『Rue de Vin』ワインと食が中心のハッピーな暮らしを実現するために、あくなき探究を続ける

長野県東御(とうみ)市にある「Rue de Vin」は、醸造家として20年以上のキャリアを誇る小山英明さんが経営しているワイナリーだ。ワイナリー名のRue de Vinとは、フランス語で「ワイン通り」を意味する。

ヨーロッパで古くからおこなわれてきたワイン造りを生業とする生活に憧れて、異業種からワイン業界に飛び込んだ経歴を持つ小山さん。

自らのワイナリーであるRue de Vinを立ち上げてからは、耕作放棄地となっていた段々畑をコツコツと開墾して、効率的にぶどう栽培とワイン造りをする方法を模索し続けている。

今回はワイナリーの代表の小山さんに、Rue de Vin立ち上げまでの経緯と、ぶどう栽培とワイン醸造のこだわりについて伺った。Rue de Vinの秘密に迫っていこう。

『ワインとともにあるハッピーな暮らし』

小山さんがワイン造りをこころざしたのは、ワインを造ってハッピーに暮らす姿を夢見たからだ。

「ワインを造っているヨーロッパの村では、収穫シーズンになると高揚感にあふれます。村人総出でぶどうを収穫してワインを仕込み、ワクワクしながら楽しく過ごしているんです。そういう暮らしに憧れました。ワイン造りに携わることができればよかったので、当初は独立開業は考えていませんでしたね」。

ワイン造りは職人の世界。ワイン業界で仕事を始めるなら、定年退職する頃には醸造長を目指したいと考えた。そのためには、30歳になる前に業界に入って腕を磨く必要があった。

ワイン愛好家として20代からワインを飲んできた小山さん。ワインについて知れば知るほど、ワインを自分の手で造ってみたくなり、とうとう29歳のときにワイナリーに転職。大きな決断だった。その後、山梨県と長野県のワイナリーで7年間勤務した。

▶︎耕作放棄地との出会い

長野県安曇野のワイナリーでは醸造長を務め、優れたワインを造って高く評価された。しかし、そのワイナリーは2年で退社することになったのだ。

「そのまま定年まで勤め上げることができるとよいと思っていたのですが、理想通りにはいかないこともありますね。失業して困っていたときに、ある話を耳にしたのです」。

それは、東部町(現在の東御市)でワイン用ぶどうの作り手を探している土地があるらしいという噂だった。

小山さんの頭に真っ先に浮かんだのは、かつて東部町で、ある大手ワイナリーの建設予定地となっていた土地のことだった。高台にある広大な緩やかな傾斜地で、ワイン用ぶどう栽培にはうってつけの場所だ。だが大手ワイナリーの設立に関しては、その後、白紙になったと聞いていた。

もしかしたら、その土地を借り受けることができるのかもしれないと考えた小山さんは、2005年8月、東部町に足を運んだ。

だが残念なことに、紹介されたのは小山さんが考えていた土地ではなかった。場所こそすぐ近くではあるものの、ワイン用ぶどう栽培にはおよそ向いていないと思われる、荒れ果てた元リンゴ畑だったのだ。

「見せていただいた土地は、かつて桑畑だったところをリンゴ畑に造成したエリアで、小さな区画がたくさんある段々畑でした。リンゴ栽培が廃れてからも、すでに長い時間が経過していて、8割がた雑木林になっていましたね」。

日本の自然は再生力が強い。リンゴ畑が放置されてから20年ほどの期間に、雑木や竹が生い茂っていたのだ。土地の使い道に困った村人があちこちにワイン用ぶどう栽培を打診しては、ほうぼうで断られていたそうだ。

「僕が思っていた場所の土地ではなかったので、はじめは正直、とてもがっかりしました。紹介された土地は、小さな区画が連なっていたので、大規模農業には不向きでしたね。しかし、開墾し尽くせば10ha程度の畑が確保できる点に魅力を感じたので、ぜひやらせてくださいとお願いしました」。

▶︎Rue de Vin設立までの歩み

だが、Rue de Vinが最初に借り受けた土地は、2.7haのみ。小山さんが土地を借りられるよう、村の名士のおじいさんが村人に声をかけてくれたが、色よい返事はなかなか得られなかった。

