『平泉ワイナリー』女性醸造家が新たな風を吹き込む、歴史の町・平泉にあるワイナリー

かつて奥州藤原氏が、この世に浄土を実現するべく独自の理想郷を築いた地、岩手県西磐井郡平泉町。中尊寺、毛越寺、無量光院跡、観自在王院跡、金鶏山を中心とした周辺一帯は、世界遺産に登録されている。古代から中世に移行する時期を象徴する貴重な文化遺産群だ。

そんな古い歴史をもつ平泉町の長島地区に、2017年に誕生したのが「平泉ワイナリー」。できるだけ手を加えず、ぶどう本来の味をそのままに楽しめるワインを醸造してきたワイナリーだ。

平泉ワイナリーで、2021年夏からぶどう栽培とワイン醸造を担当しているのは、栽培・醸造担当の武居紹子さん。異業種から転身した経歴を持つ、チャレンジ精神あふれる造り手だ。

今回は武居さんに、平泉ワイナリー創業までの道のりと、武居さんが就業するまでの経緯を伺った。平泉ワイナリーのぶどう栽培とワイン造り、未来への抱負もあわせて紹介していこう。ぜひ、最後までお読みいただきたい。

『平泉ワイナリー設立のストーリー、出会いと縁』

平泉ワイナリーの経営母体は、「農事組合法人アグリ平泉」だ。地元・平泉の水田を、ほかの農作物に転作するための「転作組合」としてスタート。米や小麦、大豆などの栽培をはじめ、農産加工品の直売施設やベーカリーショップの運営など、6次産業化にも積極的に取り組んできた。

そして2017年には、「農家の手作りワイン」をコンセプトに、地元産ぶどうの味わいを生かしたワイン造りをおこなう平泉ワイナリーを立ち上げたのだ。ワインだけでなく、りんごのお酒であるシードルも手がけ、歴史ある町での新たな名産品造りを目指している。

ワイナリー設立とともに、2017年には自社畑でのぶどう栽培もスタート。当初は買いぶどうで醸造していたが、2019年からは自社畑で収穫したぶどうでの仕込みを開始した。

順調なスタートを切ったかに見えた平泉ワイナリーだが、なんと、設立時からの醸造責任者が2021年に急逝。ワイナリーは後任者を探しを開始し、縁あって武居さんが引き継ぐことになったのだ。

▶︎武居さんとワインとの出会い

東京都出身の武居さんは、今でこそぶどう栽培に精を出す日々だが、かつてはまったくの異なる仕事をしていた。マッサージ師をしていて、ロンドンで働いていた時期もあったという。

ワイン文化が定着しているヨーロッパでは、日常生活の中でワインに触れる機会が多い。もともとお酒好きだったという武居さんは、ロンドンでの晩酌でワインを飲むうち、次第にワインに惹かれていった。ヨーロッパ各地のワイナリー見学に行く機会も持ち、ワインの個性に触れる中でさらに興味がわいてきた。ワインを飲むだけでは物足りなくなってきたと感じたのだ。

その後、東京に帰国した武居さんは、友人から「千曲川ワインアカデミー」を紹介された。千曲川ワインアカデミーとは、長野県東御市にあるワイナリー「アルカンヴィーニュ」が運営する、ワイン造りを専門的に学べる教育機関。ぶどう栽培に始まり、ワイナリーの経営方法までを体系的に学べるのが特徴だ。

ワイン造りを学びたいと考えた武居さんは、千曲川ワインアカデミーに通い始める。2019年のことだった。

「ワインが造れたら楽しそうだという程度の気持ちでアカデミーに参加しましたが、同期生は本気でワイナリー設立を目指す人ばかりでしたね。はじめは、場違いなところに来てしまったと焦ったことを覚えています」。

▶︎千曲川ワインアカデミーでの学び

しかし、通うことになったからには妥協は一切しないのが武居さんの素晴らしいところ。週末ごとに東京から長野に通う日々で、ぶどう栽培とワイン醸造について貪欲に知識をつけていった。

