feel terroir!日本ワインを味わってみよう!『食欲の秋を盛り上げてくれるワイン』

皆さま、こんにちは。宮坂佳奈です!

「Terroir.media」の新企画、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の第3弾をお届けします。

feel terroir!日本ワインを味わってみよう!

上記タイトルをクリックすると過去記事まとめて見ることができます。

第3弾となる今回も、季節にふさわしいワイン会を開催しました。
テーマはズバリ、『食欲の秋を盛り上げてくれるワイン』です!

これまで「Terroir.media」の紹介記事に登場したワイナリーの、おすすめワイン4本をテイスティング。そのほかに、私が厳選したワイン3本も一緒に楽しみましたよ!

『ワイン概要とテーマ』

それではさっそく、ワイン会の概要を紹介します!

今回Terroir.mediaから提供されたのは、白ワイン2本と、赤ワイン2本です。

ワイン会を開催するときには、提供するワインとそれぞれペアリングする料理も準備します。今回は「食欲の秋」がテーマということもあり、秋の味覚を思う存分楽しめる料理を準備しました。

ワインは、さまざまな香りや味わいが楽しめる素晴らしいお酒です。さらにお料理と合わせることで、新たな香りや味わいの変化を味わうことができて、会話も弾みますよ。

今回準備した料理はこちら!

  • キャロットラペ
  • 大学芋
  • ゆずジャムを添えたクリームチーズ
  • 色々キノコのフリット
  • 牛のロースト
  • 秋刀魚のごはん

○キャロットラペ
白ワインビネガーを使用したキャロットラペはどのワインとも相性がよく、ワイン会でも定番のおつまみです。人気メニューなので今回も登場しました。

○大学芋
さつまいも?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、秋の味覚といえばやっぱり、さつまいも!今回のワイン会で提供するシャルドネやロゼワインとも相性がよさそうです。味付けは通常の大学芋よりも甘さを抑え、塩味をきかせた味付けで提供しました。

○「ゆずはちみつ林檎ジャム」を添えたクリームチーズ
「ゆずはちみつ林檎ジャム」は、今回、私がセレクトしたワインを購入したVino della Gatta SAKAKIさんから差し入れでいただいたものです。「ゆずのはちみつ漬け」と、坂城町産のりんごで作ったジャムを、クリームチーズと合わせて召し上がっていただきました。

○色々キノコのフリット
ビールを使用した衣でサクッと揚げたキノコを、お好みで塩味で。シャルドネにも赤ワインにも合いそうだなと選びました。

○牛のロースト
焼き色をつけてからオーブンでじっくりと火を入れるので、ジューシーで柔らかな和牛です。ソースの玉ねぎと醤油、ニンニクが食欲をそそります。和牛は、赤ワインにはもちろん、しっかり熟成したシャルドネにも合うので、ぜひ皆さまに試していただきたいと思い、チョイスしました。

○秋刀魚のごはん
ショウガやキノコと一緒に秋刀魚を、土鍋で炊き込みご飯にしました。調味料は控えめに、秋刀魚の味が際立つように優しい味付けにしています。メルローの柔らかいタンニンが、秋刀魚の内臓や皮の苦みなどともマッチするかなと思って選んだメニューです。

▶︎ワイン会の参加者

ワイン会に参加してくださったのは10名の方たちです。

なんと、参加された方の8割がワインエキスパート、ソムリエなどワインの資格をお持ちでした!ビストロを経営されるソムリエの方や、ワインショップ勤務の方、自宅の一室がワインセラーになっているという方など、さまざまなワイン好きの方が集まりました。それぞれのワインを皆さんと一緒にじっくりテイスティングし、お料理との相性を考えましたよ。

差し入れでは、「菓子処澤田屋」の「くろ玉」という山梨銘菓をいただきました。2種類の青えんどう豆でつくった餡を丸め、黒糖羊羹で包んだ上品な和菓子です。赤ワインとの相性が抜群でした。

▶︎「Terroir.media」提供ワイン(4本)の紹介

続いては「Terroir.media」提供ワインの紹介です。各ワイナリーと一緒に、「秋に飲みたくなるワイン」について相談しながらセレクトしました。ワイナリーからもヒントをいただき、ワインリストを作成しながらワクワクが止まりませんでした!