実は、村の土地は大手ワイナリーの建設が中止となっただけでなく、バブル時代にゴルフ場の建設計画が立ち消えになった過去もあった。開発も進まず、収益が出なかったリンゴ畑も見捨てられ、この村の土地では何をやってもダメだという諦めムードがただよっていたのだ。

よそ者に向けられる不信感をひしひしと感じながらも、この土地でのぶどう栽培を決意した小山さんは、2006年2月に村に引越した。そしてすぐに開墾作業にとりかかり、4月には初めての植樹をおこなったのだ。

「ぶどうは、植えてから一定量の収穫ができるまでに数年かかります。そのため、一刻も早く樹を植える必要があったのです。ぶどうが収穫を迎えるときにはワイナリー設立が間に合うよう、並行して準備をすすめました」。

Rue de Vinの醸造施設が完成したのは、ぶどうを植えはじめて4年後の、2010年のことだった。

当初はなかなか村人の信用を得ることができなかったが、ワイナリーのスタッフと一緒に真面目に取り組む小山さんの様子に、態度が次第に軟化していったという。また、小山さんが村の行事に協力的だったことも、地域の人の心を動かした。

「古い村ですので、神事が頻繁におこなわれます。なにかしらの役を買って出ると、毎月のようにかり出されるんですよ。田舎は排他的だと言われがちですが、村の行事に積極的に参加することで、受け入れてもらいやすくなりましたね」。

畑の開墾から数年経つと、借りられる畑がどんどん増えてきた。努めて地域になじもうとした小山さんの真摯な姿勢が、村の人に伝わったのだろう。

「はじめは、畑を貸して欲しいと頼んでも『とっとと帰れ!』なんて追い返されていました。しかし、しばらくすると村の人が、『うちの畑も使って』と申し出てくださることが増えましたね」。

毎年春になると、コツコツと開墾作業を続けてきたRue de Vin。管理している段々畑の広さは、2022年には6.5haとなった。

『Rue de Vinのぶどう栽培』

Rue de Vinが最初に植えたぶどうは、シャルドネだ。ソーヴィニヨン・ブランとメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールもあわせて、Rue de Vinの主要5品種となった。

ワイナリーを立ち上げて事業化する以上、採算が取れなければ話にならない。日本で入手可能な苗で、しかも長野県における栽培実績が確立されている品種を中心に選んだのだ。

▶︎こだわりの品種選定

もともとフランスのワインを好んで飲んでいた小山さん。フランスのワイン造りをリスペクトした品種が反映されている。

また、5品種の栽培が軌道に乗ってからは、ゲヴュルツトラミネールとピノ・グリ、カベルネ・フラン、ガメイの栽培も開始。

かつてのリンゴ畑は小山さんの手によってワイン用ぶどう畑として見事に再生を遂げたのだ。

植樹から3年目の2009年には、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランとメルローの3品種を収穫。初年度は東御市の「ヴィラデストワイナリー」に醸造を委託した。

そして2010年には自社醸造を開始。これまでワインメーカーで積み上げてきた実績があるため、販売先の確保もスムーズだった。

▶︎Rue de Vinの自社畑

続いては、Rue de Vinの自社畑の特徴を紹介しよう。

東御市と上田市の境に、烏帽子岳(えぼしだけ)という標高2,628mの山がある。Rue de Vinの段々畑は、この烏帽子岳の稜線のひとつにある。段々畑があるのは傾斜地で、尾根伝いにS字を描くように小さな畑の区画が連なる。土壌はゴロゴロとした花崗岩の小石が混ざる粘土質で、重機を入れると大きい岩が出てくることもあるそうだ。

また、畑の日照時間は非常に長い。長野県内は川が南北に流れているので、川の両側に東向きか西向きの斜面が一般的だ。そのため、真南を向いた斜面は長野にはあまりない。例外的に、東御市のある東信エリアだけは千曲川が東西に流れているので、傾斜地が南北にあるのだ。Rue de Vinの自社畑は真南に八ヶ岳連峰を望む南向きの斜面のため、日当たりがよい。