アカデミーで学んだもっとも大きなことといえば、「ワイナリーを始めることの大変さ」だったという。

「個人でワイナリーを立ち上げるとなると、資金繰りや農地の借入など、さまざまな問題をクリアしなくてはなりません。ワイン造りに興味はありましたが、老後に趣味ですることを目標にするぐらいが、自分にとってはちょうどよいのではと考えました」。

日本全国で新興ワイナリーが数多く設立されるようになって久しいが、実際には、気軽な気持ちではじめられる事業ではないのが実情なのだろう。

また、自分は農業への適性がないと判断したという武居さん。寒さや暑さだけでなく、虫も苦手だと苦笑する。では、そんな武居さんがなぜ平泉ワイナリーで働くことになったのだろうか?

理由は、平泉ワイナリーの醸造責任者が亡くなったこと。後継者を急募するメッセージが、千曲川ワインアカデミーの同期生から回ってきたのだという。興味がある人はぜひ現地に畑を見にきてほしいと声をかけられ、武居さんはさっそく平泉町を訪れた。

「とりあえず、行くだけいってみようと行動しました。畑を見て、平泉ワイナリーのワインを飲んでみたいと思ったのです」。

▶︎平泉ワイナリーとの縁

武居さんがはじめて平泉町を訪れたのは、2021年6月30日のこと。そしてなんと、それから2か月も経たない8月23日には、東京での仕事を辞めて平泉町に移住したというのだから驚いてしまう。

「市の農林振興課や町役場の方、花巻市大迫町にあるワイナリー『高橋葡萄園』の高橋さんたちが、熱心に誘ってくださったのです。何度か平泉を訪れるうちに、ついその気になってしまいました。よく来る決心をしたねと言われるのですが、逆に、素人同然の私を呼んでくださった皆さんの方が勇気があると思います」。

穏やかな口調でゆっくりと話してくれる武居さんだが、ほんわかとした雰囲気からは想像もできない、大胆な行動力を秘めている女性なのだ。

平泉町に引越した武居さんは、移住の2日後には岩手県工業技術センターでのワイン造りの手順や分析について学ぶための3日間の研修に参加。そして9月には平泉ワイナリーでの収穫と仕込みをスタートさせた。

「仕込みは、高橋葡萄園の高橋さんに手取り足取り教えていただきながら、なんとかこなしました。今振り返ってみると、自分でもよくやったなと思います。けっこう大変でしたね」。

『平泉ワイナリーのぶどう栽培』

次に、平泉ワイナリーで栽培するぶどうについて見ていこう。

当初30a程度からスタートした自社畑の広さは、2022年現在では1.6haになった。毎年少しずつ拡張しているそうだ。

▶︎平泉ワイナリーの自社畑

平泉ワイナリーが2017年、最初に植栽したのは、キャンベル・アーリー、ナイアガラ、デラウェアとヤマブドウ。生食用のぶどうから栽培を始めた理由は、苗が手に入りやすかったからだ。また、岩手県ですでに栽培実績がある品種だったことも理由として挙げられる。

その後、メルロー、シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブランも植え付けた。平泉ワイナリーでは垣根栽培が採用されている。

土壌は、ボルドーなど海外のワイン用ぶどうの名産地と似た粘土質だ。年間降雨量は全国平均と比較するとやや少ない。標高は100〜200mだが冷涼な気候で、夏でも朝晩は気温が下がる。

もともと田んぼだった土地なので、水はけは決してよいとはいえない。そのため、ぶどうの苗は高く盛り上げた畝に植えられ、余分な水は溝に流れていくように工夫している。風が比較的強く吹く土地だが、そのことによる被害などは特にないという。

