皆さま、こんにちは。いつも「Terroir.media」をご愛読いただき、ありがとうございます。
本日は、今回で第4回となる日本のワイナリーを表彰するアワード「Terroir.awards 2026」の受賞ワイナリーを発表します!
「Terroir.awards」とは、日本ワイナリー応援webメディア「Terroir.media」が、日本ワイン普及の一助となるべくこれまでに紹介したワイナリーにスポットを当てる、日本のワイナリーのための祭典です。

「Terroir.awards 2026」を通じて「Terroir.media」が目指すこと
◆Mission:「日本ワイン」を普及させることが、「Terroir.media」の使命です。
◆Vision:「日本ワイン」を普及させるために、「Terroir.media」は「日本のワイナリー」にフォーカスし、「すべての日本のワイナリー」の素晴らしさをより多くの人に伝えます。
◆Value:「Terroir.media」にて2025年にワイナリー紹介記事が掲載されたワイナリーにスポットを当てます。
「Terroir.awards 2026」審査対象ワイナリー&ノミネートワイナリーについて
審査対象となるワイナリーは、2025年1月〜12月に「Terroir.media」にてワイナリー紹介記事が掲載された50軒ほどのワイナリーです。※過去3回実施した「Terroir.awards」にて既に受賞したワイナリーは、「あらゆるワイナリーに注目してもらいたい」という観点から審査対象より除外しています。各大賞にノミネートされたワイナリーはこちらからご覧ください!
審査員紹介

株式会社Henry Monitor 代表取締役CEO
香川大学 イノベーション・デザイン研究所 特命教授
Terroir.media掲載取材記事はこちら

J.S.A.ソムリエ
ブログ:「ミッチー王子と呼ばないで」
Instagram:@mitchiy51
@mitchy_wine.sommelier
@sommelier_mitchy
Terroir.media掲載取材記事はこちら

アカデミー・デュ・ヴァン
WEST資格取得コース主任講師
Instagram: @atsukoblue.wine
近日、Terroir.mediaにて取材記事掲載
社内審査員 小松隆史よりご挨拶
「Terroir.awards 2026」は、2025年に「Terroir.media」にて紹介した日本全国のワイナリーにスポットを当て、その取り組みと情熱を称えるアワードです。今回は5つの大賞を設け、各ワイナリーの個性・地域貢献・持続可能性・将来展望を多角的に評価しました。
昨年開催した「Terroir.awards 2025」の審査においても触れましたが、日本のワイナリーは今、急速な変化の波の中にあります。気候変動・アルコール離れ・担い手不足という三重の構造的課題を抱えながら、それでも各ワイナリーは創意工夫を重ね、むしろ逆境をバネにした取り組みを続けています。
「Terroir.awards 2026」の審査対象ワイナリーを通じて特に印象的だったのは、「サステナビリティ」への真剣な向き合いと、「地域との共生」を軸にした事業展開です。単にワインを造るだけでなく、地域の農地問題・雇用・観光・食文化との連携を進める「円滑な境界連結者」としてのワイナリーの姿が色濃く浮かび上がりました。
また、「苗木のウイルス問題」など、ワイン産業の基盤そのものに関わる課題にも目が向けられるようになり、産業としての成熟を感じます。これらの視点が今回の選考にも大きく反映されています。
受賞ワイナリー発表!
それでは、「Terroir.awards 2026」受賞ワイナリーを発表いたします!受賞ワイナリーには、「Terroir.media」より、後日トロフィーをお送りします。「Terroir.awards 2026」では5つの大賞を設け、5軒のワイナリーが受賞ワイナリーとして選出されました。
それぞれの受賞ワイナリーに向けて、審査員を代表し、社内審査員 小松よりコメントいたします。

★新進気鋭大賞★
「Terroir.media」にて2025年に紹介記事が掲載されたワイナリーの中で、新規参入であり、2024年以降に自社ワイナリーにて醸造を開始したワイナリーを選出しました。ノミネートされた6軒のワイナリーから選ばれました。
受賞ワイナリー:LIBERA WINE TERACE(北海道)
Terroir.media掲載記事はこちら!
【審査員コメント】
新進気鋭大賞において最高得点を獲得したLIBERA WINE TERACEは、2024年に札幌市中央区にオープンした都市型ワイナリーです。
「木村式自然栽培」という農薬・化学肥料・除草剤を一切使用しない栽培手法を実践しながら、農福連携による障がい者雇用という社会的使命も担うという、二重の革新性が高く評価されました。「世直しのワイン」というブランドコンセプトが単なるキャッチフレーズではなく、事業の根幹に根ざしている点が審査員の共感を集めました。ワインを通じて持続可能な農業と社会包摂を同時に実現しようとする試みは、今後の日本ワイン産業における新しいモデルケースとなり得ます。