1.【長野県】Le Milieu(ル・ミリュウ)

【白】Polaris Riesling 2021(750ml)

良い状態で仕込めたので今までで1番華やかな香りがでたヴィンテージとなりました。
花のような香りがグラスいっぱいに広がります。酸味もあり、食事との相性もいいですし、単体でも楽しめるワインとなりました。
ぶどう品種:リースリング アルコール度数:12%

2.【宮城県】了美 vineyard & winery

【白】ゼフィール シャルドネ 2020(750ml)

輝くような淡い黄金色の色調に、ナッツやバニラの心地良い香りと共に華やかでフルーティな香りが広がります。
厚みのある味わいにきれいな酸味が程よく感じられ、とてもバランスの良い仕上がりです。白身魚や貝類はもちろん、鶏肉や豚肉にクリームソースを合わせた料理にも相性良くお楽しみいただけます。
ぶどう品種:シャルドネ アルコール度数:13%

3.【長野県】はすみふぁーむ&ワイナリー

【赤】千曲川ワインバレーシリーズ ピノ・ノワール2020(750ml)

はすみふぁーむのプレミアムワインの千曲川ワインバレーシリーズの中でも人気ナンバー1ワイン、ピノ・ノワール2020がリリース。雨が多く厳しいシーズンでしたが、スタッフ一丸となって丁寧に仕上げたワイン。野生酵母で発酵、オーク樽で熟成、そして心地よい酸が絶妙のワインに仕上がりました。
ぶどう品種:ピノ・ノワール 

4.【山梨県】甲斐ワイナリー

【赤】キュベかざまメルロー2020(720ml)

*ワイン会では【赤】キュベかざまメルロー2019を飲ましていただきましたが、オンラインショップでは取扱がないので、2020のリンクを貼っております。

甲州市塩山の自社畑で栽培した凝縮感のあるメルローを完熟を待って収穫。丁寧な選果の上、醸造しました。華やかで複雑な香りと、重厚でありながら繊細な口当たりの自信作です。
ぶどう品種:メルロー

▶︎宮坂佳奈セレクトワイン(3本)の紹介

私がセレクトしたワインも紹介しますね。今回はシードル、ロゼワイン、赤ワインをチョイスしました。

1【長野県】サンサンワイナリー

【シードル】サンサンサイダー ヴァンヴェール 2019

塩尻産グラニー・スミスと紅玉の豊かな酸味が心地良いシードルです。「ヴァンヴェール」とは「緑の風」という意味を持ち、新緑の爽快感をイメージした爽やかな仕上がりです。
リンゴ品種:グラニースミス・紅玉

2【長野県】Vino della Gatta SAKAKI

【ロゼ】三毛猫ロゼ 2021 (SOLD OUT)

3品種の優しいところ、良いとこどり!
ピンクグレープフルーツ、チェリーのフルーツフレーバーとイチゴキャンディのような甘味を持った香り。 穏やかな酸と、丸みのある甘味が特徴でチャーミングなロゼワインです。
ぶどう品種:ツヴァイゲルトレーベ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン アルコール度数:10%

3【千葉県】船越ワイナリー

【赤】Any Time Moon 2021

マスカットベーリーAのイチゴのようなチャーミングな香りに、山ぶどうのの綺麗な酸がアクセントとなり、軽やかでありながら余韻は長く、ついついもう一杯飲みたくなる夏向き赤ワインです。
ぶどう品種:マスカットベーリーA(茨城県産)//山ぶどう(山形県産) アルコール度数:12%

『日本ワインの魅力』

日本ワインの魅力はさまざまだと思います。今回お伝えしたいのは、ワイン会のテーマでもある、「季節を感じながら味わうこと」についてです。

今回、ワイン会開催がぶどうの収穫やワインの仕込み時期と重なったこともあり、ワイナリーの方とやりとりをしているなかで、「醸造に入りました!」などのご連絡もいただきました。