「川が近くて霧が発生しやすい土地なので、貴腐菌がついたら、ぜひ貴腐ワインを造りたいですね。できることからはじめて、模索しながら少しずつ成長していきたいです」。

▶︎ぶどう栽培の大変さ

2021年シーズンは、収穫と仕込みからの参加だった武居さん。2022年は、人生初のぶどう栽培に挑戦している。

「ぶどうの成長スピードは、とても早いと感じます。ぶどうが育つ早さに負けないように栽培管理を進めるのに精一杯ですね」。

平泉ワイナリーの自社畑は、地元のベテラン農家の協力のもとで管理されている。自社畑の立ち上げのときからの歴史を知る人もいて、武居さんには力強い味方だ。

千曲川ワインアカデミーでぶどう栽培についても学んだ武居さんだが、実際に畑で栽培すると、座学ではわからなかったことだらけだと実感している。

「平泉の土地に詳しい方に、疑問に思ったこと教えてもらって、解決しながら栽培しています。アカデミーで『苗はこのように仕立てる』と習ったときは、習ったとおりに栽培できるものだと思っていましたが、実際には思いどおりにいかないことばかりです。毎日が勉強ですね」。

本で学んだことが、そのまま平泉の畑で使えるとは限らない。農業では、土壌の特性や気候などにより、臨機応変に対応することが求められるのだ。現在は、平泉の地に合う方法を探している段階だという武居さん。先輩農家はもちろん、自然環境そのものから教わることも多いそうだ。

また、経験がないために、自分が気がつかないところで失敗している可能性があることを恐れていると話してくれた。

「ぶどうの樹が出しているサインに、私が気づいていないこともあると思うのです。虫がついていたり、病気にかかっていたりすると、葉っぱにサインがでるものですよね。しかし、私がサインに気付かなかったために、状況が悪化するかもしれないことが怖いです。自分の未熟さでぶどうにダメージが広がることが心配なので、いち早く気づけるように経験を積んでいきたいと思っています」。

畑と醸造で起きることは、すべて自分の責任であるという認識を持って対応していると話してくれた武居さん。真摯で凛とした姿は、平泉ワイナリーを応援したいと思わせてくれる素敵な存在だ。

『平泉ワイナリーのワイン醸造』

続いて見ていくのは、平泉ワイナリーのワイン醸造について。どういうワインにしたいかというゴールから逆算して、ぶどうを栽培する平泉ワイナリー。

「ぶどうの品質でワインの出来が決まると言われているので、今年はまず、造りたいワインをイメージするところから始めました。ぶどう栽培とワイン醸造の面白くもあり、もっとも難しいところですね」。

▶︎仕上がりのイメージから逆算

昨年は、すでに実っていたぶどうを収穫したところからのスタートだった武居さん。今年は仕上がりをイメージしながらぶどう栽培ができるのが楽しいと話してくれた。

平泉ワイナリーの2021年ヴィンテージのワインを試飲して、少し凝縮感が足りないと感じた。そのため2022年は収量制限をして、旨味が強く、より濃厚なワインを造りたいと考えている。また、収穫期の見極めや糖度などの客観的なデータを確認することも徹底する考えだ。

平泉ワイナリーが目指すのは、補糖と補酸をせず、ぶどうの味わいがきちんと表現されているワイン。健全なぶどうを育てれば糖も酸もあえて足す必要はないという前任者の遺志とワイナリーのコンセプトを、大切に守っていくことを重視している。

「2021年ヴィンテージは、とにかく世に出せる製品を造るだけで精一杯でした。ひとりでは到底乗り越えることはできませんでしたが、困ったときに助けてくれる方たちが周りにたくさんいたので、ほんとうに助かりました」。

▶︎たくさんの人たちに支えられて

「ハプニングもいろいろありましたね。発酵後の液体をタンクから移動させるときにこぼしたことや、アルコール度数を分析するときに使うガラス容器を割ったこともあって、その都度、周りの人にアドバイスをいただきながらなんとか乗り越えました」。

醸造を指導してくれた高橋葡萄園の高橋さんからは、「その程度の失敗は、よくあることだから大丈夫」と言ってもらえ、落ち込んでいたところを少し救われたそうだ。

初年度ということもあり、どのタイミングでどんな資材が必要になるのかも把握していなかった。そのため、ぎりぎりに資材を発注することなどもあったが、取引先の方も、間に合うように尽力してくれた。

