イベント体験記:JAL×俺の(株)「旅するメーカーズディナー」第15弾 北海道・渡島半島を彩発見

皆様、こんにちは。
日本航空株式会社(以下「JAL」)が俺の株式会社(以下「俺の(株)」)と連携し、「食」を通じて地域の活性化を図ることを目的に2022年から開催している「旅するメーカーズディナー」。俺の(株) 東京マイスター支配人兼シェフソムリエの長谷川純一氏が現地へ赴き、厳選した食材を使って一夜限りのスペシャルディナーイベントを開催します。第15回目となる「旅するメーカーズディナー」に、このたび招待いただきました!

「旅するメーカーズディナー」の開催場所は「俺のフレンチ グランメゾン大手町」。ステージを中心に設計された劇場型空間には、超大型300インチのスクリーンと、「ピアノの王様」と称されるスタインウェイ社のピアノが設置されています。

長谷川さんの軽快なナビゲートのもと、現地視察の様子や生産者の声を、レストランに居ながらにして映像とともに体験できます。なにより楽しみなのが、地域の厳選食材を使った料理と、地域の貴重な日本ワインをはじめ、シェフソムリエの長谷川さんが選ぶ世界のワインとのマリアージュを堪能できること!入手困難と言われる貴重なワインの品揃えに「えー!?」と声を出してしまいました。

JAL ×俺の(株)「旅するメーカーズディナー」第15弾 北海道・渡島半島を彩発見』

シリーズ15回目となる今回の目的地は、北海道南部に位置する「渡島(おしま)半島」。渡島半島は北海道の南西部に位置し、三方を日本海、太平洋、津軽海峡に囲まれています。「半島」とは、三方を海に囲まれ、一方が陸続きの地形のこと。「旅するメーカーズディナー」第15弾は、「半島」の魅力を伝えることを目的にスタートした「半島彩発見プロジェクト」とのタイアップイベントとなっています。

「半島彩発見プロジェクト」は、古来より交易の玄関口として栄えた半島地域の魅力を伝えることを目的に、2022年よりJALと国土交通省が連携しスタートしました。多くの人が行き交った歴史の中で、半島地域には独自の食文化が根づいたのです。豊かな自然資源を誇る半島は食材の宝庫で、現在も都市圏への食料供給の約3割を担うなど、重要な役割を果たしています。息を飲むような絶景は半島地域ならではの魅力で、訪れる人の心を惹きつけます。

「皆さま、本日は『旅するメーカーズディナー』にご搭乗いただきありがとうございます。ファーストクラスのゆったりしたお席で、おなかのシートベルトはちょっぴり緩めていただき、驚きと感動の食の旅をぜひご堪能ください」。

食の案内人長谷川さんと、司会を務めるJAL客室乗務員の塩飽(しおあく)さんのナビゲートで、渡島半島を巡る旅がスタートしました。期待に胸が高鳴ります!

航空券を思わせるメニューカードに旅情をかきたてられる
本当に飛行機の中にいるような気分!

『ヴーヴレのスパークリングワインで乾杯!アミューズブーシュは函館三銃士?』

お待ちかねの乾杯スパークリングワインがサービスされました。ワインは函館の造り手が愛してやまない、フランスロワール地方ヴーヴレで造られた「ヴーヴレ メトード トラディショナル」。
「函館をイメージするワインなら『ヴーヴレ』がぴったりだと思い、乾杯のスパークリングワインに相応しいヴーヴレのナチュールワインを選びました」。

ぶどう品種は「シュナンブラン」。シュナンブランは塩味、旨味、酸味など全ての味覚を満たす品種と言われ、昆布の旨味との相性も抜群

最初にサービスされた料理は、アミューズブーシュ「渡島半島からの贈り物 函館三銃士」。アミューズブーシュとは、少し緊張気味で入店したお客様の緊張をほぐし、お客様とレストランとの距離を近づけるためのおもてなし料理のこと。長谷川さんは丁寧に説明してくれます。

