『笛吹ワイン』自由にワインを楽しむきっかけになる体験型ワイナリー

「笛吹(ふえふき)ワイン」があるのは、山梨県笛吹市御坂町。
ぶどうと桃の栽培が盛んな、フルーツの里だ。

笛吹ワインは恵み豊かなぶどう畑の中で、ワイン造り体験をしながらワインを楽しめるワイナリー。「自分だけのワインを造る」という貴重な体験を提供してくれる。笛吹ワインがワイン造り体験をしている理由やワイナリーの歴史、ワイン造りのこだわりについて、醸造責任者の矢崎さんにお話を伺った。

笛吹ワインが考える「ワイン」と「ワイナリーに来てくれるお客様」への思いを、じっくりと紹介していきたい。

『笛吹ワインの歴史』

笛吹ワインの立ち上げは、余ったぶどうの活用から始まる。笛吹ワインが現在の山梨県笛吹市御坂町に移転したのは1989年のことだが、立ち上げの歴史は更に過去にさかのぼる。
現在の笛吹ワインができるまでに、ワイナリーはどのような道のりを歩んできたのだろうか?笛吹ワイン誕生の歴史を見ていこう。

笛吹ワインを運営するのは、「御坂農園グレープハウス」という観光農園。御坂農園グレープハウスは生食用ぶどうを中心とした果物栽培を行っており、農業体験ができる観光施設だ。

多くの果樹を栽培する御坂農園グレープハウスでは、収穫期を過ぎて余った食用ぶどうが発生していた。
「余ったぶどうを何かに利用できないか?」と目を付けたのが、笛吹ワイン株式会社の現社長の河野世志男さん。余ったぶどうを使う権利を買い取り、ワインを造ろうと始まったのが笛吹ワイン立ち上げのきっかけだった。

しかし余ったぶどうだけでは、十分な量のワインが造れない。よりたくさんの醸造用ぶどうを得るため、笛吹ワインが選んだのは「委託醸造」というスタイルだった。

委託醸造とは「近隣農家からぶどうを預かってワインを醸造し、手数料をもらってワインを返す」という事業のスタイルを指す。

委託醸造をメインにしながら、自社畑と契約農家によるぶどう栽培も行っている笛吹ワイン。笛吹ワインが醸造する全てのワインは、山梨県産ぶどう100%だ。地元の恵みが詰まったワインを醸造している。

▶笛吹ワインのワイン造り体験とは?

笛吹ワインでは、目玉のイベントとして毎年「ワイン造り体験」を実施している。もう20年も続けているイベントだ。

ワイン造り体験には、毎年2,000~3,000人が参加しているという。ワインの本数でいうと、毎年5,000~7,000本ほどのワインが「ワイン造り体験」によってできあがっているのだ。

笛吹ワインのワイン造り体験は、体験できる期間が非常に長く設けられているのが特徴だ。ぶどうの実がある8〜10月まで開催している。

「ワインはもっと気軽に飲めるお酒。気軽に飲める側面を、より多くの人に知ってもらいたい」と考える笛吹ワインが「ワイン造り体験」をスタートさせたのには、ワインを身近に感じてもらいたいという思いがあった。

ワイン造り体験に参加した客の元には、造ったワインの新酒が届く仕組みだ。参加者が子供であれば「ジュースづくり」もできる。

楽しいのはワインを造ることだけではない。オリジナルエチケット(ワインのラベル)の作成も、醍醐味のひとつだ。オリジナルエチケットのデザインは、自分で描いたイラストでもいいし、参加した時に撮影した写真を使ってもよい。

「ワイン造り体験」ファンの顧客も多く、リピーターとして毎年参加してくれる人もいるのだとか。楽しみにしてくれる顧客のため、2020年も安全性に十分配慮したうえで体験イベントを開催した。
2021年も例年どおり「ワイン造り体験」を開催予定だ。

『笛吹ワインのぶどうと畑』

委託醸造を主としている笛吹ワインだが、自社畑も持ち、契約農家によるぶどう栽培も行っている。自社畑によるぶどう栽培のこだわりとは?契約農家によるぶどう栽培をしている理由とは?笛吹ワインのぶどう栽培について紹介していきたい。