また、東御市は年間降水量が900〜1000mmほど。ぶどう栽培にはうってつけの気候だ。だが、小山さんは問題点を指摘する。

「東御市の降水量は、日本の中ではかなり少ないといえます。しかし、雨のほとんどは、ぶどうの生育期にあたる夏に降ります。ぶどうは本来、乾燥した場所で育つフルーツです。ですから、東御市でもぶどう栽培が困難なことに変わりはありません」。

▶︎日本におけるぶどう栽培の問題点を克服

本来は栽培が困難な気候条件の中、人が徹底的に手をかけることでなんとか成立しているのが、日本のぶどう栽培だ。

ぶどう栽培に手をかけることは、コストの発生に直結する。コストをかけた果樹栽培は、食用の高級フルーツなら成り立つ。だが、ワイン用ぶどうはあくまでもお酒の原材料だ。製造業の原材料は安く大量に入手できることが大前提なのだ。

小山さんは、日本におけるぶどう栽培に疑問を感じ、Rue de Vin設立後、徹底したコスト削減を追求してきた。

「丹精込めて少量のワインを造るのは、産業ではありません。ワンオフ(1個限定)でサンプルを作っているようなものです。たくさんのぶどうからじゃんじゃんワインを造り、秋はずっと仕込みを続けるのが、僕が目指すハッピーな暮らしです。思い描いていた生活を実現するには、いかにコストをかけずにぶどう栽培をするかに尽きるのです」。

▶︎徹底的な栽培作業の見直し

小山さんはまず、作業方法の見直しをはかった。日本のぶどう栽培において慣習となっていた作業の中で、廃止すべきことを洗い出した。そして、より効率的な栽培方法を探ったのだ。

日本のぶどう栽培は、食用ぶどうの技術を転用してきた経緯がある。そのため、丹精込めて栽培する方法が採用されている。だが、不要な作業は確実にあるはずだ。

小山さんはまず、一部の例外を残し蔓を結束する作業は廃止した。また、農薬の散布も回数を減らした。

「農薬散布は病気の予防のためにおこないます。つまり、病気になった後で農薬を撒いても遅いのです。農薬散布の手間を減らすため、ボルドー液などの殺菌剤を予防薬として散布することをメインにしています」。

また、枝葉の整理や草刈りなどの作業をどうやって端折るかということについても考えました。栽培担当のスタッフひとりあたりの管理面積と収穫量をいかに増やすかを徹底して研究しました」。

小山さんたちは試行錯誤を重ね、スタッフ全員がルーティンワークとしておこなえる、効率的な作業方法を編み出した。そして、2022年現在ではひとりあたりおよそ2haの畑を管理できるまでの効率化を実現したのだ。

『Rue de Vinのワイン醸造』

続いては、Rue de Vinのワイン醸造に迫ろう。

Rue de Vinで初期から栽培してきた5品種は、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール。

実はこの品種は、将来的にワイナリーの規模を拡大する際に、どの品種を多く栽培すべきかを見極める実験目的で植えた品種でもあった。

東御市のワイン特区第1号ワイナリーとして開業したRue de Vin。ワイン特区の制度を利用すれば、年間醸造量は2000ℓを達成すればよいので開業のハードルはぐんと下がる。だが、持続可能なワイン造りを続けていくには、徐々に規模を拡大していく必要がある。

そのためには、品種それぞれの特性を一定以上の醸造をすることでつかむ必要がある。小山さんが基準と考えているのは、品種ごとに2000ℓ程度のタンクで醸造することだ。安定した品質のワインを造ることも、Rue de Vinの目指す姿だ。

▶︎御堂の畑での栽培もスタート

小さく開業をして、徐々に規模を拡大してきたRue de Vin。実はついに、当初から小山さんが希望していた土地のぶどう畑を手に入れたのだ。

Rue de Vin設立前に小山さんが期待していた、かつて大手ワイナリーが進出予定だった土地が、なんと大規模なワイン用ぶどう団地として整備された。

2016年、東御市により「御堂地域活用構想」が制定され、28haものワイン用ぶどう畑が誕生。Rue de Vinも、ぶどう団地内に自社畑を保有することになったのだ。東御市との縁が生まれた当初に思い描いたイメージを、小山さんは決して諦めず胸に秘め、現実のものにするために着実に歩んできた。