函館三銃士。左から、折浜真昆布の出汁、函館名物「じゃがバター塩辛」と男爵芋のアレンジ、竹炭を使った黒いクロケットはイカとハーブの香りがアクセント

『昆布セミナーを視聴しながら驚き食感の冷前菜を堪能する』

北海道の渡島半島が舞台ということで、今回の旅のテーマはズバリ「旨味」。なんとデザートまで、全ての料理に昆布出汁が使われているのです。
日本の昆布の95パーセント以上が北海道産だということをご存知ですか?採れるエリアによって特徴に違いがある昆布。今回提供された昆布は、昆布の王様と言われる「真昆布」です。長谷川さんによる昆布セミナーと共に、前菜がサービスされました。

冷前菜「”スルメイカ”の『美』タルタル 」。昆布の香り高く、スプーンで下まで勢いよくすくい口に運ぶと、刻まれたスルメイカのプチプチした食感にびっくり

長谷川さんの話はテンポよくユーモアに富み、食材、産地、ワインの知識の豊富さに驚かされます。提供される料理とワインの「マリアージュ解説」は、シェフソムリエ長谷川さんから料理とワインの相性についてじっくり聞くことのできる、またとない機会です。

マリアージュってこう伝えるといいんだ!面白く知識満載のマリアージュ解説

『【王様しいたけ】とブルゴーニュの生産者が造るカリフォルニアのピノ・ノワールが登場!』

続いての料理は、びっくりするほど大きく肉厚な「王様しいたけ」の旨味が詰まった温前菜「七飯町福田農園の”王様しいたけ”とツブ貝 ”コブサミコ”ソースの誘惑」。

「王様しいたけ」は、北海道亀田郡七飯町にある有限会社 福田農園にて「菌床栽培」という方法で栽培される椎茸です。菌床栽培とは、おがくずなどを混ぜて固めた「菌床」に種菌を植え付け、管理された施設内でキノコを栽培する方法。七飯町は水資源が豊富なエリアで、王様しいたけの栽培には横津岳の天然伏流水を使用。椎茸の90パーセントは水分というのですから、美味しさに期待が高まります。

さらに驚くのは、「王様しいたけ」と合わせるワインです!フランス・ブルゴーニュ地方で300年の歴史を持つ生産者「Domaine de Montille」の現当主Étienne de Montille氏は、ブルゴーニュ以外の産地の可能性を探るため、カリフォルニアの銘醸地サンタ・リタ・ヒルズにピノ・ノワールを植栽。今回、なんとサンタ・リタ・ヒルズのピノ・ノワールで造られたワインが提供されました。Étienne de Montille氏は2016年より函館の地でぶどう栽培を開始し、今話題のワイナリー「de Montille & Hokkaido」を創業した人物です。

飲み込んだ後も口中に広がる椎茸の旨味とピノ・ノワールの華やかな香り。うっとりするような感動を体感した

サンタ・リタ・ヒルズの畑は、西海岸の海から直接吹き付ける冷たい偏西風の影響で、カリフォルニアで最も冷涼な場所といわれています。Étienne de Montille氏はこの地で初めてピノ・ノワールを植え、大成功をおさめました。

「”コブサミコ”ソース」とは、昆布の旨味をバルサミコソースに溶け込ませた「俺の」オリジナルソース

王様しいたけとピノ・ノワールのマリアージュを堪能しながら、de Montille & Hokkaidoジェネラルマネジャーの矢野映氏の話を拝見しました。de Montille & Hokkaidoの矢野氏を「Terroir.media」が取材した記事はこちらからご覧いただけます。

『希少な日本ワイン【農楽蔵】の登場に会場がどよめく!』

客室乗務員の塩飽(しおあく)さんのアナウンスで、北海道北斗市のワイナリー「農楽蔵」が紹介されました。農楽蔵の佐々木さんご夫妻は2011年よりぶどう栽培を開始、自然の摂理にのっとったワイン造りをおこなう、北海道屈指の人気のワイナリーです。

無化学農薬や低亜硫酸というスタイルを貫く「農楽蔵」

「今回、函館のワイナリーを訪れて痛感したこと、それは『ワインが手に入らない!』ということです。どうしても皆様にワインを召し上がっていただきたくて、佐々木さんに『どうにか手に入れることはできませんか』とお願いしたのですが、既に酒屋さんに卸してしまっているというご回答…。それでも次の日、『なんとか6本だったらお出しできます』と連絡が入りました!本日は特別に、農楽蔵のワインを皆様に提供いたします!」

