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こんにちは、宮坂佳奈です！

ワインテイスティングに関する前回までの記事は読んでいただけましたか？
まだの方は、お時間あるときにぜひご確認いただければ嬉しいです！

今回テイスティングコメントを紹介するワインは、山形の「月山ワイン山ぶどう研究所」の「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」です。

まずは、ワイナリーとワインについて紹介します。「Terroir.media」には、月山ワイン山ぶどう研究所の紹介記事と追跡記事を掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください！

▶ワイナリー紹介

「月山ワイン山ぶどう研究所」は、日本古来のヤマブドウと、ヤマブドウの交配品種を中心にワインを醸造している。
「月山（がっさん）」とは、ワイナリーがある山形県鶴岡市から望むことができる火山。月山ワイン山ぶどう研究所は、月山が見渡せる一帯に古くから自生していたヤマブドウで、1979年にワイン醸造をはじめた歴史あるワイナリーだ。

▶ワイン紹介

月山ワイン山ぶどう研究所公式オンランショップURL

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ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト【赤・辛口】750ml
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ヤマソービニオン100％使用。数種類のフレンチオークをブレンドすることでバニラ、グローヴなどの樽由来の香りが感じられます。

公式サイトより引用

「ソレイユ・ルバン（Soleil levant）」はフランス語で「朝日が昇る」という意味だそうです。
今回試飲させていただくのは、ヤマソービニオン100%の赤ワイン。アルコール度数は12%です。

▶ヤマソーヴィニヨンとは？

ヤマソーヴィニヨンという品種名を聞いたことはありますか？
実はこちら、日本で開発された、日本固有の赤ワイン用ぶどう品種なんです！ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種で、1990年に山梨大学で交配された品種です。

日本の気候や風土にあった、日本で栽培しやすい品種ということで、ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニヨン、それぞれのよいところを併せ持った品種なんです！

ちなみに「ヤマブドウ」とは、​​古くから日本の野山に自生している日本古来のブドウ品種で、粒は小ぶりで濃い赤紫色、酸味が強いのが特徴です。

今回テイスティングした「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」の裏ラベルには、以下のように記載されていました。

​​山形県鶴岡市(旧鶴岡市)で垣根栽培された良質のヤマソービニオン100％使用。ヤマソービニオンは日本に自生する「山ぶどう」を母とし醸造用品種である「カベルネ・ソーヴィニオン」を父として交配させた日本特有の品種です。数種類のフレンチオークをブレンドすることでバニラ、グローヴなどの樽由来の香りが感じられます。濃縮した果実味と程よいタンニンが調和した辛口ワインです。

引用：裏ラベル

ヤマソービニオンは、ブルーベリーやブラムなどの香りと、ヤマブドウならではのワイルドなスパイス感があり、タンニンも豊か。フルボディのワインとなることが多く、熟成にも耐えうる品種です。

ヤマブドウ系のワインは酸味が強く、好きな方と苦手な方に別れる印象なのですが、月山ワイン山ぶどう研究所の「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」は酸味がまろやかで、カベルネ・ソーヴィニヨンの深みや上品さが加わった、まさにハイブリッドなワインです！

それでは、さっそく紹介していきましょう！

▶ワイン会参加者の声

参加者6名の感想を紹介します！

今回テイスティングしたワインは2017年のもので、ブルーベリーソースの甘さと鴨肉のジューシーさ、どちらにもしっかり合う熟成感がありました。

ヤマブドウ系の品種は「梅」のような香りを感じることもあるので、ゆかりご飯の香りというのもうなずけます。

しっかり重めの赤ワインなので、ケーキにも合いますね。クリスマスシーズンなら、シュトーレンにも合わせてみたいです。

上品な樽の香りを感じながら、酸もしっかり。カステラにも合いました！

ヤマブドウのワインと比べると、野性味も抑えられ上品で、甘くまるみがあるように感じました。

酸味、旨味、そして甘みのバランスが素晴らしいワインでした！ヤマソービニオンの酸味が苦手という方にもぜひおすすめしたい1本です。

私も里芋の煮物などに合わせてみたいと思いました！しっかりした味わいのなかに出汁のような旨味があるので、和食とも合わせやすいこと間違いなしです。

▶おすすめペアリング

「月山ワイン山ぶどう研究所」の「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」は、深いルビーを連想するような色合いのワインです。

ブルーベリーやどこか梅を思わせるような香り、まろやかな酸味と旨味、甘味をバランスよく感じます。こってりしたお肉料理から和食、チーズはもちろんスイーツまで、幅広くペアリングを楽しめるワインです。

ザラメのついたカステラと「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」を合わせると、紹興酒に角砂糖を入れたような、また、エスプレッソに甘いスイーツを合わせたようなバランスを感じました。

余談ですが、ヤマブドウやヤマソービニオンのジュースを牛乳で割ると、酸味があるのでヨーグルトのような味わいになるとか。

後日、ヤマソービニオンのジュースを牛乳で割ってみると、濃厚で甘く酸味のあるジュースに牛乳のまろやかさが加わって、爽やかなラッシーを思わせる味わいでした！

▶まとめ

月山ワイン山ぶどう研究所の「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」は、どっしりと重い赤が好きな方に、ぜひお勧めしたいワインです。しっかりと濃い赤ワインでありながら、日本らしい出汁のようなホッとする味わいも感じられました。

ヤマブドウ系の品種は酸味が強めなので、苦手意識をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」はまろやかな酸味で、ヤマソービニオンの印象がガラリと変わること間違いありません！

月山ワイン山ぶどう研究所の「ソレイユ・ルバン　ヤマソービニオン　バレルセレクト」。

この機会に、皆さんぜひお試しください！

次回は、サンクゼールワイナリーの「長野ルージュ2018」のテイスティングについて紹介します。どうぞお楽しみに！

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