▶自社畑も持っている笛吹ワイン

まずは自社畑で育てているぶどう品種について紹介しよう。笛吹ワインの自社畑で育てているぶどう品種は3種類だ。

  • ミルズ
  • ベーリー・アリカントA
  • アジロン・ダック

矢崎さんは3つのぶどう品種を育てている理由について、次のように教えてくれた。
「ほかの農家さんたちがあまり栽培しない品種なので、自分たちで育てているんです。ミルズ、ベーリー・アリカントA、アジロン・ダックいずれも、とても個性のある品種で魅力的ですが、育てるのが難しい面もあるのです」それぞれのぶどう品種について、特徴や栽培するうえで難しい点を解説していこう。

ミルズは赤ぶどう品種。複雑な香りが魅力だが、裂果が起こりやすく、栽培に手間がかかる品種でもある。裂果とはぶどうの実が割れてしまうことをいう。

アジロン・ダックは個性的な香りを持つ赤ぶどう品種。こちらも栽培が難しく、完熟すると実が落ちてしまう性質がある。栽培するときは、収穫時期の判断が肝になる。
アジロン・ダックに関しては近年委託農家も栽培を始めたため、他の品種より収量が確保できているという。

最後はベーリー・アリカントA。ベーリー・アリカントAは、食用には向かないが、ワイン用としては個性的な味わいが印象的な赤ぶどう品種だ。

3種類とも栽培難易度の高い品種なので、管理できる量を考えて育てている。ミルズとアリカントAは、それぞれ1トンずつの生産。ワインとして店頭に並ぶ際には、全て限定商品となる。

▶笛吹ワインの契約農家

笛吹ワインでは委託・自社畑に加えて、契約農家によるぶどう栽培も行っている。2021年4月現在、契約している農家は2〜3件だ。

契約農家は、笛吹ワインのぶどう栽培をおぎなう重要な役割を担っている。というのも委託の農家は本業のぶどう栽培もあるため、ワイン用のぶどう栽培を縮小させることもあるからだ。
契約農家では、委託農家が縮小した分を補うためのぶどう栽培を担当している。

「契約農家さんのぶどう栽培技術は勉強になります。みなさん、ぶどう栽培のベテランばかりで、むしろこちらが教えてもらう立場です」。
笛吹ワインでは「委託」「自社畑」「契約農家」3本の柱でぶどう栽培を行っており、いずれも笛吹ワインにとって欠かすことができない重要な役割を担っているのだ。

▶自社畑ぶどう栽培のこだわり

笛吹ワインの自社畑について、栽培のこだわりや畑の特徴について伺った。まずはぶどう栽培のこだわりから見ていこう。

「たくさん実をつけすぎないように、あえて制限して育てています」と矢崎さん。収量が多い方がよさそうなものだが、制限している理由とはいったい何故だろうか?その理由はふたつあるのだという。

ひとつはぶどうの色が薄くなってしまうこと。もうひとつは糖度が低くなってしまうことだ。品質のよいワインにするには、ぶどうの量が増えすぎないよう調整することが大切。そのため、日々の管理は欠かせないのだという。

笛吹ワインのぶどう栽培は、棚仕立てで行っている。棚仕立ての方が垣根仕立てに比べて、少ない苗木で栽培することができるのだ。また棚仕立を使うのには、育てているぶどう品種にも理由がある。
特にアジロン・ダックは、垣根仕立てに合わない品種なのだという。アジロン・ダック栽培の多い笛吹ワインにとって、棚仕立てはベストな選択肢なのだ。

次は土作りと畑の環境について見ていきたい。土作りのこだわりは、なるべく自然に近い環境を保っていることだ。土壌には化学肥料を大量に使用しないようにしている。
「ぶどうは、栄養がありすぎる状態を好まない植物ですからね」と矢崎さん。過剰な施肥はしないように注意しているのだ。

笛吹ワインの自社畑は、ワイナリーからすぐに見に行ける距離にある。ぶどうに病気などのトラブルが起こった際も、すぐに対処できることが利点だという。

雨が多かったという2020年の自社畑の様子について伺った。2020年の笛吹ワイン自社畑は「丁寧にぶどう作りができた年」だったという。雨によって収量は抑えられたが、品質の高いワインができた。