会場からは「わあ!」「農楽蔵のワインだ!」と歓声があがりました。

農楽蔵「NORAKEN」。うっすらと霧がかった印象、スダチのような和柑橘の爽やかなフレーバー、時間を置くと甘味がふわっとあらわれる

『【奥尻ワイナリー】メルローの白ワイン?!贅沢な海のロッシーニとともに』

いよいよメインディッシュがサービスされました。魚料理には、「俺のフレンチ」が誇る「ロッシーニ」の登場です。ロッシーニとは、牛フィレ・フォアグラ・トリュフを使った贅沢な料理のこと。え?魚料理なのにロッシーニ?ここは「俺のフレンチ」シェフの腕の見せどころです。牛フィレとフォアグラの代わりに、今回は真鯛と白子を使用。真鯛には根セロリが香る白いソース、そして白子の上にはなんと、黒いソースが!この黒いソースの正体は「トランペット茸」という、フランスの真っ黒なキノコなんだそうです。

なんと斬新で贅沢な一皿なのだろうと驚きましたが、驚きはこれで終わりません。この料理に合わせるワインは、メルローの白ワイン!
奥尻島にある「奥尻ワイナリー」の「メルロー白」は、なかなか手に入らず、今回のために9本、なんとか入手できたと長谷川さんは語ります。

磯の香りがほのかに香るような、甘やかで上品な「メルロー白」。温度が上がるととろみを感じ、昆布出汁との相性も抜群

贅沢な食材をふんだんに使った斬新な料理、料理を引き立てる希少なワインとのペアリングを存分に楽しんで、お腹も心も充分に満たされました。「この後に肉料理?」食べられるかなと思うも束の間、ペロリといただいてしまいました。この後、「魔法のような」最高のマリアージュを堪能したのです。

『蝦夷鹿肉とブルゴーニュのプルミエ・クリュという最高のペアリング』

「年内最後のイベントなので、どうしても皆様に美味しいワインを召し上がっていただきたいと思いまして。道南エリアのワイン造りのモデルとなる、ブルゴーニュのワインを皆様にお届けします!」

「ドメーヌ・ジョリエ/フィサン プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・ペリエール」と「蝦夷鹿肉の極みロースト 百合根とえびすかぼちゃのガトー仕立て」がテーブルを飾りました。

ブルゴーニュの村の特徴や、最上級の畑と言われる「グラン・クリュ(特級畑)」、それに続く「プルミエ・クリュ(一級畑)」について。長谷川さんは、ワインに詳しくない人も理解できるように、分かりやすく安心感あるトーンで話します。

ブルゴーニュで「グラン・クリュ」や「プルミエ・クリュ」から造られるワインは、通常の畑に比べてブドウの木の樹齢が高く、鉄分に由来するミネラルが豊富に含まれたワインが生み出される。その鉄分が、鹿肉の赤身の鉄分とマリアージュすると教えてくれた

口中に広がる凝縮された蝦夷鹿の旨味を、ふわっと包み込んでしまうピノ・ノワールの魔法。シェフソムリエの長谷川さんの解説を聞きながら口腔内に意識を向けると、「言葉」と「感覚」が一致する瞬間を体感することができました。

周囲を見渡すと、食の旅を満喫するお客様のお皿もグラスもきれいに空いていました。

ピアノのライブ演奏とともにブルゴーニュのピノ・ノワールを堪能

『長谷川さんによるデザートパフォーマンス マルメロのフランベ』

ピアニストの菊池さおりさんのライブ演奏がはじまりました。日本航空の機内で流れる「I will be there with you」からスタートして、エディットピアフ「愛の讃歌」など全7曲が演奏されました。うっとり耳を傾けていると、ステージ端で長谷川さんがデザートパフォーマンスをはじめているではありませんか!

