グレイスワインは、1923年に創業された中央葡萄酒のブランド。
家族経営をしている現在の中央葡萄酒株式会社を設立したのは、1953年のことで、この時、ワインに「GRACE」という名前をつけたそうです。
甲州種を中心にワイン醸造を行っている実力派ワイナリー。
世界のワインにも負けないクオリティで、海外からの高い評価を受けています。
そんなグレイスワインさんに行ってきました。
▶まるで異国へ来たかのようなワイナリー
到着してまず思ったのは、「外観がおしゃれ!」。
ワイナリーの中にはどんな世界が待っているのか、外観を見ただけでわくわくします!建物を覆っている葉っぱは色づいており、この時期ならではの雰囲気がありました。
こちらはもともとワイン工場だった建物を改装したようです。それにしても、ここまで葉っぱが建物を覆うのには何年かかったのでしょうか…?気になります。
そして風景に溶け込んでおり帰り際まで気づかなかったのですが、入り口横には瓦がおいてありびっくりしました。
さて、入り口を入って鉄製の階段を上っていくと、その先に売店があります。
売店ではワインの購入はもちろん、通常であれば試飲もできるそうですが、現在は残念ながら試飲を行っておらず、販売のみの対応となっていました。
ちなみに、試飲は専用カードを購入してワインをいただくというシステム。
余ったお金はその日の買い物での利用や、次回来店時でも利用できるようなので、試飲が再開したら是非また足を運びたいと思います。
また、グレイスワインさんの売店には、ソムリエの方やぶどう栽培やワイン醸造を経験したことのある方がスタッフとしていらっしゃるので、どんな質問にも親切にわかりやすく回答してくださいますよ。
▶とってもありがたい!ワインの紹介コーナー
入店をして正面にはそれぞれのワインの紹介がずらり。
ここには、どの畑で取れたぶどうなのか、ワインの味わいや特徴はどうなのか、といった説明が書かれていました。これはワイン選びの参考になりますね。ありがたいです。
スタッフの方のお話をお聞きする中で特に印象に残っている1本が「グレイスロゼ」。
こちらはグレイスワインの5代目、三澤彩奈さんが開発した、赤と白両方の性質を併せ持つ1本として人気だそうです。
原料のぶどうは、日照時間が日本一としても知られている山梨県の明野地区という場所で栽培された黒ぶどうのみを使用。
きれいなピンク色で、つい見とれてしまう美しさがありました。
また、もう1本印象に残っているのは「グレイス甲州」。
こちらのワインは、スタッフの方にも強くお勧めされた1本でした。
グレイスワインさんでも一番歴史が古いワインで、海外への輸出を始めたのも「グレイス甲州」が最初。
数々の賞を受賞し、国内外で高い評価を受けている1本となっているようです。
また、「グレイス甲州」は、ぶどうが栽培された畑によってビンを分けているため、その土地の甲州の味わいを楽しむことができるようになっていました。
お気に入りを探すのが楽しそうですよね。
ちなみに私は「グレイス甲州」と「グレイスロゼ」を購入してきました。
どちらも和食との相性が良いということなので、この時期ならではの秋刀魚や栗ご飯とのマリアージュを楽しんでみたいと思います。
▶ワイナリーをもっと楽しむには
グレイスワインさんでは、ワイナリーとして本来の姿である栽培と醸造に注力しておられるため、ブドウ畑や醸造所の案内(ワイナリーツアー)は実施していません。
しかし、ワイナリーツアーに代わり、それぞれテーマを設けた「テイスティングセミナー」を行っています。
今年のテーマは「日本の固有ブドウ品種『甲州』」となっていましたので、是非参加したかったのですが、現在は中止されていらっしゃいました。
非常に残念でしたが、こちらも再開した際には是非体験をしてみたいと思います!
つい何度も行きたくなる、そんな魅力が詰まったワイナリーでした。私も何度も足を運びます!
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今回訪問したワイナリー
山梨県甲州市勝沼にあるグレイスワイン。