丁寧なぶどう作りの例でいうと、「傘かけ」を例年以上に念を入れて行ったことが挙げられる。普段であれば「かさかけ」が不要だった品種についても、雨対策として実施したのだ。雨への対策や、棚仕立てによる栽培が功を奏し、病気の多発を防ぐことができた。
畑が近いため、こまめに様子を見に行けて、早め早めの対処ができたことも大きかった。

山梨のほかのワイナリーでも、2020年は雨が大変だったという人は多かったようだ。
「天候の話など、ぶどう栽培について近隣のワイナリーと情報共有するのは大変勉強になります」。

『初めてワインを飲む人に向けて』

次に、笛吹ワインが造るワインについての話に移ろう。

まず矢崎さんに尋ねたのは「笛吹ワインが目指すワインの姿」についてだ。笛吹ワインが目指すワインは「初めてワインを飲む人でも飲みやすく、ワインに詳しくなってきても飲み続けたいと思えるワイン」だという。
観光農園が母体であることもあり、観光を楽しみに来た顧客に焦点を当てているのが特徴だ。

「『ワインって飲みやすいものだな!』と、飲んだ瞬間に感じてもらえるようなワインを目指しています」と矢崎さんは話す。

「ワイン好きになるきっかけを作るワイン」を目指す笛吹ワインでは、甘口と辛口あわせて13~15種類ものワインを醸造し、販売している。ワインが初めての人には、甘口で低アルコールのワインから。
だんだん味の好みが出て飲み慣れてきたら、最終的には「初めて味わう風味」だと言ってもらえるような個性的なワインを。

ワインのスタートから、その先まで楽しめるワイン。そんなワインがそろうのが、笛吹ワインというワイナリーなのだ。

▶初めての人にもおすすめしたいワインとは

笛吹ワインのワインで、初めてワインを飲む人におすすめしたい銘柄について紹介していただいた。おすすめのワインは「ブラン」と「アジロン・ダック」の2種類だ。

「ブラン」は、飲みやすさ重視でブレンドされた白ワイン。一般的に白ワインは酸味が強い傾向があるが、ブランには食用の品種を加えることで酸味を和らげている。主体となるぶどう品種は「ネオ・マスカット」。
加えることで、ワインの香りがよくなるのだ。「香りのよさ」からワイン初心者に飲んでもらいやすいワインに仕上がっている。

ワインを飲み慣れてきたら、より酸味が加わったワインにチャレンジしていくのもおすすめだ。

次に紹介する「アジロン・ダック」は甘口赤ワイン。アジロン・ダック自体が、甘さに特徴があるぶどう品種なのだとか。渋味が感じられるタイプではなく、はじめて赤を飲む人向けの柔らかな1本に仕上がっている。
「赤ワインは渋いから苦手」という人にも「これなら飲める」と言ってもらえることが多いそうだ。

アジロン・ダックで丸みのある味わいに慣れてきたら、渋みがより強いワインに行くのもよいだろう。
矢崎さんは「アジロン・ダックは赤ワインに足を踏み入れるのに最適なワイン」だと話してくれた。

口当たりのよい、飲みやすいワインをそろえるのには理由がある。「以前ワインを飲んだことがあるが、美味しく感じなかった人」にもワインを好きになってほしいからだ。
笛吹ワインの訪問客の中には「最初に海外ワインを飲んだが、口に合わずワインを断念してしまった」という人が多いのだという。

「最初に飲んだワインが理由でワインを断念してしまうのは、非常にもったいないことです」と矢崎さん。

色々な人にワインを気軽に飲んでほしい。ビールのようにごくごくと飲めるものなんだと伝えたい。笛吹ワインの思いは「ワインの素晴らしさをお客様に伝えたい」というシンプルなもの。
シンプルだからこそ、ワインへの思いはまっすぐだ。訪問客のワイン体験を大切に思い、これからのワイン人生を豊かにするため、ワインの醸造を行っているのだ。