目指していたこの土地でぶどう栽培をする上では、10年かけて蓄積してきた、東御市でのぶどう栽培のノウハウがしっかりと生かされている。

▶︎ソーヴィニヨン・ブランとピノ・グリを選定

「これまでの実験の回答として御堂の高台に植えた品種は、まず、ソーヴィニヨン・ブランです。品種選定の決め手となったのは、病気への耐性と、早生品種であることですね」。

ソーヴィニヨン・ブランは、ベト病や晩腐病などの病気に強く、9月末から収穫できるため、天候が不安定な日本の秋の気候の影響を受けにくい。

「病果が発生しにくいことは、つまり収穫もスムーズだと言うことです。病気が出やすい品種は傷んだ粒があれば取り除きつつ収穫しなければなりませんが、ソーヴィニヨン・ブランなら収穫をどんどん進められるので、大規模生産に向いています」。

また、醸造においてもソーヴィニヨン・ブランはコスト削減が可能な品種だ。ソーヴィニヨン・ブランをステンレスタンクで仕込むと、手間をかけずにクリーンなワインを造りやすいのだ。樽を使わなくてもよい品質に仕上がるので、ローコストのワイン造りに向いてる。

また、ピノ・グリも御堂の畑に植えた品種だ。

「ピノ・グリをスティルワインとして仕込む方法を模索していたら、ボディのしっかりとした白ワインが出来上がりました。和食のさっぱりとした肉料理であれば、ボディのしっかりしたピノ・グリがマッチしますよ」。

また、ピノ・グリはソーヴィニヨン・ブランと同時期に収穫期を迎えるため、秋の悪天候に悩まされることもない。

「御堂の畑の6割にはソーヴィニヨン・ブラン、残りはピノ・グリを植栽した。造成し直したときにごっそりと表土がなくなってやせている土地なので、収穫までには5年ほどかかると思います」。

Rue de Vinの新たなステージを牽引していくことになるであろう、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・グリのワインがリリースされるのが、なんとも待ち遠しい。

▶︎食への意識を高めたい

Rue de Vinでは2019年から、収穫の際に毎年地元の小学6年生の受け入れをおこなっている。

「40人くらいの小学生に、2品種を収穫してもらっています。大人顔負けの戦力になるんですよ。ワインができたら購入して、成人式にみんなで開けてくれるそうです。僕自身、この業界に入ったのは、若いときにフランスワインと出会って衝撃を受けたからです。大人になる前の出来事の影響力は大きいので、子供たちにはよい影響を与えたいと思っています」。

子供たちが収穫したぶどうで造ったワインは、成人する頃にはしっかりと熟成がすすんでいるだろう。初めて口にしたものが地元で自分たちが収穫してできたワインで、しかもそれがとびきり美味しかったとなれば、感動はひとしおだ。美味しいワインを飲むことで、人々の食への意識を高めてほしいと考える小山さん。

「一番嬉しいのは、うちのワインを飲んで、美味しいと言ってもらうことですね。僕が造るワインは、食とともにあることが大前提です。信州で育った子供たちが、地元の食材が自分たちの暮らしを支えていることに気づいてくれたらと願っています」。

これまでの農業は、都会で高く売れる作物を作ることに懸命になっていた。その品種が都会で飽きられたら、また次なる品種や新たな作物を作ってきたのだ。そういう農業に疲れてしまったからこそ、日本の農業はどんどん衰退してきたというのが小山さんの考えだ。

食に対する人々の意識が高まれば、自分たちの暮らしのための作物を作ろうという考えにシフトするはずだ。ワインも含めた農産物に対し、しっかりと供給できる態勢が整っていれば、地域の農業は回っていく。

「なにも、新しいことを言ってるわけではありません。イタリアやフランスでは、昔から変わらず、地元の食材とともに地元のワインが飲まれていて、流行り廃りのない食文化と農業が生きています。僕が憧れていた豊かでハッピーな暮らしを支える重要な要素は、まさにそこにあるのです」。