平泉ワイナリーの2021年ヴィンテージは、初々しい武居さんを支えた、たくさんの人たちの温かい気持ちがこもったワインなのだ。

▶︎冷やして飲む赤ワイン

平泉ワイナリーのワインを、どんな人にどんなシーンで飲んでほしいと考えているかについて尋ねてみた。

ワイン好きの武居さん自身は、ワインをとおして、さまざまな素晴らしい人たちとのつながりが得られたと感じている。だからこそ、たくさんの人たちにワインに親しんでもらいたいそうだ。

「難しく考えず、いろいろな方に気軽に飲んでほしいです。ワインをよく知っている人に飲んでいただいたときには、感想を伺いたいですね。また、平泉ワイナリーのワインは飲みやすい味わいに仕上がっているので、ワイン初心者にも難しくないワインだと思います。アルコール度数は低めの7〜9%が多いので、深く考えず楽しく飲んでもらえますよ」。

2022年ヴィンテージで新たに取り組んだワインに、2022年夏にリリースした「平泉の山の畑シリーズ・Ora(オラ)」の赤がある。キンキンに冷やして飲める赤ワインという珍しい銘柄だ。

Oraシリーズは、中尊寺の国宝をデザインに取り入れたエチケットデザインで、平泉産ワインであることをより前面に出してアピール。地元産ぶどうの風味がしっかりと感じられる味わいに仕上がっている。

キャンベル、ナイアガラ、ヤマブドウを使ったワインで展開するOraシリーズ。洋食だけでなく、和食にも気軽に合わせられる。いろいろな楽しみ方ができるラインナップなので、ワインとは気軽に飲めるお酒だと感じてもらうにはもってこいだという。ぜひ、お好みの料理と一緒に味わってみることをおすすめしたい。

▶︎初挑戦の「ひらいずみヌーヴォー」

はじめての醸造にもかかわらず、武居さんが果敢に挑戦した結果産まれた、2021年ヴィンテージの注目すべき銘柄がある。平泉町産のキャンベル・アーリーを使用した「ひらいずみヌーヴォー」だ。

高橋葡萄園の高橋さんのアドバイスを受けながら、仕込みはおもに武居さんがおこなった。

「2021年はとてもきれいなぶどうが収穫できたので、ぶどうをそのまま飲んでいるようなワインを造りたいと思ったのです。ボジョレー・ヌーボーで用いる『マセラシオン・カルボニック』という手法で造ろうと考えたのですが、途中で、大変なことをやると言い出しちゃったなと思って後悔しましたね」。

通常、赤ワインを醸造する際には、除梗・破砕してから仕込む。だが、マセラシオン・カルボニックの手法では、果実を房ごと使用し、炭酸ガスを満たした密閉タンクに入れるのが特徴だ。

武居さんがこの製法を試そうとしたとき、周囲からは少し危険かもしれないと言われた。発酵がうまくすすまない可能性があると指摘されたのだ。

そこで武居さんは、安全策としてぶどうを少しだけ潰し、マセラシオン・カルボニックと同じような方法で発酵させることにした。

アドバイスをくれた人たちからは、経験豊富な醸造家でも、挑戦してみなければどのような結果になるのかわからないこともあると言われた。それならば、経験がない自分はなおさら挑戦してみるしかないと決めた武居さん。

狙ったのは、2021年のぶどうのフレッシュさを表現すること。収穫を祝うために振る舞う新酒にふさわしい味を目指したのだ。最終的にはうまく発酵がすすみ、納得のいく仕上がりとなった。

