お寺で造られるワイン⁉ 柏尾山 大善寺

突然ですが、山梨県甲州市勝沼町にある「真言宗智山派 柏尾山 大善寺」の別名をご存知でしょうか?

県指定の文化財や国指定の重要文化財を拝観することができるこの大善寺は、別名「ぶどう寺」と呼ばれています。

開創から約1,300年が経つ大善寺は国宝。

なぜ「ぶどう」という名前がつけられたのか?
誰かが付けたのか?とも思いましたが、大善寺のHPやパンフレットにも「ぶどう寺」と明記されており、謎は深まるばかり。
さらにHPをよく見ると『住職の手作りワイン販売しています』との気になる文字が。

住職の方が造るワインとは?
行く前から想像が膨らみ、わくわくする、そんな大善寺へ今回は足を運んでみました!

『アジサイいっぱいの参道を抜けた先にある本堂』

大善寺は勝沼ICを降りてすぐ。
少し山を登ったところにあります。

到着後、早速気になっていたワインを…と思いましたが、まずは国宝にも指定されている大善寺の本堂(薬師堂)へ参拝に。
ワインは参拝後のお楽しみにとっておきます(笑)

ということで、本堂へ向けて歩いていると…。
参道にはたくさんのアジサイが咲いていました!

ちょうど夏の時期だったので、参道の両側に咲くアジサイはとてもきれいでした。

参道をアジサイに癒されながら進んでいくと…。

目の前にたくさんの石の階段が‼
…これを上った先に本堂があるようです。

階段は全部で147段。
一瞬上るのをためらいましたが…。ここは気合を入れて登ります!(笑)

登っている間、参拝者を支えてくれる存在も見つけました!
それがコチラ。

ちょっと見にくいですが「74/147 あと半分!」と書かれています。
私のように挫けそうになる参拝客を支えてくれますね。頑張ります!

そして147段を上った先には…。

大善寺 本堂 ~薬師堂~ がありました!
※本堂の写真を撮影し忘れました…。すみません。気になる方は大善寺さんのHPをご覧ください!

ちなみに…。
こちら、実は社会現象にもなったあの有名なドラマの撮影現場にもなった場所なんだそうです。

実際にドラマで使用された場所に座布団が敷かれています。
あのおふたりがここに座ったんですね…!

ここで写真を撮ってもらうこともできますので、参拝の際には是非!

ということで!
参拝を無事終えることができましたので、気になっていたワインをいただきに客殿へ!

『たくさんのぶどう畑』

ワインをいただくため客殿へ行くその道すがら、ぶどう畑をいくつも見つけました!

こちらの畑、アジサイとぶどうがきれいですね~。
なんだか涼しげです。この時期しか見れませんね。

そしてこちらは見渡す限りのぶどう!

丁寧にひと房ずつ傘かけがされていました。
これだけの数のぶどうに傘をかけるのはどのくらいの時間がかかるのでしょうか…。気の遠くなるような作業な気がします。

ちなみにお寺の畑では、シャインマスカットやマスカット・ベーリーAなどを栽培されているとのこと。

そして栽培されたぶどうは、ワインとしての加工はもちろん、生食用として全国へ配送もされているそうです!

お寺の管理も日々大変な中、ぶどう栽培とは…。すごい!の一言に尽きますね。

さて、参拝をして、ぶどう畑を見て適度な運動・汗をかいた後はお待ちかねのワインをいただきましょう!

『ワインと県指定文化財の庭園を愉しむ』

大善寺さんで造っているワインは2種類。
赤はマスカット・ベーリーA、白は甲州です。

どちらも試飲が可能で、試飲については拝観料+300円となっていました。

ドライバーさんやお子さんには、ぶどうジュースやお抹茶もありますので、皆でいただくことができますよ♪

この日私は、赤 マスカット・ベーリーAとぶどうジュースをいただきました。

※写真左がぶどうジュース 写真右がマスカット・ベーリーA

暑い日でしたので、ワインもジュースも良く冷えていました!
とても美味しい!疲れた体に染みわたります…。

そしてワインと一緒にこちらも!

こちらは手作りのりんごのコンポート!

赤いほうは、赤ワインで煮込んだものだそうです。
アルコールはすべてとんでいるので安心してください、とのご説明をいただきましたが、ほのかにワインの風味が香って、とても美味しかったです♪

ワインを飲みながらお庭も見ることができるこの場所は、時間を忘れていつまでも滞在することができそう。

ちなみにこちらのお庭は県指定の文化財になっていて、お庭のつくりが典型的な江戸時代初期の手法なんだそうです。

古くに造られたものって、なんだか落ち着きますよね…。私だけでしょうか?(笑)

今日はワインの試飲を最後にしてよかった…としみじみ。
こんなにゆったりした時間を最初に過ごしてしまうと、足に根っこが張って、きっと動けませんでした(笑)

試飲したワインやぶどうジュースは売店で購入が可能です。

720㎖の通常サイズはもちろん、1,800㎖のワインもありました。
お家でたくさん飲む!という方は、一升瓶サイズのこちらのほうがお得かもしれませんね。

さて、最後になりましたが、参道の道中にはこんな絶景スポットもいくつかあります。

きっとすっきりと晴れた日には、より遠くの景色がはっきりと美しく見えるのでしょう。

是非皆さんもこのとても珍しい大善寺・ぶどう寺へ足を運んでみてください。
日常とは少し離れた場所で感じる風やワインは、また一味違った体験になるはずです。


今回訪問したワイナリー
山梨県甲州市にある大善寺・ぶどう寺

関連記事

  1. 日本の食文化に合うワインを追及する『フジッコワイナリー』

  2. 歴史と癒しを愉しめる老舗ワイナリー『ルミエールワイナリー』

  3. 富士山が絶景!丘の上で楽しむワイナリー