▶「素直に造ること」がワイン造りのこだわり

「素直に造ること」は笛吹ワインにおける、ワイン造りのこだわりだという。

素直に造るとはいったいどういうことなのだろうか?素直に造ることでワインはどのように仕上がっていくのだろうか?笛吹ワインのワイン造りのこだわりについて、詳しく紹介していきたい。

笛吹ワインが考える「素直な造り」とは、出来上がりに「ぶどう感」を残すこと。ワインはぶどうのみから造る。だからこそ「山梨県でぶどうを食べた感じ」を体感できるワインを表現したいと考えているのだ。

「ワインを飲んだ時に『これはぶどうだね』と分かるようなものでありたいです。更に言えば『これはデラウェアだね!』と品種まで感じてもらえるようなワインを造りたい」と矢崎さんはワイン造りへの思いを話す。
そのため香りも「スパイシー」なこと以上に「フレッシュさ」「ぶどうらしさ」を意識しているのがこだわりだ。

ぶどうらしさを表現するために行っていることはふたつある。

ひとつは、余計なものは入れないこと。もうひとつは、低温でぶどうの風味を引き出す醸造していることだ。高温でワインを醸造すると、スパイシーな味わいになりやすい。
一方、低温で醸造するとぶどうの甘い香りが出やすいのだ。ぶどうのフレッシュ感をより引き出せるのが低温醸造なのだという。

笛吹ワインでは、ステンレスタンクで熟成を行っている。長期保存タイプよりも2~3年のうちに飲んでもらえるフレッシュなワインがメインなので、ステンレスタンクでの醸造が適しているという。
樽の香りがない分、ぶどうの味をダイレクトに感じられるワインに仕上がる。「ぶどうを食べるようなワイン」でありたい。素直なワイン造りへのこだわりが、「原料のぶどうが分かるワイン」を生み出している。

▶ワイン造りの苦労、酷暑の大変さ

ワイン造りにおいて、苦労を感じたエピソードについて教えていただいた。

「山梨で暑い日が続く年があり、ぶどうが煮えてしまったのです。本当に大変でした」矢崎さんは当時を思い出す。

直射日光を防ぐために「袋かけ」をすることもあるが、袋かけをしてもぶどうが駄目になってしまった年だったという。酷暑によって、ぶどうの収量はかなり少なくなってしまったそうだ。

40℃近い気温が何日も続くと、ぶどうは生育が難しくなる。特に赤ぶどうは太陽熱を吸収しやすいため、果実の中が煮えてしまう。酷暑の年は、収穫ができず、ぶどうを絞ることすらできない状態だったのだ。
「自然相手なので当然なのですが『当たり年、当たり年ではない年』が出てきてしまうのが苦労です」と矢崎さん。

ワイン造りの苦労に関しては、別のエピソードもある。新しい品種を導入したときには、ぶどうの剪定に大変苦労したのだとか。

新しい品種の苗を短く剪定していたのだが、一向に実がなる気配がない。全然実を付けないから切ってしまおうかと放置していたら、大量に実を付けて収穫できたことがあったのだ。
剪定をせずにいたら実を付けたことから「短く切ってはいけない品種だったのか!」と判明したという。

ぶどう栽培では、品種によって剪定の仕方を変えなくてはならない。勝手が分からない新しい品種だと、剪定の難しさは段違いなのだろう。剪定した結果がよいか悪いかすぐに見えないことも、苦労が増える要因だ。

年単位のトライ・アンド・エラーを繰り返し、ワインを造っていく。苦労や失敗などのさまざまな経験の積み重ねがあってこそ、今の笛吹ワインがあるのだ。

▶ワインを自由に楽しんでほしいという笛吹ワインの想い

笛吹ワインでは、ワインを「どのような人に、どのような場面で」楽しんでもらいたいと考えているのだろうか。

「一升瓶ワインをコップに氷入れて注ぎ、ゴクゴクッと飲んでほしいですね。花見をする時のように、ただただ楽しく飲んでほしいです」笛吹ワインで販売されるワインの中には、一升瓶サイズのワインがある。
一升瓶ワインはお得な価格なので、訪問客の多くが一升瓶ワインを買っていく。通常サイズのボトル以上に一升瓶ワインの方が売れているのだとか。