お忙しいなか丁寧にご対応くださったワイナリーの皆さんには、感謝の思いでいっぱいです。

ワイン会を開催した時期には大型の台風が上陸しており、九州地方のワイナリー様からは収穫直前のぶどうが風で飛ばされてしまったというご報告や、倒れてしまったぶどうの樹の写真も拝見しました。ワイナリーの皆さまが精一杯育てられたぶどうが被害を受けた写真を見て、涙をこらえられませんでした。

ワインになるぶどうは、土地の気候条件に大きく影響を受けます。日本ではよい品質のぶどうを栽培するために、さまざまな仕立て方や土壌の工夫、雨風をよけるためのレインカット、排水設備等の努力がされています。

ワイン造りに適しているとは決していえない日本。心を込めて醸造されたワインを日本の風土の中で味わえることが、私たち日本人にとっての日本ワインの魅力だと思っています。

▶︎テイスティング順序

ワイン会を開催するときにまず考えることは、ワインを提供する順番です。ワインの教科書どおりだと、次のような感じですね。

  • スパークリングワイン
  • 白ワイン
  • ロゼワインかオレンジワイン
  • 赤ワイン
  • デザートワイン

そのほか、軽快な味わいのワインから、重厚なワインに。また、お手頃価格のワインから、お祝いで飲むようなワインの順にテイスティングするのが一般的とされています。

でも、日本ワインの場合はいろいろな造りのワインがあるので、もっと自由に楽しむことができますよ!

今回、私が提案したテイスティング順序を紹介します。

1杯目:【長野県】サンサンワイナリー【シードル】サンサンサイダー ヴァンヴェール 2019
2杯目:【長野県】Le Milieu(ル・ミリュウ)【白】Polaris Riesling 2021
3杯目:【長野県】坂城葡萄酒醸造【ロゼ】三毛猫ロゼ 2021
4杯目:【千葉県】船越ワイナリー【赤】Any Time Moon 2021
5杯目:【宮城県】了美 vineyard & winery【白】ゼフィール シャルドネ 2020
6杯目:【長野県】はすみふぁーむ&ワイナリー【赤】千曲川ワインバレーシリーズ ピノ・ノワール2020
7杯目:【山梨県】甲斐ワイナリー【赤】キュベかざまメルロー2019

最初の乾杯にはスッキリとしたシードル「サンサンサイダー ヴァンヴェール 2019」をチョイス。発泡性のワインは胃を刺激して食欲を促進する効果があるので、こちらを選びました。

4杯目の赤ワイン「Any Time Moon 2021」の後に、また白ワインに戻ります。「ゼフィール シャルドネ 2020」はしっかりとした樽香を感じられるワインなので、この後に続く重めの赤ワインになじむように、この順番にしてみました!

『次回以降は、個別テイスティング記事をお届けします!』

今回のワイン会は「食欲の秋」がテーマということもあり、美味しいものが大好きな方たちが参加してくださいました!

次回以降の記事では「Terroir.media」提供ワイン4本について、1本ずつ順番に解説します。ワイン会の参加者からいただいたテイスティングコメントや、料理とのマリアージュも紹介しますよ。

参加者同士で同じ意見が出たり、私には思いつかない意見があったりと、とても楽しかったです。

次回の記事では、Le Milieu(ル・ミリュウ)「Polaris Riesling 2021」のテイスティングについて、詳しく紹介しますね。お楽しみに!


YouTubeチャンネル「宮坂佳奈の日本ワインて楽しい!」では、「feel terroir!日本ワインを味わってみよう!」の記事で紹介する、おすすめワインのテイスティングの様子も公開しますので、ぜひ視聴してみてください!


【宮坂佳奈さんプロフィール】

  • 2018ミスワイン長野大会準グランプリ受賞
  • 2018ミスワイン日本大会準グランプリ受賞
  • 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
  • 日本ワインショップスタッフ
  • 日本ワインイベントMC経験多数
  • ニッポンのいいお酒 ディレクター

【宮坂佳奈さんと逢えるかも・・・イベント告知】

「やまなしワインマルシェ」

期間:2022年11月3日(木・祝)~7日(月) 
※雨天決行・荒天中止
時間:13時~20時
開催場所:新宿東口駅前広場
詳しくはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000003279.html

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