★「Terroir.media」大賞(仮称:個別の大賞名を付与)★
「次世代に繋がる取組みを実践している」「日本ワイン普及に大いに貢献している」「新たな目標を掲げ果敢に挑戦し続けている」と「Terroir.media」が判断した14軒のワイナリーを選出。その中から審査員総合得点上位3ワイナリーを選出し、3ワイナリーの取組みにふさわしい大賞名を後から付与します。選出された3ワイナリーと各大賞名を発表します!
★無農薬のヤマブドウで十勝を「ワインの町」へ導くワイナリー大賞★
受賞ワイナリー:相澤ワイナリー(北海道)
Terroir.media掲載記事はこちら!
【審査員コメント】
今回の審査で最高得点を獲得した相澤ワイナリーは、全国的にも希少な無農薬のヤマブドウ専門ワイナリーとして際立った存在感を示しました。
日本古来のヤマブドウという素材の選択は、単なる差別化戦略ではなく、地域の自然環境そのものを活かす哲学から来ています。20年以上かけて循環する自然環境を整えてきたというプロセスは、まさに「テロワール」の本質を体現したものといえます。無農薬栽培は害虫駆除に大変な労力がかかりますが、それを家族で支え合いながら続けてきた姿勢に深く共感します。自社ワイン製造に加え、委託醸造も引き受けることで地域のワイン産業全体を支える姿勢も高く評価されます。十勝を「ワインの町」へと導く存在として、今後の発展を大いに期待しています。

★日本ワインの未来を切り拓く「影の立役者」大賞★
受賞企業:株式会社 北海道ブドウ苗木園(北海道)
Terroir.media掲載記事はこちら!
【審査員コメント】
審査スコア第2位を獲得した北海道ブドウ苗木園は、ワイン産業を「表舞台」ではなく「基盤」から支える稀有な存在です。
ワイナリーが注目されがちなワイン業界において、苗木という川上の問題に真摯に向き合い、業界全体への情報発信を使命とする姿勢は、まさに「影の立役者」という大賞名にふさわしいものがあります。苗木のウイルス問題は、今後の日本ワインの品質・生産量・産地形成に直結する根幹的な課題です。一企業が産業全体の課題解決のために声を上げるこの取り組みは、2025年の私の総評で指摘した「ワイナリーが地域の円滑な境界連結者となる」という動きの、さらに上位概念ともいえます。日本ワインの未来を担う、縁の下の力持ちとして心からの敬意を表します。

★ワイン文化を次世代へ繋ぐ「パイオニア」ワイナリー大賞★
受賞ワイナリー:GRAPE REPUBLIC(山形県)
Terroir.media掲載記事はこちら!
【審査員コメント】
「農業の新たな担い手を増やしていきたい」「未来に続く農業」「若い人たちにも飲みやすいワインを造ること」。まさに、日本の農業やアルコール業界が直面している切実な課題だと感じます。農業も酒造りも、なくなるべきものではありません。若い造り手である矢野さんが自らの言葉で発信されていることに、大きな希望を感じました。農業従事者の高齢化と後継者不足は、日本ワインが直面する最大の構造課題のひとつです。その問いに対して、GRAPE REPUBLICは単に優れたワインを造るだけでなく、「農業を楽しい仕事として次世代に繋ぐ」という文化的使命を担っています。若い造り手が「楽しみながら取り組む」姿勢を大切にし、それを言葉にして発信する姿は、業界全体にとっての羅針盤となりうるものです。山形というテロワールから、日本ワインの未来を発信するパイオニアとして期待しています。

★ワイナリーが気になるワイナリー大賞★
「Terroir.media」がこれまでに取材した260軒ほどの日本全国のワイナリーが選ぶ、「ワイナリーが気になるワイナリー」にフォーカス。全国のワイナリーが、8軒のノミネートワイナリーより一票を投じ、最も投票数の多いワイナリーが選出されました。
受賞者:岩﨑元気さん(栃木県)
Terroir.media掲載記事はこちら!
【審査員コメント】
全国のワイナリーが選ぶ「今気になっているワイナリー」として、最多の票を獲得した岩﨑元気さんは、同業者から最も注目される存在として認められました。ワイナリー同士が互いを認め合い、応援し合うこの投票制度は、日本ワイン業界のコミュニティとしての成熟を示しています。同業者からの票は、消費者評価とはまた異なる、「造り手の目」という視点での評価であり、ある意味で最も正直な評価といえるかもしれません。
フランスで7年ワイン造りを学び「フランス国家公認醸造士(エノログ・醸造学修士)」の資格を取得した岩﨑元気さんが主催する、フランスでの日本ワイン試飲会「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」や、「栃木ワインを盛り上げる」活動にも注目が集まります。