▶︎Rue de Vinの「シャンブル・ドット」

Rue de Vinには、レストランと宿泊施設も併設されている。

「美味しいワインを造ることは、僕にとってこだわりではなく当たり前のことです。そして、僕がやりたい暮らしを実現するための場所がここなのです」。

Rue de Vinの宿泊施設は「シャンブル・ドット」、つまりフランス版の民泊だ。ワイナリーのオーナーである小山さん自身の暮らしの中にお客さんを招き、一緒に過ごすというコンセプトの宿なのだ。

収穫時期には、収穫ボランティアを招いてシャンブル・ドットでもてなすという。Rue de Vinのスタッフと一緒にぶどうを収穫し、地元の食材を使ったフルコースを食べるのは、なんとも特別な時間だ。雰囲気たっぷりのシャンブル・ドットでは、ほかでは決して味わえない素晴らしい体験ができることだろう。

『Rue de Vinのこれから』

御堂地区の畑でRue de vinが管理するのは、5.3ha。全27haのぶどう団地は、ヴィラデストワイナリーも含めた8社が参入し、ワイナリーが軒を並べる醸造所村ができる予定だ。

御堂地区の土地は平らで作業効率は上がるが、栽培に手がかかることには代わりない。そのため、小山さんは栽培と醸造、販売に至るまでの裏方として機能する新会社を立ち上げた。

「高台には造成によってできた大きな『法面(のりめん)』がたくさんあるのですが、法面の草刈りなんてぶどうの管理で手いっぱいでなかなかできません。新会社ではラジコン操作の草刈り機を導入したので、コントローラーで動かすだけで草刈りができますよ。また、伸びすぎたぶどうの蔓をカットする機械も導入しました。醸造所村のほかの事業者に依頼されたら、うちが一気に草刈りや蔓のカットを請け負えば、栽培が効率化できます」。

また、瓶詰めの自動化ラインや除梗・破砕機、プレス機などの貸し出しもおこなう予定だ。醸造に使用する機器は非常に高額なため、小さなワイナリーが1台ずつ持っていたら採算が合わない。

「御堂地区で新しいワイナリーやる人はぜひ、うちの機械を有効活用して欲しいですね。自前のタンクだけあればワイナリーがオープンできるなら、初期投資額が格段に抑えられます。御堂地区全体でよいワインを効率的に造れる環境が、未来永劫ずっと続くようにしたいんです」。

『まとめ』

小山さんがRue de Vinで実現するのは、「暮らしの中のワイン」という考え方だ。Rue de Vinを中心に「ワイン通り」はどんどん広がり、ワイナリー名に込められた想いが広がっていく。

「ある程度Rue de Vinの世界観が完成したら、あとはのんびりと趣味でぶどう栽培とワイン造りをしたいですね。この場所を、画家のカミーユ・ピサロが描いた『エルミタージュの丘』のようにするのが夢なんです」と、小山さん。

Rue de Vinはワインを愛する人にとってはもちろん、そうではない人にとっても、ある種のユートピアともいえる場なのかもしれない。ハッピーな暮らしを目指す究極のロマンティストでありながら、並外れた実行力を持つ小山さんが作ったRue de Vinという世界。

ワイン好きな方だけでなく、これからの暮らし方を模索したいという方も、ぜひ一度Rue de Vinを訪れてみてほしい。きっと、大きな発見と学びがあるはずだ。

基本情報

名称リュードヴァン
所在地〒389-0506
長野県東御市祢津405
アクセス【電車】しなの鉄道 田中駅からタクシーで10分
【車】上信越自動車道 東部湯の丸ICから5分 
HPhttps://ruedevin.jp/

関連記事

  1. 『キャメルファームワイナリー』「人とのつながり」を力に、世界を目指すワイナリー

  2. 『岩手くずまきワイン』葛巻町に息づく「ヤマブドウ」で人々を魅了するワインを醸す

  3. 『ベルウッドヴィンヤード』ぶどう本来の味わいを引き出し、山形県上山市の風景が思い浮かぶワインを造る

  4. 『ぶどうの樹』地酒として地元の人に愛されるワインを目指す

  5. 『ドメーヌ・タカヒコ』ピノ・ノワールで日本の食文化を表現するワイン界の哲学者

  6. 追跡!ワイナリー最新情報!『シャルマンワイン』新たなブレンドなど、チャレンジを続ける老舗ワイナリー