年に1度のフェスティバルで楽しむワイン

シャトー・メルシャンといえば、日本ワインの原点ともいわれているブランドで、1877年に誕生した日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄会社」をルーツに持ち、とても歴史が深い会社です。

甲州市は多くのワイナリーがあることでも有名ですが、この勝沼ワイナリーを中心とした徒歩15分圏内にはなんと、15か所ものワイナリーがあるそうです。すべてのワイナリーを巡りたくなる、とても魅力的な地域ですね。

▶シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020に参加!

ワイナリーへ訪問したこの日はちょうど「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」の開催日。朝から多くのスタッフの方がいらっしゃいました。

実はこのイベントの開催については事前に知っていたのですが、現地での参加はチケットを事前購入した方のみ入場ができるということで…。私はチケットの入手をしていなかったため、現地参加は諦めていましたが。
なんと!
「当日券も販売していますよ」とご案内いただき、チケットを入手!イベントに参加することができました!(よかった!)

ちなみにこのイベントは、1974年より形を変えながら開催されてきたワイナリーフェスティバルで、今年でなんと43回目。今年はコロナウイルスの影響で様々なイベントが中止・延期にされる中、「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」は、「ニューノーマル時代の日本ワインの新たな楽しみ方を提案する」という趣旨のもと、オンラインでの開催となり、多くの方が自宅から参加されました。もちろん、当日は入場者数を制限した中ではありましたが、ワイナリーでの参加も可能で、多くの方が現地にいらっしゃっていました。

参加者には「勝フェスキット」が手渡され、今年できたての新酒をはじめ、「ユナイテッドアローズ」とのコラボTシャツなどのアイテムをいただくことができました。

また、ワイナリーで参加していた人には、勝フェスのみで使えるグラスワイン券を1,200円分いただくことができ、グラスワインコーナーでワインを楽しめました!

この日用意されていたワインは全部で17種類。シャトー・メルシャンのワインはもちろん、周辺ワイナリーのワインもあり、どれにしようか迷ってしまうほど。
午前中は少しひんやりと風が冷たかったので、ホットワインでほっと一息つけました。

▶初めての勝フェス。現地でもオンラインでも楽しめる!

「乾杯!」の合図で始まったイベントは常時、YouTubeにてLIVE配信。会場の声とオンラインでの声を拾い、まさに参加者全員でイベントを作り上げていました。

私が参加したこの日は、日本にたった1名しかいないマスター・オブ・ワインの大橋さんのウェルカムトークに始まり、女性ワインメーカーのおしゃべりタイム、勝沼ワイナリーのオンラインツアー配信など内容盛りだくさんでとても充実していました。

▶絶え間なく続く魅力的な企画が盛りだくさん!中でもこの日一番の注目は…。

このイベントでは様々な企画が1日を通して準備されており、どれも大変魅力的でした。

ですが、中でもこの日一番の目玉企画だったのが、勝沼(旧祝村)に所在する5ワイナリー(勝沼醸造、丸藤葡萄酒工業、蒼龍葡萄酒、ダイヤモンド酒造、シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー)によるわいわいトーク!
実は、私もこれが聞きたかったのです。

各ワイナリーの醸造家の皆さんが一堂に会してのトークは、豪華で、とても勉強になる内容でした。また、作り手の皆様のワイン造りへの熱意を感じることができ、あっという間のひと時でした。

▶ワインを飲みながら楽しむ!

この日、それぞれの企画を楽しみながらいただいたワインは、シャトー・メルシャン「玉諸甲州きいろ香 セレクテッド・ヴィンヤード2019」。ワインコーナーで17種類の中からどのワインにしようかと迷っていたら、スタッフの方がおすすめしてくださいました。

「玉諸甲州きいろ香を加えたワインフォンデュと合わせれば最高のマリアージュですよ!」とこちらもおすすめしていただき、早速購入。
とてもクリーミーで、ほのかにワインの香りを感じられ、クセになる美味しさでした。

チーズはワイナリー限定の商品ということですので、訪れた際には是非食べてみてください!おすすめです!

▶イベントだけじゃない!そのほかにも見どころは盛りだくさん!

▷シャトー・メルシャンワイン資料館

ワイナリー内には、1904年に建てられた日本最古の木造ワイン醸造所があります。現在は「シャトー・メルシャンワイン資料館」として一般開放されており、見学は無料。
日本遺産にも認定されているこの資料館では、日本ワインの誕生や変遍、シャトー・メルシャンの歴史を知ることができる貴重な場所となっています。

明治以降、実際にこの場でつかわれていた醸造器具なども展示されておりました。初めて目にするものばかりで、さらには歴史を感じることができ、つい時間を忘れて見入ってしまいました。

ちなみに、勝フェス当日は、この日のために特別に編成された「キリン・フィルハーモニー管弦楽団」による生演奏をワイン資料館の中で聴くことができました。木造の建物に響く音はまた格別で、優しい音色にとても癒されました。

▷祝村ヴィンヤード

ワイン資料館のすぐ隣には祝村ヴィンヤードと呼ばれるぶどう畑があります。
このぶどう畑の中には、ワイナリーツアーに参加しなければ入れないため、柵の外から眺めさせていただきました。

ちょうどぶどうの葉が赤や黄色に色づいており、とてもきれいでした!
背景の山々も紅葉が進んでおり、この時期にしか見ることができない、特別な景色を堪能することができました。

▶来年も是非参加したい!

今回、「勝フェス」には初めての参加でしたが、ワイナリーのスタッフの方との距離が近く、アットホームな雰囲気で楽しむことができました!

オンラインで参加された方は、2日間を通して約5,000人いらっしゃったそうです。
シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーのファンが多いのは、こうしたファンを大切にするイベントの開催等で、ワイナリーとの距離が近いことも理由の一つかもしれません。

ワイナリーツアーとはまた違った側面から楽しむことができた今回のイベント。
来年も是非参加したいと思います!

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今回訪問したワイナリー
山梨県甲州市勝沼にあるシャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー。

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