受賞ワイナリーの皆様、おめでとうございます!
後日「Terroir.media」を運営する株式会社Henry Monitor より、トロフィーをお送りします。
益々のご活躍を、心よりお喜び申し上げます。
「Terroir.awards 2026」審査員からのメッセージをご紹介
「Terroir.awards 2026」審査にご協力いただきました、社外審査員のMichi Aki様、青山敦子様からメッセージをいただきましたので、ご紹介致します。
◆社外審査員 Michi Aki様
・J.S.A.ソムリエ
・ブログ:「ミッチー王子と呼ばないで」
・Instagram:
@mitchiy51 旅・パーティー・イベント・日常など紹介
@mitchy_wine.sommelier ワイン・ワイナリーの紹介
@sommelier_mitchy 食事やスイーツのペアリングの紹介
・Terroir.mediaでの取材記事はこちら

【メッセージ】
気候変動がもはや特別な話題ではなくなった昨今、ぶどう栽培をはじめとする一次産業に携わる方々にとって、この急激な環境の変化にどれだけ対応できるかが大きな分岐点になっていると思います。
2025年も全国各地で記録的な猛暑に見舞われました。そんな過酷な環境の中でも、様々な工夫と真摯な姿勢でぶどう栽培に向き合い、魅力的なワインが次々と生み出されたことに、日本人の気質の素晴らしさを改めて感じました。
日本全国多くの生産者と接していると自負していますが、今年も「Terroir.awards」の審査を通じて、新たな発見や知らなかったワイナリー情報など、数々の学びがありました。非常に楽しく関わらせていただき、常に自身をアップデートし続ける必要性を感じ、身が引き締まる思いです。
今後も素晴らしいワインを造るために様々な挑戦をされる生産者のみなさまを、心から応援しています。

◆社外審査員 青山敦子様
・アカデミー・デュ・ヴァン WEST資格取得コース主任講師
・WSET®Level 4 Diploma in Wine & Spirits
・WSET®認定講師
・WSET®Level 3 Sake
・ギリシャワイン・オフィシャル・アンバサダー
・Instagram: @atsukoblue.wine
・日本各地のワイナリーを訪問し、「日本ワイン講座」をアカデミーデュヴァンにて企画・開催
・近日、Terroir.mediaにて取材記事掲載予定!お楽しみに!
【メッセージ】
この度は審査に関わらせていただき、ありがとうございます。
日本ワインを取り巻く環境は、決して楽なものではなく、年々その厳しさは増し、生産の現場でも、消費の現場でも、無条件に明るい未来が思い描けるとは言えないかもしれません。
それでも、多くの生産者の言葉にあったように、ワインは私たちの生活を明るくし、心を豊かにしてくれる存在です。だからこそ、もっと気軽に、もっと自由に日本ワインを楽しんでほしい。特に若い世代にも、その魅力が届いてほしいと願っています。
さまざまな人が関わり、楽しみながら日本ワインを造る環境が整い、業界全体がより魅力あるものとして発展していく未来を心から期待しています。
◆社内審査員 小松隆史
・株式会社Henry Monitor 代表取締役CEO
・香川大学 イノベーション・デザイン研究所 特命教授
【総評】
今回の「Terroir.awards 2026」の審査を通じて、日本のワイン産業が新たなステージに入りつつあることを強く感じました。キーワードは「持続可能性」「次世代への継承」「産業インフラの強化」の3点です。
受賞ワイナリーを見渡すと、自然環境との共生(相澤ワイナリー)、産業基盤の整備(北海道ブドウ苗木園)、担い手育成(GRAPE REPUBLIC)、社会包摂×自然栽培(LIBERA WINE TERACE)と、それぞれが日本ワイン産業の異なる「根」を担っていることがわかります。岩﨑元気さんは「発信する」という役割も担っています。
昨年の総評で指摘した「白ワインの高付加価値化」「地域連携の深化」「経営の健康化」という潮流は今年も確実に続いており、さらに「産業の次世代継承」という新たな課題意識が前景化してきています。
日本ワインは今や単なる「農産物」ではなく、地域の文化・雇用・観光・食・そして環境をつなぐ複合的な存在として、確かな地歩を固めつつあります。受賞ワイナリーの皆様の取り組みに心からの敬意を表するとともに、これからの日本ワインのさらなる進化と、世界への発信に期待を寄せています。

日本ワイン応援webメディア「Terroir.media」は、日本の地で造られる日本ワインの素晴らしさをより多くの方に伝え、「Terroir.media」を通して、日本ワインを「文化」「産業」として定着させていきたいと考えています。
「Terroir.media」にて日本全国のワイナリーの魅力を発信し、日本ワイン普及を目指し活動を続けて参ります。
今後も「Terroir.media」のコンテンツをどうぞお楽しみに!
「Terroir.media」に紹介記事掲載をご希望のワイナリー関係者の皆さま、ぜひお気軽にご連絡ください。インタビュー・ご紹介記事作成は無料で対応いたします。連絡先:terroir@henrymonitor.com
