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ワイナリーに遊びに行きたい!そんな時、自宅にいながらにしてワイナリー訪問体験ができるのが、オンラインバーチャルツアーのメリットです。
「Terroir.media」がおすすめする、ワイナリーのバーチャルツアーを紹介する企画。今回は第6回をお送りします。前回までの記事をまだ読んでいない方は、ぜひチェックしてくださいね。
さて今回は、「ココ・ファーム・ワイナリー」のバーチャルツアーの紹介です。
栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリーは、福祉施設との連携プレーで、高品質なぶどうから極上のワインを作造るワイナリーです。
「Terroir.media」では、ココ・ファーム・ワイナリーの紹介記事も掲載しています。動画とともに記事もご覧いただくと、ココ・ファーム・ワイナリーの魅力により深く触れることができますよ。
それではさっそく、ココ・ファーム・ワイナリー「ココワインのできるまで」を視聴してみましょう。
雪が降りしきる真冬のぶどう畑の映像から始まるバーチャルツアー 。
テロップで流れるココ・ファーム・ワイナリーの歴史を読みながら、雪が降る心地よい音に耳をすませます。
驚くのが、畑の斜面の角度。なんと平均斜度38度とのこと。転がり落ちてしまいそうな急斜面ですが、日当たりのよさが期待できますね。
通常は実際に訪問しないとわからない、ぶどうが育つ環境が、動画でしっかりとつたわる映像です。
続いては、冬の間の畑の作業についての解説です。芽を残して枝を切り、幹の表皮を取り除くなど、冬にもたくさんの工程があるんですね。
芽吹きや開花など、季節ごとの畑の移ろいの様子も映像で見られます。ぶどうの花は開花とともに花が散り、オシベとメシベが残るということを初めて知りました。
畑の様子の合間には気温や降水量、土壌の特徴、栽培品種と栽培方法についての説明が入ります。随所にココ・ファーム・ワイナリーのぶどう造りへのこだわりが感じられますよ。
8月、夏の日差しがまぶしい畑。成長したまだ青い房に雨が当たらないように、また強すぎる日差しを避ける目的もあり、病気の予防のためにかさ掛けをするそう。
なんと手間がかかる作業でしょうか。草刈りもエンドレスで、炎天下での作業の大変さが伝わってきます。
ギリギリまで待って完熟したぶどうの収穫の映像に、無事に収穫できてよかった!と視聴している側もひと安心です。
そして収穫されたぶどうは、醸造所に運ばれます。徐梗(じょこう)と破砕を経て醸造タンクに入る、みずみずしいぶどうの粒。
赤ワインと白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインの醸造方法の違いについても解説がありますよ。
酵母や発酵段階の詳しい説明を受けると、ぶどうがだんだんとワインになっていく過程がよくわかり、映像を見ているとワクワクします。
映像の中で印象的なのは、福祉施設の園生がすべての工程に関わっていて、真摯に取り組んでいた様子。丁寧に仕事をする姿勢に心を打たれます。
地下の熟成庫で眠るワインたちが、どんな風に仕上がったのか、実際に味わってみたくなってしまいますね。
そして、映像の最後はまた冬の畑の様子。やっとワインができたと思ったら、休むまもなく、またぶどう造りの1年が始まります。切れ目なく続くワイン造りの現場の空気に、しっかりと触れられた印象です。
年間を通じたぶどうの成長の様子や栽培、醸造工程を丁寧に時系列でまとめてある動画でした。
とてもわかりやすく、何度でも見返したくなるバーチャルツアーだと感じましたよ。
コロナ渦で行動が制限されているとはいえ、幸いにもインターネット環境が発達している現代。バーチャルツアーはこんな時代だからこその、ワイナリーの新しい楽しみ方といえるかもしれませんね。
この記事を読んでココ・ファーム・ワイナリーのバーチャルツアーに興味を持った方は、ぜひ動画を視聴してみてください。
この記事で紹介したワイナリーの基本情報です。
ワイナリー名:ココ・ファーム・ワイナリー