矢崎さんに一升瓶ワインの保管方法について伺った。
「そのまま冷蔵庫保管でもよいのですが、冷蔵庫に入らないこともありますよね。入らなかった場合はペットボトルなどに、なみなみと注いで小分けにしてください。しっかりと蓋をして冷蔵庫保管すれば、酸化が防げますよ」。
笛吹ワインへ遊びに行った際には是非「一升瓶ワイン」を購入し、自宅で気軽に楽しんでほしい。

▶挑戦できることが、ワイナリーの強み

続いて笛吹ワインならではの強みについて紹介していきたい。笛吹ワインの強み、キーワードは「挑戦」だ。
「ワイナリーの規模が小さいので、実験的挑戦がしやすいと思っています」。

日本のワイン造りはいまだ制約が多い。海外では当たり前に使われている手法が、日本だと導入が難しいこともある。笛吹ワインでは、新しい技術を導入する決断が早い。
新しいワイン造りの手法が日本で解禁されたら、早めにその技術を取り入れるようにしているのだ。すると早くから新しい技術を使った実験を重ねることができ、自分たちのワイン造りに合うことが分かれば積極的に取り入れる。

例えば笛吹ワインでは「オレンジワイン」の醸造にも早くからチャレンジしている。オレンジワインとは、ワイン発祥の地グルジアで生産されているワイン。
白ぶどうを果皮ごと醸すためオレンジがかった色調になり、強い旨味とコクがあるのが特徴だ。

「まだ技術が日本に浸透していなくても、作ってみようか!と開始できるのが強みですね」。
笛吹ワインは、挑戦に対してのフットワークが軽い。新しいことに挑戦する姿勢から生み出すワインは、多くの人を魅了することだろう。

『自由なワインの楽しみ方を提案できれば 笛吹ワインの未来』

最後に、笛吹ワインの未来について伺った。

笛吹ワインが将来にわたって積極的に行いたいと考えているのが「自由なワインの楽しみ方を提案すること」だ。矢崎さんは次のように話す。
「一番はイベントができればいいと思っています。イベントが開けなかったとしても、いらっしゃるお客様にワインの新しい飲み方を提案していきたいです」

笛吹ワインが将来的に目指すのは、お酒やワインに関する概念を変えていくこと。そのためには「もっと自由なワインの飲み方」「家庭料理とのペアリング」の2つを提案していきたいと考えている。

例えば矢崎さんが提案する、自由なワインの飲み方に「ライトボディのワインは冷やすと美味しいし、氷を入れるのもよい」というものがある。
氷によって味がまろやかになる効果もあり、飲み手の味の好みによっては積極的におすすめできる方法なのだ。

それぞれが美味しいと思った方法で自由にワインを楽しめるようになることが、笛吹ワインの願いだ。そのためには、従来の「ワインのイメージ」を変えていけるような提案をしていきたいのだという。

「ワイナリーに遊びに来たお客様に、家庭料理との組み合わせアイデアも積極的に提案したいですね」最近矢崎さんが感動した組み合わせは「酸味の強い白ワインと餃子」。
「自分でも驚くような発見を、笛吹ワインのワインを飲んでくれる人と共有し、よりワインを身近に感じてもらいたいです」と話してくれた。

笛吹ワインの将来が実現すれば、人々は更にワインを身近に感じられるはずだ。それぞれが自分の思うワインの楽しみ方で、心からワインを楽しめることだろう。

『まとめ』

笛吹ワインは、自由なワインの楽しみ方を提案するワイナリー。ワイン造り体験を通して「今までワインに触れてこなかった人」にもワインの素晴らしさを伝えている。

どんな人でも必ず満足できる、千差万別の楽しみ方があるワインの世界。笛吹ワインを訪れることで、懐の深いワインの世界に触れてみてほしい。

基本情報

名称笛吹ワイン
所在地〒406-0804
山梨県笛吹市御坂町夏目原992
アクセス電車
JR中央線・石和温泉駅より車で12分

中央道一宮・御坂I.Cから車で5分
HPhttps://fuefuki-wine.com/

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