酒屋さんに試飲してもらったところ、「フレッシュなぶどうの味がとてもよいので、2022年もぜひ造って」との声も出たそうだ。

だが、ぶどうをタンクに入れていた1週間、武居さんは生きた心地がしなかったという。もし失敗したら、丸ごと廃棄の可能性もあるという重圧がのしかかったのだ。

「タンクをあけてワインの状態をするのが本当に怖かったですね。成功はしましたが、厳しいご意見もいただいたので、今後の醸造の参考にしたいと思います」。

ひらいずみヌーヴォーは、99本限定としてリリースされ、すぐに完売。クリアな味わいが人気を博した。

▶︎次の世代まで視野に入れて

平泉ワイナリーの2022年の醸造における目標は、凝縮感のあるワインを造ること。そのため、ぶどう栽培の段階から、糖度が高く濃い味わいの果実を収穫することを目指す。
「収量は少し落ちるかもしれませんが、ボディ感があるワインを造りたいので、ぶどうの品質にこだわりたいと思います。「こんなワインが飲みたい」というお客様の声も取り入れつつ、平泉ワイナリーらしくナチュラルな造りで醸造していく予定です」。

『平泉ワイナリーが目指す未来と強み』

さて次は、平泉ワイナリーが目指す未来と、ワイナリーの強みについて紹介していこう。

▶︎平泉の名産品として

武居さんは、ヨーロッパで何百年と続いてきたワイン文化を念頭に置き、ワイン造りには時間がかかるものだと考えている。

平泉は非常に長い歴史を持つ町だ。そんな平泉で、「平泉には中尊寺もあるし、平泉ワイナリーのワインもある」といわれるほどの名産品となるワインを造るのが、長期的な展望なのだという。そのため、味と技術を次世代に継承することも視野に入れている。

「私の世代だけでできることはあまり多くはないかもしれませんが、持続可能な農業で美味しいワイン造りをしていきたいです。その上で自分の個性を反映させて、自分が美味しいと思うものを造れたら最高ですね。歴史ある平泉ならではの味が表現できるように取り組みたいです」。

▶︎平泉ワイナリーの強み

平泉ワイナリーを運営する農事組合法人アグリ平泉は、ぶどう栽培だけでなく、幅広い農業を手がけるバックグラウンドを持つ。そのため、重機などのリソースが潤沢で、畑の造成をしたいといった要望にすぐ応えられるスタッフも大勢いるのが強みだ。平泉ワイナリーの社内の体制をうらやましいと感じるワイナリー経営者も多いに違いない。

また、岩手県のワイナリー同士の絆も、平泉ワイナリーの大切な財産だ。

「岩手県のワイナリーさん同士は、ほんとうに仲がよいのです。皆さんアドバイスをくれたり、助けてくれたりします。これほど恵まれた環境でワイン造りができていることがなによりもありがたいですね。豊かな岩手の自然も、ぶどう栽培に味方をしてくれていると感じます」。

ぶどう栽培とワイン醸造の世界に果敢に挑戦する武居さんの頑張りは、たくさんの人と環境に支えられているのだ。

『まとめ』

歴史ある奥州平泉の地で、ぶどうそのものの味わいを表現することに挑戦する、平泉ワイナリー。フットワークの軽さと順応性の高さが魅力の女性醸造家が引き継いた平泉ワイナリーのワインの味わいは、今は亡き前任者の心をしっかりと受け継いでいる。

毎年拡張しているという自社畑で取れる高品質なぶどうで、今後さらに多くの銘柄が造られることを期待したい。

最後に、武居さんに2022年シーズンの意気込みを尋ねてみた。

「とにかくいろいろなことに挑戦して、わからないなりに臨機応変に対応し、勉強しながら次につなげていきたいですね。失敗もたくさんすると思いますが、へこたれずに進むことを目指します」。

とにかくワインが好き!という気持ちを原動力に、ワイン造りの道に飛び込んだ武居さん。謙虚に、しかし勇敢にぶどう栽培とワイン醸造に取り組む彼女の眼差しは、未来や次の世代までを見とおしている。そして、自らの歩みも着実に進めているのだ。

魅力たっぷりの平泉ワイナリーから、これからも目が離せない。

基本情報

名称平泉ワイナリー
所在地〒029‐4101
岩手県西磐井郡平泉町長島字砂子沢172‐6
アクセスJR平泉駅より車で6分
HPhttps://agri-hiraizumi.com/

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