北斗市の特産品「マルメロ」という、甘く芳醇な香りが特徴の果物を使った「フランベ」。フランベとは、ブランデーやラム酒などのアルコール度数の高いお酒を加え、火をつけてアルコール分を瞬時に燃焼させる調理法です。ぼわっと炎があがると、会場内に「わー」と歓声が上がりました。

レストランサーヴィス日本大会優勝、世界大会準優勝という経歴を持つ長谷川さんは、まさに「食のエンターテイナーの最高峰」を極めた方

林檎を使ったフランスの伝統菓子「タルトタタン」に見立てて作られたデザート「北斗市澤口農園の”マルメロ”のフランベ タルト・タタンのイメージ 」。なんと、添えられた生クリームには昆布の香りが隠されていました!昆布の穏やかな旨味と塩味、生クリームのふわっとした口当たり、そこに甘酸っぱくキャラメライズしたマルメロとのハーモニー。最後のマリアージュは、乾杯でサービスされたスパークリングワイン「ヴーヴレ」の甘口ワインです。3本しか手に入らなかったという「ヴーヴレ モワール」とともに、旅の余韻を味わい尽くしました。

ヴーヴレの甘口ワインとタルトタタンは、フランス伝統菓子とワインの最高のマリアージュと言われる

『次回の【旅するメーカーズディナー】は2026年2月1日開催!目的地は【三重県】!』

渡島半島をファーストクラスで巡る「旅するメーカーズディナー 第15弾」も、いよいよクライマックスを迎えました。塩飽さんより、次回の「旅するメーカーズディナー」開催日時と目的地が発表されました。

「次回の『旅するメーカーズディナー 第16弾』は2026年2月1日に開催します。旅の目的地は三重県。詳細は日本航空公式Webサイト「JALふるさとプロジェクト」から「旅するメーカーズディナー」をぜひチェックしてください。次回はどんな美味しい食材とワインに巡り会えるのでしょうか。皆様、楽しみにお待ちください!」


最後に長谷川さんより報告がありました。「『俺のフレンチ グランメゾン大手町』は、日本の中心地である東京にて、これからも食を発信していくとの決意を込めて、2026年より名称を『俺のフレンチ グランメゾンTOKYO』に変更します。気持ちを新たに、食の素晴らしさを東京から発信して参ります。さらにレベルアップしたファーストクラスで、皆様にお会いできることを楽しみにしています」。

『まとめ』

ラグジュアリーな空間で、厳選食材をふんだんに使った料理と希少ワインのマリアージュを堪能できる「旅するメーカーズディナー」。「食のエンターテイナーの最高峰」を極めた「俺の(株) 」シェフソムリエ長谷川さんと巡る旅は、日本の地域の「美味しさ」「美しさ」を体感できる、このうえなく贅沢な一夜です。

「旅するメーカーズディナー」の隅々には、日本を代表する航空会社「日本航空」が大切にする「お客様の感動を呼ぶ最高のサービス」「こだわりの品質」が感じられました。日本って素晴らしい国だな、と再発見できる、日本人であることを誇りに感じられる機会でした。

「旅するメーカーズディナー」はコロナ禍の2022年、旅に出るのが難しい時期に「まるで旅しているような臨場感を体感できるイベント」として誕生しました。この感動を、この驚きを、美味しい料理とワインを愛するすべての方に体験してもらいたいと思います。

次回の「旅するメーカーズディナー 第16弾」は、2026年2月1日開催。旅の目的地は三重県です!詳細は日本航空公式Webサイト「JALふるさとプロジェクト」から「旅するメーカーズディナー」をぜひチェックしてくださいね。


2025年も「Terroir.media」をご愛読いただきありがとうございました。
「Terroir.media」は、日本ワイン普及の一助となるべく発信を続けて参ります。
2026年も「Terroir.media」をよろしくお願いいたします!

関連記事

  1. イベント体験記:東京のど真ん中で子どもワイン造り体験『清澄白河フジマル醸造所』

  2. 見学ツアー体験記:日本ワインの新たな兆しを体感できる!『サントリー登美の丘ワイナリー』

  3. イベント体験記:お子様連れでも楽しめて、ペットもOK!『神戸ワイナリー』春のワインまつり

  4. イベント体験記:日本ワインコンクール テイスティングフェスTerroiria 2025 授賞式 & A会場試飲会

  5. イベント体験記:「蔵コン」山梨の老舗ワイナリー『丸藤葡萄酒工業』の地下貯蔵庫で音楽を楽しむ

  6. イベント体験記「ねりまワイン2021リリースパーティー&つながるマルシェ 」