!

▶おすすめペアリング

「キャンベル・アーリーロゼ2022」は、透明感のあるラズベリーのような美しい色が特徴のロゼワイン。太陽の光にグラスをかたむけて、明るいうちに外で飲みたくなってしまうワインです。

ラズベリーや苺のような赤い果実の香り、柑橘系の果実のようなフレッシュな香り、アセロラのような元気いっぱいの日差しを感じる香り。スッとしたハーブ香もあり、余韻には綿あめのような甘く柔らかな香りを感じます。

口に含むと、フレッシュで優しい甘みと果実のみずみずしさを感じます。心地よい酸がスッキリした後味を残すので、甘すぎず、バランスが整っています。甘口ワインが苦手な方には、料理にも合う心地よい甘さが驚きを提供してくれること間違いありません。

私のオススメのペアリングをご紹介しますね。

★甘い醤油でいただく馬刺し
意外に思われるかもしれませんが、馬刺しと「キャンベル・アーリーロゼ2022」との相性は抜群です。馬肉は別名「桜肉」ともいわれ、馬肉を切ったときの色が桜色に見えたことからこのように呼ばれるようになったとか。まさに「キャンベル・アーリーロゼ2022」の色と合いますね。さっぱりとした馬刺しに九州の甘口醤油と生姜を合わせ「キャンベル・アーリーロゼ2022」を口に含めば、「キャンベル・アーリーロゼ2022」の甘い果実味と酸味が馬刺しをまろやかに包みます。

★リンゴのフレッシュサラダ
ハーブやベビーリーフの香るフレッシュなリンゴのサラダと合わせるのもおすすめです。ドレッシングはオリーブオイル主体のシンプルなものを。ワインの甘みと酸味をサラダの味付けのワンポイントにすれば、ワインを口に含んだあとの鼻から抜ける香りをより楽しむことができます。

★ドライフルーツを入れたパウンドケーキ
ドライフルーツの甘さに「キャンベル・アーリーロゼ2022」の甘酸っぱさが清涼感をプラスし、面白いペアリングを演出してくれます。食後のスイーツのお供に、美しい色合いの「キャンベル・アーリーロゼ2022」をぜひ合わせてみてください。都農ワインでは「キャンベル・アーリー」のスパークリングワインも造っているので、そちらと合わせるのもおすすめです!

★タルタルソースをたっぷりのせた白身魚のフライ
「キャンベル・アーリーロゼ2022」のスッキリとした酸と濃厚なタルタルソースの旨味、白身魚の癖のない味わいと「キャンベル・アーリーロゼ2022」の甘酸っぱさが好相性です。

▶まとめ

「都農ワイン」の「キャンベル・アーリーロゼ2022」。以前から好きでよく購入していたワインです。パッと咲いたバラのような華やかな濃いピンク色、明るく可愛らしい香り、食事と合わせやすい酸味が好きな理由です。

宮崎県の郷土料理、チキン南蛮と合うよ!と都農ワインの工場長の赤尾さんからお聞きして、試してみると素晴らしいペアリングで感動したことを覚えています。

日本ワインの魅力はたくさんありますが、なかでも同じ土地の料理とワインを合わせられる素晴らしさは格別です。同じ風土、テロワールで育ったもの同士の相性はやっぱりいいですね。

冬に合うワインといえば濃厚な赤ワインを連想されるかもしれせませんが、「キャンベル・アーリーロゼ2022」も、華やかな色と香りが寒い冬をより温かくもてなしてくれるワインです。

この冬、ぜひ料理とのペアリングを楽しみながら「キャンベル・アーリーロゼ2022」を飲んでみてください!

次回は、広島県、せらワイナリーの「ハニービーナス ヌーヴォー」のテイスティングについて紹介します。どうぞお楽しみに!


【宮坂佳奈さんプロフィール】

  • 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
  • 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
  • 日本ソムリエ協会認定ソムリエ/ワインエキスパート
  • 日本ワインショップスタッフ
  • 日本ワインイベントMC経験多数
  • ニッポンのいいお酒 ディレクター

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