人とひととの出会い、学びの場所、アルカンヴィーニュワイナリー

長野県東御市にあるアルカンヴィーニュワイナリーは、同じく東御市内にあるヴィラデストワイナリーと兄弟ワイナリーとして知られている。

アルカンヴィーニュワイナリーは、ワイン人材育成のための教育機関としての役割も担っており、2015年に開講された「千曲川ワインアカデミー」には、毎年多くの生徒が集まり学んでいる。全国の現役醸造家や一流の研究者を講師に、ぶどう栽培やワイン醸造はもちろん、ワイナリー経営についても学べるというのだから驚きだ。

ここからは、毎年多くの「ワイングロワー」(ぶどうを育て、ワインを造り、ワインの文化を支える人)が育成され、巣立っている。

ヴィラデストワイナリーから歩いて20分ほどの場所にあるアルカンヴィーニュワイナリーは、見晴らしの良い丘の上に建っており、白と青の建物が印象的。

良く晴れた日には北アルプスが一望できる、そんな豊かな自然に囲まれたアルカンヴィーニュワイナリーに行ってみた。

▶勇気を出して…

私がアルカンヴィーニュワイナリーさんへ伺ったこの日は、千曲川ワインアカデミーの開講日だったそうで、朝10:00過ぎに伺ったころには駐車場にたくさんの車が停まっていました。

事前に、千曲川ワインアカデミーがあることは知っていたのですが、生徒さんたちが大勢いらっしゃったこともあり「まさか、開講日はワイナリーが休みなのでは?」と思ってしまいました。
人見知りの私は、しばらく行くか行かないか熟考(笑)

ですが、「…せっかく来たのだから。」と自分を奮い立たせ、いざワイナリーへ。
すると、男性スタッフの方が快く招き入れてくださいました。(ありがとうございます!)

ワイナリーへ入ってみると…、そこはとても落ち着いた雰囲気のサロンとなっていました。

まず目に飛び込んできたのは赤い色が特徴的なプレス機を改造したバーテーブル。
とってもおしゃれ!こちらはフランスのシードル農家さんから譲ってもらったそうですよ。
こんなおしゃれなテーブルで飲むワインは、さらに美味しくなりそうです!

また、最初に入り口でお迎えしてくださった方がこのワイナリーについて、いろいろと紹介してくださり、大変勉強になりました。

中でも驚きだったのはこのサロンのフローリング。
皆様、何でできているかご存知でしょうか?これ、ただの樹ではないんですよ。

実は…。

ワイン樽に使われていたフレンチオークを再利用した床なのです!
そんなことできるんですね。日本ではまだほとんど使われていない床材とのこと。お酒を扱うワイナリーならではのアイディアが素晴らしいです!
ちなみに、ところどころに見えている黒い部分。これは樽の内側を焼いた焦げ跡なのだそうですよ。

▶サロンの中は見どころがたくさん!是非楽しんで。

こちらのサロン、ワインの購入や試飲などができますが、それだけではありません!

先ほどのバーテーブルの奥に写っていた書棚。
こちらにはワイン関係の洋書や和書、雑誌が並べられています。
そして驚きなのはこちらの本、一部書籍を除き、自由に手に取って読むことができるのです!

残念ながら私はこのことを帰宅してから知ったため、読んでくることはできませんでした…。次に伺った際にはいくつか読んでみたいと思います!

また書籍販売や壁面展示、アロマベルの体験もあり知らず知らずのうちに時間が過ぎていきますよ。

▶さぁお待ちかね、ワインをいただきます!

サロンの中を一通り楽しんだら、お待ちかね。ワインの試飲!

アルカンヴィーニュワイナリーさんでは、ワイン試飲セットとして、2種類 500円のものと5種類 1,000円のものが用意されています。
どちらも30㎖とかなりしっかりいただくことができます。

ということで、私は迷いに迷った結果、飲みたいワインを2種類に絞り切れなかったので5種類いただくことにしました!

それがこちら…。

手前左端から、
【赤】ジュベニール メルロー・カベルネ
【赤】アルカンヴィーニュ メルロー
【赤】アルカンヴィーニュ ルージュ

奥左端から、
【白】アルカンヴィーニュ シャルドネヴィラージュ
【白】アルカンヴィーニュ シャルドネ

この5種類をいただきました。(クラッカーはサービス)

どれもとても美味しくいただきましたが、中でも個人的にお気に入りだったのが、
【白】アルカンヴィーニュ シャルドネヴィラージュ。
樽熟成ワインが好きな私にはたまらない、ぶどうの酸味を感じることのできる一杯でした。

また、運転手としてきている方も一緒に楽しむことができるよう、コーヒーやぶどうジュースをいただくこともできます。

こちらはナイアガラの葡萄ジュース。(500円)
とっても濃厚で、美味しい!甘すぎないので大人でもごくごく飲めますよ♪

とても美味しかったのでこちらのジュースとアルカンヴィーニュ シャルドネヴィラージュを購入。
グラタンなどと合うということですので、自宅でじっくりと味わってみたいと思います。

そして最後に、入店した際から気になっていた「シードル」。
アルカンヴィーニュワイナリーさんでは、シードルも販売されています。中でも気になったのは「アルカンヴィーニュ ゆずシードル」。
こちらは、上田産のふじりんごにゆずを加えたシードルとのこと。
どんな味なのだろうか?と非常に気になったので、こちらも購入しました。

そのほかにも、「アルカンヴィーニュ アプリコットシードル」や長野県生まれの3品種のりんごを使った「アルカンヴィーニュ シードル さんきょうだい」も販売していました。

全部買いたい!…ですが、この日は我慢。次のお楽しみに取っておきます。

どれも魅力的なワイン、シードルばかりのアルカンヴィーニュワイナリーさん。

運が良ければ、千曲川ワインアカデミーの生徒さんが醸造したワインも試飲させていただけるかもしれませんよ!

一度だけでは知り尽くせないことだらけでしたので、また足を運んでみたいと思います。

(ちなみに、最初に私を案内してくださった男性、あとから気づいたのですが実は…。アルカンヴィーニュの取締役、小西様でした。大変勉強になりました!ありがとうございました!)

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今回訪問したワイナリー
長野県東御市にあるアルカンヴィーニュワイナリー

インタビュー記事はこちら

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